Wi-Fiの接続制限(制限付きアクセス)とは?
スマホやパソコンなどの端末をWiFiに接続する際に、「!」や「制限付きアクセス」、「制限」などと表示されることがあります。
これらは、接続制限(制限付きアクセス)を表しており、何かしらの原因でネットに接続できない状態を意味します。
WiFiに接続制限が生じると、ネットに接続ができないため、当然ながらネット接続を必要とするアプリの利用や検索などもできません。
向井さん
帰宅したらWiFiに切り替えるような使い方をする場合に、もしもWiFi認証エラーが起きていることに気づかないでいると、意図せずギガを消費してしまう場合があります。
モバイル通信からWiFiに切り替える時や、動画視聴のように多くのギガを使う時だけでも、WiFiの状態を確認するクセを付けましょう。
Wi-Fiの接続制限(制限付きアクセス)の原因
WiFiの接続制限が生じる原因はいくつか考えられます。主な原因には以下などが挙げられます。それぞれ解説します。
Wi-Fiルーターや端末の不具合または接続設定が誤っている
WiFiルーターや接続している端末は電化製品のため、不具合が生じることもあり、それが原因で接続制限になっている可能性が考えられます。
また、端末でWiFiにつなぐためには接続設定が必要です。端末側の接続設定が間違えている場合も接続制限になる場合があるため、覚えておきましょう。
端末が省エネモードになっている
スマホやパソコンなどの端末には、一部の機能の利用を制限してパフォーマンスを落とすことにより、消費電力を抑える省エネモードが搭載されています。
端末の省エネモードがONになっている場合は、WiFiの接続が制限される可能性があります。
Wi-Fiの電波が弱い
WiFiの電波が弱いことも、接続制限が生じる原因のひとつです。WiFiに限らず、電波は金属に反射したり、木やコンクリートを通過すると減衰したりする性質があります。
WiFiルーターと端末の間に、金属製のラックや本棚など何かしらの障害物がある場合は、電波が弱くなり、端末がWiFiの電波を受信できずに接続制限の状態になっている可能性が考えられます。
複数の電波が干渉している
WiFiの接続制限が生じる原因として、複数の電波が干渉している可能性も考えられるでしょう。
WiFiの電波は、主に2.4GHz帯と5GHz帯が使われており、以下のようなメリットとデメリットがあります。
周波数帯 | メリット | デメリット |
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2.4GHz帯 |
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5GHz帯 |
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特に、2.4GHz帯は、テレビや電子レンジなどの電化製品でも使われる周波数帯のため、電波干渉の可能性が高くなります。電波干渉が生じると、WiFiによる通信の安定性が低くなってしまいます。
向井さん
近年の製品であっても、2.4GHz帯のみに対応し、5GHz帯に対応しない端末は少なくありません。
その場合、もしも端末の画面に5GHz帯のSSIDが表示されて正しいパスワードを入力しても、実際には接続できません。
画面表示だけでははっきりしないことがあるので、端末の説明書などで仕様を確かめてください。
端末同士でIPアドレスが重複している
端末同士でIPアドレスが重複している場合も、WiFiの接続制限が生じる原因になります。
IPアドレスとは、ネットワークに接続された機器(スマホやパソコン、プリンターなど)を識別するために各機器に割り振られる番号です。簡単にいうと、ネット上の住所のようなものです。
WiFiルーターは端末に割り当てられたIPアドレスで、電波を飛ばす先を決定しているため、接続している端末同士でIPアドレスが重複してしまうと、上手く電波を飛ばすことができません。
その結果、WiFiの接続制限が生じる可能性があります。IPアドレスが重複することは滅多にありませんが、ほかの原因が当てはまらない場合は確認してみましょう。
向井さん
WiFiを利用する端末が複数ある場合は、他の端末の状態を比較すると問題を絞り込みやすくなります。
すべての端末で同じようにネットに繋がらない場合は、ルーターやモデムなどが疑わしいでしょう。
逆に、1台だけ繋がらない場合は、その端末が疑わしいと言えます。より可能性が高いほうから対処を始めると効率的です。