WiMAXとは?
WiMAXとは、世界標準規格の通信技術のことです。「Worldwide Interoperability for Microwave Access」の略称で、携帯電話の3GやLTEなどと同じ無線通信技術規格のひとつになります。
WiMAXには固定通信の「WiMAX」と、スマホやモバイルルーターなどの「モバイルWiMAX」があり、日本ではUQコミュニケーションが2009年からWiMAXのサービスとして「UQ WiMAX」の提供を開始しました。
また2013年にはWiMAXの後継サービス「WiMAX 2+」の提供が開始され、現在はWiMAX 2+の後継サービス「WiMAX +5G」も提供されています。
WiMAX +5Gは、WiMAX 2+回線だけでなく、携帯通信会社の「au 4G LTE回線」に加えて「au 5G回線」も利用することができ、より速くより低遅延で通信可能な5G回線に接続できるサービスです。
WiMAXの3つの特徴
WiMAXの主な特徴は以下です。
工事不要でネットを利用できる
データ通信量の制限なし★
通信速度が速い
WiMAXは光回線のような工事が不要なため、回線の開通を待たずに、数日でネットを利用できる手軽さが魅力です。
また、WiMAXには月間のデータ通信量に制限がありません★。利用状況によっては速度制限が課せられることもありますが、基本的にはデータ容量を気にせず★に利用することができます。
さらに、通信エリアによりますが、au 5G、au 4G LTE、WiMAX 2+に対応したWiFiルーターでは下り最大1Gbps以上、上り最大100Mbps以上の通信速度でネットの利用が可能です。
このように、WiMAXであれば、手軽に快適なネット環境を整えられるでしょう。
- ★スタンダードモードの場合(800MHzは非対応。)
- ※5Gは一部エリアで提供です。詳しくは下記ページでご確認ください。
対応サービスエリア(UQ WiMAX)
べろりかさん
UQコミュニケーションが提供するWiMAXは、工事不要で最短即日利用可能な手軽さと、データ通信量制限がない★利便性が魅力です。
WiMAX +5GはWiMAX 2+とau 5G、au 4G LTEを組み合わせ、高速・低遅延の5G回線にも対応しています!
WiMAXが遅い時の10個の原因と対処法
WiMAXは、基本的に通信速度が速く快適にネットを利用できますが、ネットを利用中に通信が遅いと感じてしまうことがあるかもしれません。
通信が遅くなる場合は何かしらの原因があり、原因によっては自分で対処できる可能性があります。
以下、WiMAXが遅い時の主な原因と、それぞれの対処法を解説するので、確認しておきましょう。
Wi-Fiルーターや端末の不具合
WiMAXを利用するためには、対応するWiFiルーターが必要です。WiFiルーターやスマホ・パソコンといった端末は電化製品のため、長く使っていると不具合を生じることがあります。
WiFiルーターや端末に不具合が生じてしまうと、電波の送受信が上手くできずに、通信速度が遅くなってしまいます。
WiFiルーターや端末の不具合が疑われる場合は、再起動をしてみましょう。WiFiルーターや端末を再起動することにより、状態がリセットされて通信速度が改善される可能性があります。
再起動の方法は、WiFiルーターや端末によって異なるため、取扱説明書で確認しておくことをおススメします。
エリアの電波状況が悪い
速度制限がかかっている
WiMAXはデータ通信量の制限なし★で利用できるため、動画やオンラインゲームなどの大容量コンテンツでもデータ通信量を気にすることなく★楽しむことが可能です。
ただし、「一定期間内に大量のデータ通信が利用された場合」のみ速度制限がかかる可能性があるので、覚えておきましょう。
- ★スタンダードモードの場合(800MHzは非対応)。
速度制限がかかった場合は自分で解決ができないため、制限が解除されるまで待つしかありません。
ただし、仮に速度制限が適用されても、その月ずっと続くということではなく、通信速度が遅くなるのは一時的です。そのため、速度制限が疑われる場合は、しばらく様子を見ましょう。
なお、UQ WiMAXでは、ご希望のお客さまに速度制限がかかる当日13時以降にメールでご連絡する「データ量通知サービス」※1を行っています。
事前に速度制限を把握ができるため、突然通信が遅くなることが心配な方におススメです。
- ※1本サービスをご利用されるためには、「通知先のメールアドレスの登録」が必要となります。
最大接続可能台数を超えて端末を接続している
WiMAXを利用するためには、対応するWiFiルーターが必要ですが、WiFiルーターごとに最大接続可能台数が決まっています。
WiFiルーターと接続している端末の台数が多くなりすぎると、WiFiルーターのキャパシティを超えて通信が不安定になることがあるので、覚えておきましょう。
近年はIoT化が進み、さまざまな製品・端末でWiFiの利用が可能です。
WiMAXに対応するWiFiルーターは最大接続可能台数が多いため、基本的に上限を超過するケースは少ないですが、スマホやパソコン以外に、多数の電化製品もWiFiと接続している方は、注意しましょう。
最大接続可能台数の超過が気になる場合は、まずWiFiルーターの仕様を確認し、最大接続台数を把握しましょう。
接続している製品・端末が多すぎるようであれば接続台数を減らすことで、通信速度が改善される可能性があります。
Wi-Fiルーターがエコモードになっている
WiMAX対応のWiFiルーターには、通信速度を制限して消費電力を抑えるエコモードに設定が可能です。
通信が遅い場合は、WiFiルーターの設定がエコモードになっている可能性があるため、確認してみましょう。
WiFiルーターがエコモードになっている場合は、ハイパフォーマンスモードに変更すれば通信速度が改善される可能性があります。モードの変更方法はWiFiルーターによって異なるため、取扱説明書で確認しましょう。
電波干渉を受けている
WiFiで使われている周波数帯には、大きく2.4GHz帯と5GHz帯の2種類があり、2.4GHz帯は、ほかの電化製品やBluetooth®などでも使われる周波数帯です。
そのため、2.4GHz帯でWiFiと接続している場合は、ほかの電化製品やBluetooth®などから発せられる電波の影響を受けて、通信が不安定になることがあります。
そのほか、マンションやオフィスビル、WiFiスポット(公衆無線LAN)なども電波干渉が生じやすく、速度低下が起こる可能性があるので、覚えておきましょう。
WiFiルーターによっては、2.4GHZ帯と5GHz帯の切り替えができる場合があるため、通信速度が遅い場合は、周波数帯を切り替えてみましょう。
5GHz帯は、主にWiFiで使われる周波数帯のため、電化製品やBluetooth®から発せられる電波の影響を受けにくく、通信が安定する可能性があります。
また、ほかの端末でBluetooth®を利用している場合は、Bluetooth®の接続をOFFにしてからWiFiを利用するのもおススメです。
回線が混雑している
ネットの通信速度は、インターネット回線の混雑状況に影響を受けます。夜の時間帯など、特定の時間帯で通信速度が遅くなる場合は、インターネット回線が混雑している可能性が考えられるでしょう。
特定の時間帯のみ通信速度が遅い場合は、ネットを利用する時間帯を変更してみましょう。
早朝から午前中は、比較的ネットを利用する方が少ない時間帯のため、特にデータ通信量が大きいコンテンツの利用におススメです。
たとえば、VODサービスなどを楽しむ際は、回線が混雑していない時間帯にダウンロードをしておくと、回線の混雑による影響を避けられます。
Wi-Fiルーターと端末間に障害物がある
電波は金属やコンクリートなどの障害物があると、反射したり、減衰したりします。そのため、WiFiルーターと端末の間に障害物がある場合は、WiFiルーターからの電波が端末へ届きにくくなり、通信速度が遅くなることがあります。
WiFiルーターと端末間に障害物がある場合は、WiFiルーターの設置場所を変更してみましょう。
WiFiルーターの設置場所を変更する際は、端末との間に障害物を挟まない場所かつ、できるだけ端末と近い距離にWiFiルーターを設置するのがおススメです。
また、WiFiの電波は水に吸収されやすい性質もあるため、水槽など水場の近くも避けたほうが良いでしょう。
Wi-Fiルーターが電波を受信しにくい場所にある
WiMAXは携帯電話の3GやLTEなどと同じ無線通信技術のため、通信会社の基地局から飛んでいる電波をWiFiルーターが受信して、WiFiの電波を飛ばします。
そのため、そもそもWiFiルーターの受信感度が悪い場合は、必然的に通信速度が遅くなります。
WiFiルーターの受信感度が悪い場合は、基地局から電波を受信しやすい窓際や壁際に置くなど工夫しましょう。
WiFiルーターの受信感度は、本体で確認が可能です。モバイルルーターの場合は本体の画面、ホームルーターの場合はSIGNAL/DATA USAGEランプで電波の受信状況を確認できるため、電波状況を確認しながら設置場所を決めるのがおススメです。
なお、前述しているように、WiFiルーターを設置する際は、端末との間に障害物がないことや、端末との距離も考慮しましょう。
Wi-Fiルーターや端末の性能が低い
WiFiルーター本体の性能も通信速度に大きく影響します。WiFiルーターが古い場合は、不具合が生じやすくなるだけでなく、性能自体が劣ってしまう可能性が高いため、通信速度が遅いと感じることもあるでしょう。
また、WiFiルーターが最新のものであっても、接続するパソコンやスマホのCPU性能が低い場合は、本来の通信速度がでない可能性があります。
WiFiルーターや接続する端末が古い場合は、状況に応じて買い換えを検討してみましょう。
たとえば、UQ WiMAXの最新WiFiルーターは、Wi-Fi 6※2に対応していたり、バンドステアリング機能※3などの最新鋭の機能が搭載されていたりと高性能です。そのため、WiFiルーターを買い替えるだけでも、通信速度が改善される可能性があります。
また、端末の買い換えを検討する場合、最新の端末は高額になることもあるため、まずは最新の端末を持っている友人や家族などに借りて、一度ネットに接続してみるのがおススメです。
最新の端末を使って通信速度が改善されるのであれば、端末の買い換えを検討するのも良いかもしれません。
- ※2子機側もWi-Fi 6に対応している必要があります。OFDMA非対応です。
- ※3Wi-Fi接続機器は2.4GHz/5GHz対応かつ802.11vの対応が必要です。
べろりかさん
WiMAXが遅い原因は、端末の不具合や電波状況、通信制限などが考えられますが、端末の再起動や設置場所変更など自分で対処できる可能性もあります。
また、Wi-Fiルーターや端末が古い場合は、買い替え検討もおススメです!