Wi-Fiが急に遅くなった時の8つの原因とその対処法
WiFiが急に遅くなった、繋がらなくなったといった時には、以下のような原因が考えられます。それぞれの原因と対処法を以下で詳しく見ていきましょう。
Wi-Fiの電波が遮られている
ルーターからのWiFiの電波が障害物に遮られているために、WiFiが急に遅くなったり、繋がらなくなったりするケースがあります。
ルーターの設置場所を移動したり、周りにものを置いたりしたあとにWiFiが遅くなったり繋がらなくなったりした場合には、電波が遮られていないか確認してみてください。
特に水の入ったものや金属製のものは、WiFiの電波を吸収する性質があるので、近くへの設置は避けるようにしましょう。
ルーターは、障害物を避けて高さを付けて設置するのが理想的です。WiFiはルーターを中心に全方向に伝わるため、高さを付けることで電波が広がりやすくなります。可能であれば、壁際や窓際は避けて部屋の中央付近に設置してください。
通信障害が発生している
契約しているインターネット回線で通信障害が発生して、通信速度が遅くなったり、通信が繋がりづらくなったりしている可能性もあります。
通信障害の情報は、契約先の障害情報のページなどで確認できます。WiFiが使えない状況であれば、携帯電話回線に接続したスマホを利用するなどして障害情報のページにアクセスしましょう。
たろっささん
全国一斉に通信障害が発生することは少なく、特定の地域の基地局に不具合が発生し、限定された場所だけに影響を及ぼすことがほとんどです。
すべての機器のWiFiの調子が悪くなった場合はこちらを疑いましょう。
回線が混雑している
夕方や夜など利用者が多い時間帯は、回線が混雑してWiFiが遅くなるケースもあります。時間帯をずらして混雑の少ない時間帯に使用すれば、ひとまず通信速度の改善が可能です。
日常的にWiFiを使用するなかで、通信速度が遅くなる機会が多く、ストレスを感じる場合にはインターネット回線の乗り換えも検討しましょう。
たろっささん
集合住宅などではとくに19時~22時前後の一番インターネット回線が混雑する時間帯に著しく速度が減少し、場合によっては1Mbps以下になってしまうこともあります。
ここまで来るとインターネットサーフィンレベルでもストレスを感じる程の速度になりますので、即時回線の乗り換えを検討しましょう。
通信制限にかかっている
モバイルルーターなどでは毎月使えるデータ容量の上限が決まっている契約もあります。その月に使用したデータ通信量が上限に達すると通信制限にかかり、通信速度が制限されます。
通信制限は翌月になると解除されるので、基本的には解除を待つことが対処法となります。契約しているサービスによってはデータ容量の追加購入によって通信制限が解除できる場合もあるので、対応状況を確認の上、必要に応じて購入しましょう。
家電やBluetooth®との電波干渉が起きている
電子レンジなどの電波を発する家電やBluetooth®との電波干渉で、WiFiが繋がりづらくなったり、WiFiが突然切れてしまったりするケースがあります。
WiFiには2.4GHz帯と5GHz帯の2種類の周波数帯があり、このうち2.4GHz帯は家電やBluetooth®で使われている周波数帯のため、電波干渉を起こす可能性があります。
2.4GHz帯のWiFiネットワークに接続している場合には、5GHz帯のWiFiネットワークへ接続を変更すると、電波干渉を回避できます。
また、WiFiルーターが電子レンジに近いなど設置場所に問題がある場合には、WiFiルーターの設置場所を見直すようにしましょう。
Wi-Fiルーターに一時的な不具合が発生している
WiFiルーターの一時的な不具合でWiFiの接続が不安定になっていて、通信速度が遅い、繋がらない、接続が突然切れるなどの症状が出ている可能性も考えられます。
一時的な不具合は、再起動で状態をリセットすると解消できることがあるので、まずは試してみてください。
WiFiルーターを触ると熱いなど、熱が溜まっていることが疑われる場合には、電源をオフにして時間をおいて十分に放熱させたあとに再度起動させます。
また、WiFiルーターのファームウェアを最新のものに更新することで、不具合が解消されることもあります。メーカーの公式サイトでファームウェアの更新手順を確認の上、アップデートできる最新バージョンがあれば更新を行いましょう。
たろっささん
急に接続できなくなった時はルーターの故障を疑うのもひとつです。ルーターのパイロットランプは正常か、電源が入っているかなども確認しましょう。
屋根裏などのすぐに確認ができない場所にルーターを置いている場合はハウスメーカーの点検が必要な場合もあります。
どこにルーターを設置しているのかは事前に把握しておくことが重要です。
接続台数が多くなりすぎている
WiFiルーターには機種ごとに接続台数の上限があり、上限を超えて接続すると通信速度が遅い、繋がりづらいなどの症状が出ることがあります。
WiFiルーターの仕様を製品ページや取扱説明書で確認し、上限を超えていないか確認してみましょう。接続台数が原因であれば、不要な接続を解除することで改善できます。
常時、接続台数の上限を超えてしまう状況であれば、より接続できる台数の多い機種への買い替えも検討しましょう。
使用場所までWi-Fiが届いていない
WiFiが届かないところで使用しているために、急に遅くなった、WiFiが繋がらないなどの症状に至っている可能性も考えられます。
まずはWiFiルーターに近づいてみて症状が改善するか試してみましょう。WiFiルーターに近づいてみて症状が改善するのであれば、電波が届いていないことが原因であると推測されます。
家じゅうにWiFiが届く通信環境をつくるなら、WiFiルーターの買い替えが選択肢のひとつです。より電波の強い高性能なWiFiルーターに買い替えをすれば、WiFiの届く範囲が広くなります。
また、より手軽にWiFiが届く範囲を拡張するなら、WiFi中継器を設置する方法もあります。WiFi中継器は、WiFiルーターから発信された電波を中継して、WiFiが届く範囲を広げてくれる機器です。
WiFi中継器はコンセントに直挿しして手軽に使用できるものもあるので利用を検討してみると良いでしょう。