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6-1 セキュリティ機能について
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6-1 セキュリティ機能について
セキュリティ機能について
本製品には、WAN 側からの不正なアクセスを防ぐセキュリティ機能と、
無線 LAN(Wi-Fi
®
)ネットワーク内のデータのやりとりを他人に見ら
れたり、不正に利用されないためのセキュリティ機能があります。
必要に応じてセキュリティの対策を行うことができます。
セキュリティ対策の詳細については各ページを参照してください。
WAN 側回線
スマートフォン
本製品
パソコン、
ゲーム機など
WAN 側セキュリティ
• IP パケットフィルタリング(▶ P.72)
• アドバンスド NAT(IP マスカレード /NAPT)(▶P.76)
• 不正アクセス検出機能(▶ P.76)
• ダイナミックポートコントロール機能(▶ P.76)
無線 LAN(Wi-Fi
®
)内ネットワークセキュリティ
• 暗号化※ (▶右記)
• MAC アドレスフィルタリング機能 (▶ P.75)
• ESS-ID ステルス機能(SSID の隠蔽)(▶右記)
• ネットワーク分離機能 (▶ P.75)
• プライバシーセパレータ機能 (▶ P.76)
※本製品は、工場出荷時の状態で「SSID」に AES、 「ゲスト SSID」に WEP(128bit)
の暗号化が設定されています。
セキュリティ対策を行うことの重要性について
◎ インターネットに接続すると、ホームページを閲覧したり、電子メールで情
報をやりとりすることができ、とても便利です。しかし、同時に、お使いの
パソコンはインターネットからの不正なアクセスの危険にさらされることに
なります。悪意のある第三者から、パソコンやルータに不正にアクセスされ
ることによって、大事なデータを盗まれたり、ブロードバンド回線を無断利
用されたりすることも考えられます。
特にインターネットに常時接続したり、サーバなどを公開したりする場合に
はその危険性を考慮して、必要なセキュリティ対策を行う必要があります。
本製品の機能を利用してセキュリティ対策を行ってください。
また、ウイルス対策ソフトウェアの導入など、パソコン側のセキュリティ対
策も合わせて行うことをおすすめします。
◎ 無線 LAN(Wi-Fi
®
)端末による無線通信を行う場合は、無線 LAN(Wi-Fi
®
)
内のセキュリティを行うことをおすすめします。無線LAN(Wi-Fi
®
)内のセキュ
リティがない状態では、離れた場所から、お使いの無線ネットワークに入り
込まれる危険性があります。
無線ネットワーク内に入り込まれると、パソコンのデータに不正にアクセス
されたり、お客様本人になりすましてブロードバンド回線を使用し、インター
ネット上で違法行為などを行われることがあります。
暗号化
本製品で使用している暗号化キー(任意の文字列)と同じキーを登録し
た無線 LAN (Wi-Fi
®
)端末のみ無線 LAN(Wi-Fi
®
)通信できるように
なる機能です。これにより、送受信される無線データを暗号化して保護
しますので、第三者からの傍受や盗聴から守ります。
1 つのネットワークでご利用になれる暗号化モードは 1 つです。
■ ■ 暗号化モードについて
●WEP
WEP(Wired Equivalent Privacy)とは、ユーザーが指定した任意の
文字列(暗号化キー)を本製品と無線 LAN(Wi-Fi
®
)端末(パソコン、
スマートフォンなど)に登録することによって、暗号化キーが一致した
場合のみ通信ができるようになる機能です。
●TKIP/AES
TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)は、Wi-Fi Allianceのセキュ
リティプロトコル(WPA/WPA2)に採用された暗号化モードです。
一定パケット量や一定時間ごとにキーを自動的に変更して暗号化を行う
ため、WEP よりさらに強固なガードを実現します。
AES(Advanced Encryption Standard)は、米国商務省標準技術局
(NIST)が選定した次世代の暗号化モードです。TKIP よりさらに強固
な暗号化を行うことができます。
memo
◎ 暗号化の設定は必ず本製品と無線 LAN(Wi-Fi
®
)端末で同じ設定にしてくだ
さい。
◎ 複数の無線 LAN(Wi-Fi
®
)端末を使用する場合、すべての無線LAN(Wi-Fi
®
)
端末に本製品と同じ暗号化キーを設定してください。
◎TKIP、AESの暗号化モードをご利用になるには、対応した無線LAN(Wi-Fi
®
)
端末が必要です。
◎ 本製品を初期化した場合は、Wi-Fi 設定内容が工場出荷時の状態に戻ります。
ESS-ID ステルス機能(SSID の隠蔽)
無線 LAN(Wi-Fi
®
)機器が、通信するお互いを識別する ID としてネッ
トワーク名(SSID とも呼びます)があります。
この SSID(ネットワーク名)が一致しないと無線 LAN(Wi-Fi
®
)通信
ができません。
一般に、SSID(ネットワーク名)は無線 LAN(Wi-Fi
®
)端末から検
索することができるため、本製品に接続していない無線 LAN(Wi-Fi
®
)
端末からも本製品の SSID(ネットワーク名)が見えてしまいます。
この機能を利用し、外部から SSID(ネットワーク名)を検索されたと
きに知らせないことでセキュリティを強化することができます。クイッ
ク設定 Web で設定します。(▶P.89)
memo
◎ ESS-ID ステルス機能を有効にすると、無線 LAN(Wi-Fi
®
)端末から、検索
できなくなるため、SSID(ネットワーク名)、暗号化モード、暗号化キー(パ
スワード)を直接入力してください。
◎ お客様のご利用の端末(OS)によっては、無線 LAN(Wi-Fi
®
) 接続後に ESS-
ID ステルス機能を有効にすると、無線 LAN(Wi-Fi
®
) が切断され、自動で再接
続されない場合があります。この場合、再度手動で無線 LAN(Wi-Fi
®
) 接続を
行ってください。