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eSIMとは?メリットやデメリット、利用するまでの手順を解説

eSIMとは?メリットやデメリット、利用するまでの手順を解説 eSIMとは?メリットやデメリット、利用するまでの手順を解説

eSIMはSIMカードと異なり、スマホ本体に内蔵されたSIMで、オンラインで契約から開通までスムーズに行えるというメリットがあります。

しかし、まだ普及が進んでいる途中ということもあり、詳しいことはよく知らない方も多いのではないでしょうか。

今回はeSIMの仕組みやSIMカードとの違い、メリットやデメリットなどを解説します。eSIMへの変更をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

IT系を専門にiPhoneや格安SIMなど、モバイル系の著作も多数ある向井領治さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。

  • 記載の情報は2023年12月時点のものです。

この記事を監修した方:IT系ライター/エディター 向井領治

数社の勤務を経て1996年よりフリーランスに。単著共著あわせて62冊を執筆するとともに、編集を手がけた書籍も80冊以上。著書には、iPhoneやiPad、格安SIMなど、モバイル系も多数。

個人ではiPhone XRとmoto g30を使用。複雑なテクノロジーをユーザーからの目線で解説するよう、つねに心がけています。

eSIMとは?SIMカードとの違いは?

SIMとは、通信会社との契約情報などを書き込むICチップのことで、現在広く使われているのは、「eSIM」と「SIMカード」の2つです。

eSIMは、スマホ本体にあらかじめチップが埋め込まれたタイプのSIMです。現行のSIMカードは、加入者を識別するための情報がスマホとは別の小型のICカードに記録されているため、スマホで電話やモバイルデータ通信を行うためには、通信会社が契約回線ごとに用意したSIMカードを挿入しなければなりません。

一方、eSIMはチップがはじめからスマホに内蔵されており、加入者を識別するための情報をネット経由で書き換えることが可能です。

したがって、通信会社の店舗へ出向いたり、通信会社からSIMカードが送付されてきたりするのを待つ必要がなく、オンラインで手続きができるというメリットがあります。

総務省も積極的にeSIMを推進している

日本ではまだ新しい言葉として認識されているかもしれませんが、eSIMがすでに一般的になっている国もあります。

欧米を中心に55カ国以上で導入が進み、世界的に見れば2025年にはスマホの出荷台数のうちのほぼ半数がeSIM対応機種になるとの予想もあるほどです。

そのため日本でも、海外渡航者や来日観光客などの利便性を向上させるために、eSIMの利用促進を進めたいとの考えが政府にはあります。

政府が掲げた「2030年には訪日客6,000万人を目指す」という目標の実現には、eSIMの普及が必須ということです。

また、eSIMの普及によって、利用者による通信会社の乗り換えの円滑化・活性化を実現したいという考えもあるようです。

利用料金の引き下げなど、通信業界における寡占状態の解消や競争の活性化に向けた施策が行われていたのをご存じの方も多いでしょう。

詳しくは後述しますが、eSIMには通信会社の乗り換えをしやすくするメリットが多く、業界の活性化に役立つと考えられています。

総務省は、eSIMの普及に向けた考え方や留意事項をまとめた「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を2021年8月10日に策定・公開しました※1

ガイドラインのなかでは、格安スマホや格安SIMを提供する「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)がeSIMのサービスを提供できるようにするために、携帯キャリアに対して機能開放を要請しています。

要請をうけて、auも2021年8月26日からeSIMに対応を開始しました。同じくKDDI傘下であるUQモバイルも、2021年9月2日から対応を始めたところです。

eSIMのメリット

世界的に普及が加速し、総務省も推進しているeSIMには、具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。はじめにeSIMの代表的なメリットを紹介します。

メリット1

SIMカードのさし替えが不要

eSIMはスマホ本体に最初から組み込まれているため、SIMカードのようにさし替えをする必要がありません。

たとえば、通信会社を乗り換える時、SIMカードを使う場合は、契約後に新しいSIMカードが発行されますが、もしも郵送で送られてくる場合はすぐにさし替えができません。

eSIMならオンラインで通信に必要な情報の書き込みができ、最短即日で利用を開始できます。また、細かい部品を扱う必要がなく、交換する仕組みが不要になることでスマホが小型化できる点もメリットとして挙げられます。

メリット2

手続きがオンラインで完了する

eSIMはオンライン上で乗り換えなどの手続きができます。店舗で乗り換えを行った時に長時間待たされた経験はないでしょうか。

オンラインで手続きができれば、ショップへ出向く手間や待ち時間などを省略することができます。

さらに、店舗は営業時間が限られている場合や、予約制の店舗では時間が合わない場合があるかもしれません。オンラインなら営業時間外でも都合のよい時間に手続きができるというメリットもあります。

なお、eSIMは機種変更や紛失時に再発行する必要がありますが、UQモバイルの場合、ネットで手続きすると事務手数料がかかりません(店舗で依頼するときは有料です)。

メリット3

海外でも使いやすい

先ほど、eSIMは海外ですでに広まっていると紹介しました。

現在、海外へ旅行する時は、プリペイド式のSIMカードを購入してSIMフリースマホにさして利用するのが一般的といわれています。

そのため現地に到着してすぐに使おうという考えから、国内の空港やネット通販などで現地対応のSIMカードを先に買って準備する方もいます。

しかし、空港で取り扱っているカードの種類や在庫に限りがあったり、ネット通販では取り寄せに時間がかかったりするなど不備もありました。

eSIMであれば物理的なカードが不要のため、在庫切れのおそれがなく、不慣れな場所で小さな電子部品を扱う必要もありません。

設定さえできれば、海外でのネット利用のハードルが下がることが期待されています。

メリット4

SIMカードも挿入できる機種であれば、1台で複数回線の使い分けができる(デュアルSIM)

2つのSIMを利用して2つの電話番号(2つの回線)を使用する仕組みを「デュアルSIM」といいます。

デュアルSIM対応スマホのなかには、eSIMとSIMカードの両方を1回線ずつ利用できる機種もあります。

先ほど海外の例を紹介しましたが、普段カードタイプのSIMを使っている方は、海外に行く際にeSIMを利用すれば、新たにスマホを購入せずに済みます。

スマホを仕事とプライベートで使い分けたいものの、2台持ちは避けたいという方にもおススメです。

向井さん

SIMにまつわる手続きがネットだけで済んでしまうeSIMは、時間のない方にはそれだけでも大きなメリットです。

とくにデュアルSIMの機種では、SIMカードとeSIMのいいところ取りができます。

eSIMのデメリット

メリットの多いeSIMですが、現在はまだ普及途中にあるため、いくつかのデメリットがあります。主なデメリットは下記のとおりです。

デメリット1

機種変更の手続きに手間がかかる

eSIMは機種変更の手続きに手間がかかる点が指摘されています。というのも、カードタイプのSIMはカードをさし替えるだけで機種変更が完了する場合が多く、簡単に行えるからです。

一方でeSIMの場合は、必ずオンラインでの手続きが発生します。オンラインでしか手続きができないケースもあり、多くの場合は自分で説明書を読んで必要なものをそろえるなど、自力で機種変更の手続きをしなければなりません。

オンラインでの手続きが困難なユーザーには敷居が高いといえるでしょう。

デメリット2

対応している通信会社が限られている

auは2021年8月26日からeSIMへの対応を開始し、いくつかの通信会社でもサービスが提供されているものの、すべての通信会社がeSIMに対応しているわけではありません。

eSIMを利用する場合は、まず契約を考えている通信会社がeSIMに対応していることを確認する必要があります。

デメリット3

対応している機種が限られている

eSIMは対応している機種が限られている点もデメリットです。

普及が進んでいるとはいえ、カードタイプに比べるとやはり対応機種は少ないのが現状であるといえます。

今後、通信会社のeSIMへの本格参入に合わせ、メーカー側が提供するラインナップもさらに増えてくると予想されます。

eSIMを利用する時は、通信会社とともに機種ごとの対応状況をメーカーや通信会社のホームページなどで確認しましょう。

デメリット4

アクティベーションロックを表示させる端末が別途必要

eSIMは対応している機種が限られている点もデメリットです。

普及が進んでいるとはいえ、カードタイプに比べるとやはり対応機種は少ないのが現状であるといえます。

今後、通信会社のeSIMへの本格参入に合わせ、メーカー側が提供するラインナップもさらに増えてくると予想されます。

eSIMを利用する時は、通信会社とともに機種ごとの対応状況をメーカーや通信会社のホームページなどで確認しましょう。

デメリット5

インターネット回線が別途必要

登録時に使うQRコード®は、別の端末に表示させる以外に、紙に印刷してカメラで読み込む方法もあります。

しかしこの場合でも、eSIMを設定する新しい機種はWiFiなどでネットにつなげておかなければなりません。

もちろんパソコンやプリンターなどのデバイスも整っていないと難しいでしょう。各通信会社のホームページなどで登録手順をよく確認して検討しましょう。

向井さん

一人暮らしをしていて、ネットに接続する方法がスマホしかないような場合は特に注意が必要です。

事前に手順や必要なものを調べておくことが大切ですが、このような準備が必要なこと自体もデメリットの1つでしょう。

UQ mobileが選ばれる6つのポイント

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eSIMを利用するまでの手順

eSIMの利用を開始するまでの手順を、UQモバイルを例に「iPhone端末購入ありの場合」と「Android端末購入ありの場合」に分けて解説します。

iPhone端末購入ありの場合

iPhone端末を購入すると同時に、UQモバイルとMNPまたは新規契約する場合のeSIM開通手順は下記のとおりです。

1.回線の切り替え

新規契約の場合は回線の切り替えは必要ありません。MNPおよび機種変更で契約された方は、Webサイトまたは電話による回線の切り替えが必要です。

2.eSIMプロファイルをダウンロード

次に、WiFiに接続してeSIMプロファイルをダウンロードします。

端末購入ありの場合は、iPhoneの初期設定手順内で自動プロファイルダウンロードが行われるので、画面の表示にしたがって操作しましょう。

「あとで決める」を選択すると、アクティベート完了後に手動でダウンロードする必要があるので注意しましょう。

他社からの変更や機種変更の場合で、iPhoneの初期設定後に回線切り替えを行ったケースでは、通知領域や設定画面で「UQ mobileモバイル通信プランのインストール」が表示されます。該当する項目をタップし、eSIMのプロファイルをダウンロードしましょう。

iPhoneの初期設定で「あとで決める」を選択した場合などは、手動でeSIMプロファイルをダウンロードします。「設定」内の「モバイル通信」をタップし、「モバイル通信プランを追加」をタップしたあと、画面の表示に従ってダウンロードしましょう。

3.eSIMへの切り替え

UQモバイル以外の通信会社と契約をしている場合は、以下の手順でeSIMの切り替えを行いましょう。

step1

「設定」を開き、「モバイル通信」をタップする

step2

「副回線」をタップする

step3

モバイル通信が「UQ mobile」になっていることを確認し、「この回線をオンにする」をスワイプする

step4

表示されたポップアップの「OK」をタップする

step5

「モバイル通信」をタップする

step6

UQ モバイルで利用する回線をタップする

step7

ネットワーク選択が「KDDI」になっていることを確認する

4.発信テスト

最後に発信テストを行います。発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけましょう。通話が可能であれば、設定は完了です。

なお、UQ モバイルのeSIMはiOS 13以上に対応しています。iOS 13以上でない端末の場合は、事前にiOSのアップデートを実施しましょう。

Android端末購入ありの場合

Android端末を購入すると同時に、UQモバイルとMNPまたは新規契約する場合のeSIM開通手順は下記のとおりです。

なお、Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。

1.回線の切り替え

新規契約の場合は対応不要です。MNPおよび機種変更で契約した方の場合は、Webサイトまたは電話で回線の切り替えを行いましょう。

2.eSIMプロファイルをダウンロード

QRコードを読み取ってeSIMプロファイルをダウンロードします。まず、QRコードが印字されている納品書を準備しましょう。

次に、UQモバイルを使用する端末をWiFiなどのネットワークに接続し、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」の順にタップします。

「モバイルネットワークへの接続」の箇所で「SIMカードをお持ちでない場合」をタップすると「SIMのダウンロード」が表示されるので、「次へ」をタップし、QRコードを読み取りましょう。

その後、アクセスポイントを設定すると、eSIMプロファイルのダウンロードは完了です。

3.eSIMへの切り替え

UQモバイル以外の通信会社と契約をしている場合は、以下の手順でeSIMの切り替えを行いましょう。

step1

「設定」を開き、「ネットワークとインターネット」をタップする

step2

「モバイルネットワーク」をタップする

step3

対象回線が「無効」となっていた場合は「無効/ダウンロード型SIM」をタップする

step4

ネットワークで「KDDI」が表示されているのを確認し、「OFF」をスワイプする

step5

ポップアップが表示されるので、「KDDIに切り替え」をタップする

step6

ネットワークで「KDDI」が表示されていることを確認する

4.発信テスト

最後に発信テストを行います。発信テスト用番号(111/通話料無料)へ電話をかけましょう。

eSIM対応の格安SIMなら、UQモバイルがおススメ!

eSIMは通信業界の活性化や海外渡航者の利便性の向上に寄与する点で期待されています。

しかしオンラインでの手続きが前提のため、人によってはまだまだハードルが高いと感じる方もいるでしょう。メリットだけでなく、デメリットもしっかりチェックして契約や利用を検討するのをおススメします。

KDDIが展開するau・povo・UQモバイルのいずれのブランドもeSIMの対応を開始しました。

eSIMの活用に興味がある方は、ぜひKDDIの各ブランドの利用をご検討ください。

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UQモバイルでは、eSIM対応の端末も取り扱っています。

eSIMを利用したいと考えている方は、おトクな料金プランとコストパフォーマンスに優れたラインナップが魅力のUQモバイルをぜひご検討ください。

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向井さん

eSIMは手続きがオンラインのみであることが最大の特徴ですが、それがデメリットになる人もいれば、都合がよい人もいるでしょう。

機種変更や海外旅行を機会に、ライフスタイルに合わせた選択をしてください。

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