スマホ代や携帯料金の1カ月平均額は?
「スマホ代や携帯料金」もしくは利用料金・端末代金などの1カ月の平均額に関して、複数のデータが公表されています。
たとえば総務省が出す「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」の結果では、下記のようなデータが明らかにされました(2021年5月発表)※1。
「あなたは、携帯電話会社に月々いくらぐらい支払っていますか」の推計平均※1
- ※回答者数=6,000(2019年9月のみ回答者数=6,001)
「あなたは、携帯電話の通信料金(音声通話料金、データ通信料金など)を月々いくらぐらい支払っていますか。」の推計平均※1
- ※回答者数=6,000(2019年9月のみ回答者数=6,001)
「あなたは、携帯電話の端末代金を月々いくらぐらい支払っていますか。」の推計平均※1
- ※回答者数=6,000(2019年9月のみ回答者数=6,001)
また、同じく総務省が公表している「情報通信白書」では、「携帯電話通信料」が掲載されています。
令和5年度版※2では、2016年から2023年までの電話通信料のデータが確認できます。
- ※2 参考「令和3年版情報通信白書」(総務省)
「令和5年版情報通信白書」によれば、2020年まで増加傾向だった携帯電話通信料は、ピークを迎えた2020年が年間104,192円に対して、2021年が年間103,210円、2022年が年間97,205円と減少傾向に入っています。
ちなみに、情報通信白書に載っている携帯電話通信料は年額です。1カ月あたりの金額は約8,100円で、「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」の結果と比べると高くなっています。
なお、情報通信白書には「ここでいう携帯電話通信料とは、スマホ通信料、携帯電話通信料および自動車電話通信料(データ通信[パケット等]料を含む)など。」との注記がされている点にも注目しましょう。
つまり、携帯電話通信料はプランやオプションの利用料金だけの金額で、端末代金を含んでいません。購入する機種によって端末代金が異なり、「スマホ代や携帯料金」が変わる点も認識しておきましょう。
携帯料金の仕組みを分かりやすく解説
スマホやケータイなどの利用には、月額料金やさまざまな手数料が含まれています。これらの料金を大きく分けると5つあるので、順番に解説します。
通信料金
通信料金とは、料金プランの月額利用料や通話料金などの合計金額です。料金プランによっては、契約しているオプションサービスも通信料金に含まれます。
通信料金の仕組みは通信会社と料金プランによって異なります。たとえば、UQモバイルのトクトクプランでは、月額データ容量に応じて1カ月の通信料金が変動します。
通信会社によっては、現在の通信料金の詳細をネットで確認できるので知りたい方はチェックしてみましょう。
端末代金
端末代金とは、スマホを購入した際の代金を指します。支払い方法は一括払いと分割払いの2種類があります。
一括払いは端末代金を1回で支払う方法で、分割払いは端末代金を分割回数で割って、毎月の通信料金と一緒に支払う方法です。
例えば、24回払いでスマホを購入した場合、初回から24ヵ月目までの月額料金には端末代金が含まれていますが、25ヵ月目以降は含まれません。つまり、端末代金は全額支払うと、以降は発生しなくなる携帯料金です。
ユニバーサルサービス料
ユニバーサルサービス料は、加入電話や公衆電話、緊急通報など基礎的電気通信役務(ユニバーサルサービス)を日本全国に提供するために、固定電話や携帯電話に加入している方全員で負担する料金です。
ひとつの電話番号に付き数円を、基礎的電気通信役務支援機関を経由してNTT東日本・西日本に支払います。なお、ユニバーサルサービス料の金額は年度によって変動しており、2023年1月から12月までは月額2円です。
電話リレーサービス料
電話リレーサービス料とは、聴覚や発話に困難がある方と聴覚障害者等以外の方との会話を、オペレーターが手話や文字、音声などによって通訳し、電話で双方をつなぐサービスを提供するために必要な費用を負担する料金です。
2021年7月1日から開始されたサービスで、ひとつの電話番号につき数円を、電話リレーサービス支援機関に支払います。電話リレーサービス料の金額も年度によって変動しており、2023年度の請求月は4月~翌2024年1月までで、月額1.1円です。
事務手数料
事務手数料とは通信会社を乗り換える、あるいは新規契約を行う時などに支払う手数料です。毎月支払う金額ではありませんが、スマホやケータイに関する料金なので覚えておきましょう。
またSIMカードの再発行や電話番号の変更にも事務手数料がかかる場合もあるので、乗り換えを検討中の方も確認が必要です。
べろりかさん
携帯料金には、通信料金、端末代金、ユニバーサルサービス料、電話リレーサービス料、事務手数料が含まれます。
なお、事務手数料は乗り換える時や新規契約時にかかる料金なので、毎月支払う料金ではない点は認識しておきましょう!
スマホ代や携帯料金が高く感じる理由
スマホ代や携帯料金が高く感じる理由にはさまざまなものが考えられます。下記のような理由が高く感じる原因になっていないか確認してみましょう。
最適な料金プランで契約していない
まずは、契約している料金プランが最適化できていない場合です。一般的には、月額データ容量の大きさに応じて利用料金が設定されており、月額データ容量が大きいほど利用料金は高くなります。
契約している月額データ容量が大きすぎて使い切れていない場合は、プランが最適ではないと考えて良いでしょう。逆に、小さすぎて足りない場合も最適とはいえません。
追加で月額データ容量を購入するのが習慣化している方はとくに、プランで契約するよりも割高で費用を支払っている可能性があります。
不要なオプションが付いている
不要なオプションが、「スマホ代や携帯料金」が高く感じる原因になっている場合もあります。
たとえば、便利だと感じて加入している有料オプションも、利用していない・利用する回数が少ない場合は払いすぎの可能性があります。
なかには、機種変更などのタイミングで加入した初月無料のオプションに試しで入り、解約し忘れている場合もあるでしょう。
また、通話オプションが合っていない可能性もあります。使い方に合わせて選べるように複数の通話オプションが通信事業会社から提供されています。
ご自身の通話スタイルと通話オプションが合っておらず、通話料が原因で「スマホ代や携帯料金」が高くなっている可能性があります。
端末代金を分割で支払っている・そもそも高価な機種を買った
冒頭で説明したとおり「スマホ代や携帯料金」には、プランやオプションの利用料金はもちろん、端末の支払いを分割にしている場合は端末代金も含まれます。端末代金が高ければ、その分だけ月々の「スマホ代や携帯料金」が高くなるでしょう。
最新機種やハイスペックな機種は価格が上がるため、選んだ機種が原因で「スマホ代や携帯料金」が高くなっている可能性があります。