iPhone SE(第2世代)はいつまで使用できる?
iPhone SE(第2世代)がいつまで使用できるか、使用期間について断言することはできません。なぜならスマホの使用可能期間にはシステムの寿命と、端末の寿命が影響するからです。
システムの寿命とは、スマホのOSがアップデートできなくなることです。OSとはOperating System(オペレーティングシステム)の略称です。スマホの操作やアプリの起動などに必要なソフトウェアで、iPhoneにはiOSがインストールされています。
OSは定期的に新しいバージョンが配信され、iPhone SE(第2世代)は2023年9月に配信されたiOS 17に対応しています。
しかし、将来的には最新のバージョンにアップデートできなくなる可能性も考えられます。OSをアップデートできなくなると、セキュリティの脆弱性の修正が行えず、最新のアプリの利用も制限されるため、スマホの利便性が減少する可能性があります。
また、Apple製品は公式サイトでの販売が終了してから5年以上経過すると、ビンテージ製品、あるいはオブソリート製品(製造中止や販売終了などによって市場から姿を消した製品)となり、サポートが受けられなくなります。
iPhone SE(第2世代)は2022年3月にApple Storeでの販売が終了しました。そのため、2027年3月以降になるとサポートが受けられなくなる可能性があります。
この期間に例えば、液晶が割れたり、バッテリーが消耗したりしても、Appleのサポートを受けることは難しいでしょう。
iPhone SE(第2世代)は現時点では問題なく使用できますが、将来的には最新のiOSにアップデートできなくなり、システムの寿命を迎える可能性は十分考えられます。
iPhone SE(第2世代)のスペック一覧表
次の表はiPhone SE(第2世代)のスペックを一覧にまとめたものです。
iPhone SE(第2世代) | |
---|---|
価格(税込)※ | 49,280円~ |
画面サイズ | 4.7インチ |
カメラ | 広角カメラ |
サイズ (横幅×高さ×厚さ) |
約67.3mm×138.4mm×7.3mm |
重量 | 約148g |
容量 | 64GB/128GB/256GB |
ディスプレイ | Retina HDディスプレイ |
チップ | A13 Bionicチップ |
- ※Apple Storeでの販売当時の税込価格です。現在の販売価格とは異なる場合があります。
iPhone SE(第2世代)は当時としては最新のチップを搭載し、Touch IDやワイヤレス充電などのさまざまな機能を備えている廉価モデル(通常高価格帯のモデルと比べて比較的低価格で提供される製品や商品)として販売されました。
要求スペックの高いオンラインゲームや高画質な動画をストレスなく楽しむことができ、優れたシングルカメラによって魅力的な写真や動画の撮影を楽しむこともできます。
また、他のiPhoneに比べるとサイズが小さいことも特徴に挙げられます。横幅が約67.3mmと小さいため、片手で操作がしやすく、カバンやポケットへの収納も容易です。
4.7インチのRetina HDディスプレイはホワイトバランスを周囲の光に合わせて調整するので、自然な視覚体験を実現できます。
2020年に販売されたスマホではありますが、日常生活やビジネスシーンなど、さまざまな場面で活躍できるiPhoneです。
iPhone SE(第2世代)を利用するメリット
iPhone SE(第2世代)を利用するメリットを順番に解説します。
価格が抑えられている
iPhone SE(第2世代)は2020年に販売され、当時のiPhoneやスマホに比べるとリーズナブルな価格帯です。
次の表は、iPhone SE(第2世代)と同時期に販売されたスマホの価格をまとめたものです。
発売日 | 当時の価格(税込)※ | |
---|---|---|
iPhone SE(第2世代) | 2020年4月24日 | 49,280円~ ※Apple Storeでの販売当時の価格 |
iPhone 12 | 2020年10月23日 | 94,380円~ ※Apple Storeでの販売当時の価格 |
iPhone 12 mini | 2020年11月13日 | 82,280円~ ※Apple Storeでの販売当時の価格 |
iPhone 12 Pro | 2020年10月23日 | 117,480円~ ※Apple Storeでの販売当時の価格 |
iPhone 12 Pro Max | 2020年11月13日 | 129,580円~ ※Apple Storeでの販売当時の価格 |
AQUOS zero2 | 2020年1月31日 | 95,040円~ ※ソフトバンクでの販売当時の価格 |
HUAWEI P40 Pro 5G | 2020年6月12日 | 119,680円~ ※ファーウェイ・ジャパンでの販売当時の価格 |
Xperia 1 II | 2020年10月30日 | 123,552円~ ※NTTドコモでの販売当時の価格 |
- ※販売当時の税込価格です。現在の販売価格とは異なる場合があります。
近年のスマホは2万円~6万円の低価格帯と8万円以上の高価格帯に分かれつつあり、iPhoneは高価格帯に分類されます。
しかし、iPhone SE(第2世代)は、低価格帯の機種として販売されました。同時期に販売されたiPhone 12シリーズよりも低価格なのは、旧モデルのパーツを利用しているため、パーツのコストが抑えられているからです。
性能や機能性に優れている
iPhone SE(第2世代)はA13 Bionicチップを搭載しており、2023年時点でも高性能なスマホと言えます。最新のオンラインゲームアプリや画質の綺麗な動画を楽しむことが可能で、高速充電やQiワイヤレス充電、デュアルSIM、Apple Payなどの便利な機能も搭載しています。
つまり、iPhone SE(第2世代)は低価格帯ながら、高い性能と充実した機能の両方を兼ね備えたスマホです。
コンパクトなサイズで持ち運びしやすい
iPhone SE(第2世代)は他のiPhoneに比べて持ち運びしやすいサイズとなっています。次の表は、iPhone SE(第2世代)とiPhone 14のサイズを比較したものです。
iPhone SE(第2世代) | iPhone 14 | |
---|---|---|
横幅 | 67.3mm | 70.6mm |
高さ | 138.4mm | 146.6mm |
厚さ | 7.3mm | 8.25mm |
重量 | 148g | 187g |
ディスプレイ サイズ |
4.7インチ | 6.1インチ |
iPhone SE(第2世代)は通常のiPhoneに比べると一回り小さいサイズなので、片手で操作しやすく、カバンやポケットに入りやすいなどのメリットがあります。
ホームボタンが付いている
iPhone SE(第2世代)はホームボタンが付いているiPhoneです。
最近のiPhoneはホームボタンを排除している傾向があり、指紋認証(Touch ID)が出来ません。
一方、iPhone SE(第2世代)はホームボタンによる指紋認証(Touch ID)が利用できるので、マスクをしたままでもスムーズにスマホを開くことが可能です。
iPhone SE(第2世代)を利用するデメリット
iPhone SE(第2世代)を利用するデメリットを順番に解説します。
2027年3月以降はサポートを受けられない可能性がある
現時点では未定ですが、iPhone SE(第2世代)が故障してもAppleのサポートを受けられなくなる可能性はあります。
前述しましたが、Apple製品はApple Storeで販売終了してから5年以上経過すると、ビンテージ製品、あるいはオブソリート製品となり、公式のサポートが受けられません。
iPhone SE(第2世代)は2022年3月にApple Storeでの販売が終了したので、5年後の2027年3月以降は画面が割れたり、故障したりしても公式のサポートが受けられない可能性があるので注意しましょう。
5G通信に対応していない
iPhone SE(第2世代)は5G通信に対応していません。
5G通信とは、第5世代移動通信システムの略称で、高速かつ大容量、他接続、低遅延な通信を可能とします。オンラインゲームや高画質な動画をスムーズに楽しむことができますが、5G通信を利用するには、次の条件を満たす必要があります。
- 5G通信が可能なスマホを用意する
- 5G通信が可能なSIMカードを契約して装着する
- 5G通信エリアでスマホを利用する
iPhone SE(第2世代)は5G通信に対応していないため、5G通信エリアにいて、5G通信が可能なSIMカードと契約していても、5G通信が利用できません。5G通信を利用したい方は別のスマホを検討しましょう。
カメラ性能がやや物足りない
iPhone SE(第2世代)は広角カメラを搭載しており、A13 Bionicにより魅力的なカメラ体験が可能なスマホです。ただし、シングルレンズのため、最近の高性能スマホのように複数のレンズを搭載していません。
画角の異なる複数のレンズを搭載していると、光学ズームの画質が向上し、シングルレンズのスマホよりも綺麗で明るい高画質な撮影が可能になります。
そのため、複数のレンズを搭載している高性能スマホのカメラ機能と比較すると物足りなさを感じる場合があります。
たろっささん
年々iPhoneの高騰化が進んでいる中、iPhone SEの第2世代はコストパフォーマンスがとても優秀で価格と性能のバランスがピカイチではあります。
しかし、そうは言ってももう3年以上前の製品ということもあり、どうしても最新機種と比べるとさまざまな点で見劣りしてしまうのも事実です。
2027年というと発売から7年後となっており、経年劣化などの事由からいくら修理しても定格通りのスペックを発揮するのは難しくなっているでしょう。