MNP(エムエヌピー、Mobile Number Portabilityの略)とは、今使っている電話番号を変えずに、他社の通信会社に乗り換えられる制度。「格安スマホにして通信費を節約したいけれど、電話番号が変わるのは困る・・・」と悩んでいる方は、ぜひ検討したいサービスです。
近年、乗り換え元の通信会社に支払う解約料の無料化が進むなど、MNPしやすい環境が整ってきています。また、有料サービスを利用すれば、今使っているキャリアメールも引き続き使用することができます。
ここでは、MNPのメリットや注意点、手続き方法など、MNPの基本情報を解説します。
MNPとは、現在使用している電話番号はそのままで、他社の通信会社に乗り換えられる制度のことです。MNPという名は、Mobile Number Portability(携帯電話番号ポータビリティ)の頭文字から取っています。
MNPを行うと、現在使用している通信会社は解約となり、乗り換え先の通信会社と新規契約することになります。
もしあなたが「格安スマホにしたいけれど、電話番号が変わると困るから変えられない」などと悩んでいるなら、MNPを行うのはいかがでしょうか。
現在契約している通信会社と、乗り換えたい通信会社でそれぞれ手続きが必要ですが、手続き自体は難しくないため簡単に通信会社を変えられます。
MNPの手続き方法はのちほど詳しく解説します。
なお、格安スマホ・SIMのUQモバイルへの乗り換え方法は、こちらでも詳しくご紹介しています。
なお、MNPを行わずに現在の通信会社を解約してしまうと、元の電話番号は使えなくなってしまうため注意しましょう。
続いて、MNPを行って通信会社を乗り換えるメリットをご紹介します。
MNPを行う最大のメリットは「携帯番号を変えずに乗り換えできる」ことですが、そのほかにも以下のようなメリットがあります。
MNPを行うと、ご自身の携帯電話の使用状況に合ったプランを提供している会社に乗り換えられます。
「データ量を気にせずにネットを使いたい」「通話することが多いから、通話料を抑えたい」「リモートワークでほとんど使わないから、とにかく値段重視」など、ご自身の希望に合わせて通信会社を吟味できるというメリットがあります。
ちなみに、総務省が2021年5月に発表した「携帯電話の料金等に関する利用者の意識調査」によると、「通信会社を乗り換えた理由」は「月額の通信料金(音声通話料金、データ通信料金等)が安くなるから」が40%以上となり1位でした。
上記の調査からは、「MNPで自分に合ったプランに変更し、月額利用料を抑えたい人」が多くいることがわかります。
今、通信会社の選択肢は、docomo、SoftBank、auの携帯キャリアだけでなく、UQモバイルやY!mobile、楽天モバイルといった格安スマホ・SIMにも広がりを見せています。
そのため、各社がユーザーに選んでもらおうと、MNPでの乗り換え時に特典を用意していることもあり、新規で契約するよりもおトクな場合があります。
UQモバイルでは、MNPで乗り換えた方を対象に、au PAY 残高への還元を行っています。
詳しくは詳細ページをご確認ください。
同キャリア内で機種変更をする場合でも端末の下取りサービスはありますが、MNPでも現在使っている端末を下取りに出せて、下取り額の還元サービスを受けられることがあります。
端末そのものを買い換えたいと考えているなら、下取りサービスを受けられるかどうかも調べておきましょう。
ただし、端末に破損や割れがあると下取りできないなど、通信会社によって下取りの条件や対象端末が異なる点に注意しましょう。
MNPの手続きは難しいイメージがあるかもしれませんが、実はそれほど複雑ではありません。基本的にWebでも手続きが可能なため、忙しい方でも気軽に通信会社を変更できるのがMNPのメリットです。
また、通信会社を乗り換えたあとも、電話番号の変更を知人や友人に連絡する手間が不要です。もしこれがMNPではなく新規契約の場合、新しい電話番号を周りに連絡しなければなりません。
さらに、銀行口座やクレジットカードなどに以前の電話番号を登録していた場合、新しい電話番号に変更する手続きも必要です。
上記を考慮すると、電話番号を変えずに済むMNPのメリットはとても大きいといえます。
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MNPのメリットや注意点を知ったあとは、続いてMNPの手続き方法をチェックしましょう。MNPの手続きは、基本的に以下の3ステップで完了します。
以下で詳しく解説します。
MNPで通信会社を乗り換えるには、現在使用している通信会社で「MNP予約番号」を取得する必要があります。MNP予約番号の取得方法は、電話やWebなど通信会社によって異なります。
また、auからUQモバイル、SoftBankからY!mobileなど、同じ会社間の乗り換えであればMNP予約番号は不要です。通信会社ごとのMNP予約番号の取得方法は、以下のページも参考にしてください。
MNP予約番号の取得方法(他社からUQモバイルへ乗り換えの場合)
ちなみに「MNPの注意点」でもお伝えしたとおり、MNP予約番号の有効期限は予約日も含めて15日間です。この期限内に乗り換え先の通信会社で手続きをしないと、再度MNP予約番号の取得を行う必要があるので注意しましょう。
乗り換え先の通信会社での手続きをWebで行う場合、MNP予約番号の有効期限が1週間ほど必要です。
MNP予約番号の再発行は何度でもできますが、二度手間にならないよう、乗り換え先で手続きできるタイミングの直前に発行するとよいでしょう。
MNP予約番号を取得したら、新しく利用したい通信会社で新規契約をします。
それまで使っていたスマホをそのまま使いたい場合はSIMカード・eSIMのみ、スマホを新調したい場合はスマホとSIMカード・eSIMを購入して手続きを進めます。
「MNPの注意点」でお伝えしたとおり、スマホをそのまま使いたい方はSIMロック解除されているか、乗り換え先の対応機種かどうかをしっかりと確認しましょう。
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SIMロック解除については、下記の記事で詳しく紹介しています。
新規契約の手続きは、通信会社の店頭やWebで行います。通信会社によってはWebでの手続きしか受け付けていない場合もあるため、事前に確認しておきましょう。
手続きにはMNP予約番号のほか、本人確認書類、支払いに使うキャッシュカードまたはクレジットカードなどが必要です。UQモバイルへの乗り換え時に必要な書類は以下でもご確認いただけます。
Webで手続きした場合、乗り換え先の通信会社からSIMカードなどが配送されたらご自身で回線切替の設定を行います。店頭での手続きであれば、スタッフが回線切替をしてくれます。
eSIMの場合、オンラインでの手続きが完了後に通信会社から発行された「アクティベーションコード(QRコード®)」を読み取り、回線切替の設定を行います。
回線切替が完了した時点でそれまで使っていた通信会社は自動的に解約となり、乗り換え先での新規契約が開始されます。
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MNPは難しい手続きなしで、電話番号を変えずに通信会社を乗り換えられる便利な制度です。
ただし、現在契約している通信会社のキャリアメールが使えなくなったり、契約解除料がかかる場合があったりと、いくつか注意点があります。
MNPを行う際の7つの注意点を順番に解説します。
MNPの手続きをする際は、現在使用している通信会社で「MNP予約番号」を発行してもらう必要があります。このMNP予約番号には、予約日を含め約15日間の有効期限があることが多く、有効期限内に乗り換え先の通信会社で手続きをしなければなりません。
ここでさらに注意したいのは、Webで手続きをする場合、有効期限が1週間ほど残っていないと手続きできないケースがある点です。
たとえばUQモバイルでは、MNP予約番号の取得日から5日以内にお申し込みいただいています。
あくまでWeb手続きの場合のため、店頭で手続きする場合は、どの通信会社も有効期限内15日間であればいつでも可能です。
もしMNP予約番号が期限切れになった場合は、再度、予約番号を発行してもらう必要があります。再発行の手数料は一切かかりません。
こちらで通信会社ごとのMNP予約番号の取得方法をまとめています。
MNPは、現在使用している通信会社を解約し、乗り換え先の通信会社で新規契約する制度です。そのため、乗り換え元の通信会社を解約する際に、主に古いプランで1万円程度の契約解除料(解約料)が発生する場合があります。
ただし、多くの通信会社では、契約更新月に解約すれば、解約料はかかりません。
また、2019年に「電気通信事業法」という法律が改正され、2019年以降に提供されたプランの解約料は1,100円以下と規制されています。
docomoが2021年10月より解約料を全プランで廃止するなど、大手携帯キャリアでは解約料の無料化も進んでいます。
もし1万円程度の解約料がかかる古いプランを利用していても、乗り換え前に2019年以降の新プランに変更しておけば、解約料を無料もしくは安く抑えられる場合があります。
ちなみにこれまでは、乗り換え元の通信会社でMNP予約番号を取得する際に「MNP転出手数料」も支払う必要がありました。
しかし、2021年4月以降はWebでの取得は無料、店頭や電話での取得も1,100円以下に変更されました。
年々、MNPしやすい環境が整えられてきています。
MNPは、現在のスマホのまま、SIMカード(電話番号など契約者に固有のデータが記録されているカード)を差し替えて通信会社を変更できる制度です。
ただし、使っているスマホによっては、特定の通信会社でしか使えないように「SIMロック」がかかっていたり、乗り換え先の通信会社に対応していなかったりする場合があります。
そのため、現在のスマホをMNP後もそのまま使いたい場合は、MNP前に以下を確認する必要があります。
もしSIMロックがかかっていたら、通信会社に「SIMロック解除」の手続きを申請する必要があります。
SIMロック解除の条件は通信会社によって異なり、すぐにSIMロック解除できない可能性もあります。
SIMロック解除について
現在使っているスマホが乗り換え先の「周波数帯」に対応していないと、うまく動作しません。
乗り換え先の通信会社の対応機種かどうかを、公式サイトなどでチェックしましょう。
UQモバイルの対応機種
一方、MNPと同時にスマホを新しくしたい場合は、乗り換え先の通信会社で購入したり、SIMフリースマホを購入したりすれば、上記を確認する必要はありません。
MNPでは、乗り換え先の通信会社の回線に切り替わったタイミングで、それまで契約していた通信会社が自動的に解約となります。この回線切替には数十分程度時間がかかり、その間はスマホで通話ができなくなります。
通話できなくなる時間は、店頭でMNPを行う場合は10~15分程度。
WebでMNPを申し込み、自分で回線切替する場合は30分程度です。
通話できなくなる時間が発生することを考え、あまり電話がかかってこない時間帯に回線を切り替えるようにしましょう。
MNPをして他社の通信会社に乗り換えると、それまで使っていたキャリアメールのメールアドレスが使用できなくなります。
キャリアメールとは、メールアドレスの「@」以下がこのようなメールです。
docomo:@docomo.ne.jp
SoftBank:@softbank.ne.jp
au:@ezweb.ne.jp
もしECサイトなど利用しているサービスの登録にキャリアメールを使っている場合、MNP前にアドレスの変更をしておきましょう。
Gmailなどのフリーメールであれば通信会社に関係なく使えるため、そちらに移行するのもおススメです。
なお、キャリアメールを使えなくなるのがネックとなりMNPをためらう人が多いとして、2021年12月よりキャリアメールの持ち運びサービスを各キャリアが提供しています。
このサービスは有料にはなりますが、電話番号だけでなくキャリアメールもそのままで、通信会社を乗り換えられるようになりました。
MNPでそれまで使っていた通信会社を解約すると、各社独自のポイントも消失してしまうことがあります。
そのため、MNP前に保有ポイントやポイント失効日を確認し、使い切るとよいでしょう。
以下は、3大キャリアのMNPでのポイントの扱いをまとめた表です。
キャリア | ポイント | MNPでのポイントの扱い |
---|---|---|
docomo | dポイント | 解約前にその回線に対するdアカウントを発行していれば、引き続き利用可能 |
SoftBank | ソフトバンクポイント | ソフトバンクポイントは消滅 |
au | Pontaポイント | 解約後も有効期限内であれば利用可能 |
格安SIMは携帯キャリアからネット・通話回線を借りています。そのため、通話品質や対応エリアは、回線を借りている携帯キャリアと基本的に同じです。
ただし、借りている回線量は格安SIMによって異なります。住んでいる地域や時間帯など、条件によっては現在使っている通信会社よりも通信速度が遅くなったり、電波が悪くなったりする可能性があります。
心配な方は、公式サイトでサービス提供エリアや通信速度を確認するようにしましょう。
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MNPで通信会社を乗り換える際、「こんな場合はどうしたら・・・」と悩むこともあるのではないでしょうか。以下では、MNPのよくある質問をご紹介します。
MNP予約番号の有効期限が過ぎてしまった場合は、最初に取得したときと同じ手順で再発行手続きを行いましょう。有効期限が過ぎたMNP予約番号は自動的に無効となり、新規契約で使用できなくなります。
なお、再発行費用はかからず、再発行後の有効期限も15日間となります。
MNP予約番号は取得するたびに10桁の数字が変わるため、前回取得したMNP予約番号と混合しないように注意しましょう。
乗り換え元の通信会社で契約中の名義と、乗り換え先で契約したい名義が異なる場合、MNPができません。
(例)MNPができないケース
MNPのタイミングで名義を変更したい場合、MNP予約番号発行前に乗り換え元の通信会社で名義変更を済ませておきましょう。
名義変更手続きは、現在の名義人と、変更したい名義人がそれぞれ必要書類を持参して店舗へ行く方法がスムーズです。1人しか手続きに行けない場合は、2人分の本人確認書類や印鑑、委任状を持参すると手続きできる場合もあります。
なお、名義変更に必要な書類は通信会社によって異なるため、事前に乗り換え元の通信会社ホームページを確認しておくことが大事です。
スマホ内のデータはSIMカードではなく、スマホ本体やSDカードに保存されています。そのため、現在使っている端末をMNP後も使用する場合は、スマホ内のデータが消えることはありません。
ただし、通信会社が独自で提供する一部のアプリやサービスは、MNPにより使えなくなる場合があります。
「MNPの注意点5」でお伝えしたように、アプリのログイン用メールアドレスにキャリアメールを設定している場合も、MNP前にメールアドレスを変更しておきましょう。
MNPで新しい端末を使用する場合は、スマホ内データのバックアップとアプリの引き継ぎを忘れずに行っておくとスムーズです。
スマホ内データのバックアップは、iPhoneの場合は「iCloud」または「iTunes」を、Androidの場合は「バックアップ機能」または「Move to iOS」を利用できます。
アプリデータの移行や引き継ぎ方法は、MNP前に手続きが必要なものや、MNP後に新しい端末でログインするものなどアプリによって異なります。
MNPでデータが消えて困ることがないように、使用しているアプリのデータ移行方法はMNP前に確認しておきましょう。
月々の通信料をもっと安くするために通信会社を乗り換えたいけれど、格安スマホ・SIMはたくさんあってどこがいいのかわからない・・・と悩んでいませんか?
そんな方におススメしたいのがUQモバイル。
UQモバイルのおススメポイントはたくさんありますが、今回は以下の3つをご紹介します!
UQモバイルはKDDIブランドであり、auの回線を利用しています。
そのため、4G LTE※3の人口カバー率※4が99.9%と高く、全国でお使いいただけるのが魅力。また、5Gのエリアも拡大中です。
au回線だから全国でつながりやすい
800MHzエリアが広い!
人口カバー率
99.9%
au 5Gエリア
拡大中
UQモバイルは同じ月額料金で
4G LTE/5Gどちらも使えておトク
UQモバイルでは、データをたっぷり使えて、余った分は翌月にくりこし※5できるプランを用意しています。
「トクトクプラン」の場合、「自宅セット割」(1,100円/月割引)※6・「au PAY カードお支払い割」(187円/月割引)適用で、基本使用料3,465円/月※7のところデータ使用量が1GBまで990円/月※7・1GB超~15GBまで2,178円/月※7と、使った分で料金が変動するのでおススメです。(コミコミプランは対象外です)
また、「コミコミプラン」の場合、20GBで月々3,278円と、とてもおトク!余ったデータは翌月にくりこせる※8ため、ムダなくデータを使えて、動画や音楽をもっと楽しめるようになります。
1回10分以内の国内通話が無料※9で使えるので、データも通話もたっぷりつかいたい人におススメです!
MNPのメリットや注意点をお伝えしてきました。
MNP転出手数料や解約料を無料にする通信会社が増えるなど、MNPによる乗り換えのハードルは年々下がっています。
月々のスマホの通信費を見直すことで、年間で数万円~数十万円の節約にもなるため、格安スマホ・SIMへの乗り換えをご検討ください。
通信品質や速度がトップクラスのUQモバイルへの乗り換えをお考えの方は、手続き方法をまとめたこちらのページもぜひご覧ください。
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