スマホの乗り換え先として目にする機会が多い「MVNO」ですが、よく分からない方もいるかもしれません。
MVNOはauなどの通信会社携帯キャリアと同じようにスマホやSIMカードを提供している会社ではありますが、違うポイントがあるので乗り換える前にメリットや注意点などを知っておくとよいです。
MVNOの基本や各社を比較する時のポイントを見ていきましょう。
格安SIMブロガーのべろりかさんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
べろりか@格安SIMブロガー
神奈川県在住、東京都内で働く副業サラリーマン。私立大学を卒業後、新卒で家電量販店に入社し、携帯電話の担当者として勤務。トップ販売員やエリア責任者など、約10年間スマホ業界に携わっており、数多くのお客様のスマホ&固定回線の見直しを経験。
現在はこれまでの経験を活かし、格安SIMを通して家計の節約になるような情報発信をしている。
MVNOとは「Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者」の略称で、主に格安スマホや格安SIMを提供している通信会社を指します。
似たような言葉にMNOがありますが、「Mobile Network Operator:移動体通信事業者」の略称で、主にauなどの通信会社を指します。
どちらも通信会社を指す用語ではありますが、MNOは自社で通信設備(インフラ)を設置、維持していますが、MVNOはMNOの通信設備(インフラ)を借り受けて通信サービスを提供しています。
通信設備(インフラ)の設置や維持、拡充などには時間もお金もかかりますが、レンタルして使った分の費用のみ払うのであれば、設備投資などの時間をかけずに通信サービスを提供できます。
そのため、MVNOは2001年からサービスが開始され、通信系以外の業界から数多くの企業が参入していきました。
携帯キャリアに比べて、MVNOが低価格で提供するSIMカードを「格安SIM」と呼びます。
格安SIMと端末のセットを「格安スマホ」と呼びますが、SIMカードと端末をセットで購入する従来の方式だけでなく、SIMカードだけ・端末だけでの購入も一般的になってきました。
通信会社との契約手続き後に店頭もしくは郵送などでSIMカードを受け取り、ご自身で端末にさして開通手続きを行えるようになったためです。
また特定の通信会社にかぎらず、さまざまなSIMカードをさし込んで使える「SIMフリー」の端末も種類を増やしています。
新規参入のMVNOが多数あると紹介しましたが、SIMカードをどの通信会社で契約するか、どの機種を・どこで買うかの選択肢が広がっているのです。
MVNOの月額料金が安くなる仕組みを順番に解説します。
MVNOは基地局や通信ケーブルなどの通信設備(インフラ)をauなどのMNOからレンタルして、通信サービスを提供しています。
自社で通信設備(インフラ)を構築する必要がなくなり、初期投資や維持費などの莫大な費用を抑えることができるため、料金プランの月額料金を抑えることが可能です。
MVNOによって異なりますが、店舗を持たず、オンライン中心の運営やサポートを行う場合があります。
店舗の維持費や人件費などの物理的な経費を削減しているため、MNOよりも月額料金が抑えられます。
MVNOによって異なりますが、月額データ容量の上限や通話時間などに制限を設けたシンプルな料金プランを提供することが多いです。
スマホの使い方は人によって異なります。MVNOなら、利用者は自身のニーズに合ったプランを選びやすくなり、無駄な費用を削減できます。
なお、MVNOによって異なりますが、音声通話がかけ放題になるオプションや月額データ容量を追加するオプションなどもあるので、スマホの使い方やライフスタイルの変化に合わせて柔軟に対応可能です。
べろりかさん
MVNOが安くなるのは、自社の通信設備(インフラ)を持たずに、通信回線をMNOからレンタルすることで、管理コストを抑えているためです。
また、MVNOでは柔軟に料金プランを選ぶことができ、無駄な出費を抑えられます!
MVNOはMNOから通信設備(インフラ)をレンタルしている以外にも、メリットがありますので解説します。
MNOとMVNOを比較した際、利用料金の安さが特徴として挙げられます。MVNOは、MNOから通信設備(インフラ)をレンタルして初期投資や維持費を抑えるため利用料金の安さを実現しています。
なかには店舗を持たずに、より維持費を抑えているMVNOもあります。お申し込みや相談窓口をネットメインにしたり、サポート情報専用ページを用意したりして、接客や電話応対のためのスタッフを減らすことも維持費を下げる工夫といえます。
また料金プランがシンプルな点もMVNOの特徴です。いくつかの月額データ容量で料金プランが設けられ、ご自身のネット通信量に応じて最適なものを選べます。使い方が分かれるサービスは、オプションとして追加する仕組みがMVNOでは一般的といえます。
使い方に差が出やすい音声通話は、「かけ放題」・「無料通話分がある」・「最初の◯分が無料」の3パターンのいずれかで、各MVNOがオプションを提供しています。
ほかにも音声通話がないかわりに、月額データ容量を大きくしたり費用を安くしたりする料金プランがあったりと各社の違いが出るポイントです。
MVNOなら現在使用中のスマホを引き続き使うこともできます。その場合、SIMカードのみを契約し、さし替えれば簡単に乗り換えができる場合もあります。
ただし、現在使用中のスマホが、乗り換え先のMVNOやSIMカードのタイプに適応するかは事前に確認する必要があります。
詳しくはメーカーやMVNOそれぞれのホームページで確認するのがおススメです。
使用中の電話番号を他社への乗り換え時に引き継ぐ「MNP」(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティ)を検討している方も多いのではないでしょうか。
MVNOでも、音声通話が利用可能な「音声通話SIM」ならMNPも利用できるのが一般的です。
MVNOを契約する前には確認しておいた方がいい注意点があります。下記に代表的な例をまとめました。
契約前に注意点を把握し、納得したうえで契約するようにしましょう。
維持費を下げるために店舗を持たないMVNOがあると紹介しました。店舗がなく接客スタッフに相談できない場合、初期設定やデータの移動などをご自身でしなければなりません。
また、サポート体制がオンラインのみの場合、機種ごとでの違いを細かく解説するのが難しいため、解決策をネットから見つけ出すまでに時間がかかったり、説明を読んでも分からなかったりする可能性もあります。
キャリアメールとは、通信会社と契約した際に交付されるメールアドレスであり、その通信会社が独自で提供するサービスのため、他社に引き継げないのが一般的です。
通信会社によっては引き継ぎサービスがあり、別の通信会社に乗り換えても手続きを行って月額料金を支払っていれば、同じキャリアメールを継続して利用できます。なお、一部のMVNOでも、独自でキャリアメールを交付している会社はあります。
また、auからUQモバイルへ移行した場合は別途お申し込みいただければ移行後も引き続きauメールのアドレス(@ezweb.ne.jp/@au.com)をご利用いただけます。他キャリアメールをお使いの方はメールアドレス提供元にご確認ください。
MNOと比較すると、MVNOでは通信速度が下がる可能性が指摘されています。つながりやすさや通信エリアは通信設備(インフラ)を借りているMNOと同じであっても、借りている回線のキャパシティや利用状況によって通信品質に差が出る場合があります。
朝夕の通勤通学時間・お昼の休憩時間・夜間21〜23時などはとくに利用者が増え、速度低下を起こす可能性が高いといえます。
キャリアメールと同じく、「キャリア決済」も使えなくなる可能性があります。有料サービスやコンテンツ料金を月々の利用料金と合わせて支払っている場合は要注意です。
キャリア決済に対応したMVNOならば引き続き利用もできますが、非対応のMVNOに乗り換えてしまうと利用できなくなってしまいます。「おサイフケータイ」なども使えなくなる場合があるので、乗り換え先で利用できるか事前に確認が必要です。
また、MVNOの支払い方法はクレジットカードでの支払いが前提となっており、銀行口座を介したキャリア決済に非対応のところもあります。
LINEのID検索は18歳未満の場合は利用できない仕様で、年齢確認を行う必要があります。
携帯キャリアおよび一部のMVNOが提供する年齢情報判定サービスによってLINEでは年齢確認を行っており、サービス対象外のMVNOはID検索が利用できません※1。
QRコード®を読み取ったり「ふるふる」の機能を使ったりして連絡先の交換はできますが、いつもID検索を利用している方は注意しておきましょう。
べろりかさん
MVNOを利用する際、実店舗がない場合は、設定やサポートなどが自己責任になります。通信速度がMNOと比較して下がる可能性も指摘されています。
これらの注意点を理解したうえで、契約しましょう!
MVNOを選ぶ際は、それぞれの特徴を比較し格安SIMや格安スマホを選ぶ必要があります。チェックしたいポイントを下記にまとめました。
各社のホームページで情報を確認して、比較してみましょう。
通信料金に関しては各社の料金を比較することが重要です。
MVNOの利用料金を比較し安いところを選ぶこともよいですが、サポートや通信品質などにも目を向け、それらを満たしMVNOのなかから利用料金がお得な方を選ぶことをおススメします。
MVNOはシンプルなプランで格安SIMや格安スマホを提供しています。そのため自分に合う月額データ容量のプランがあるかをチェックしましょう。
また、音声通話に関してもご自身の使い方にマッチしたものを選び、通話料が抑えられるオプションを提供しているかもチェックしましょう。
さらに、端末をプランとあわせて購入すると端末代金が安くなるキャンペーンが実施されているケースもあります。
そのため機種のラインナップが豊富かもMVNOを選ぶ時の基準になります。各社のホームページで取り扱っている機種を確認してみましょう。
サポート面のチェックも大事です。スタッフに相談しながら機種変更や設定を行いたい方は、店舗があるMVNOを選びましょう。
とくに郊外にお住まいの場合、近くに店舗がない可能性があるため、MVNOのホームページで店舗情報を確認することをおススメします。
また、ネットや電話でのサポート面も重要です。Q&Aや細かい解説ページが用意されていたり、チャットや電話で相談できたりするMVNOを選ぶこともおススメです。ぜひサポートページの充実さや見やすさ、電話やチャット対応の有無なども確認してみましょう。
なお、UQモバイルにおいては、店舗に加えフリーコール、24時間対応のチャットなどがございますので、ご自身に合った方法でお問い合わせや相談をすることができます。
通信速度が安定しているMVNOかを見極める必要があります。ホームページに速度情報を掲載しているMVNOもあるので、比較してみることも大切です。
ただし、速度情報はあくまで理論値になるので、計測する場所や時間によって大きく変動することを忘れてはなりません。
MVNOの乗り換えと同時に、5Gの利用開始を検討している方もいるでしょう。5Gを利用するためには、対応機種の購入・対応プランへの加入・対応エリア内での利用が求められます。
そのためMVNOを選ぶ時も、機種やプランがそれぞれ5Gに対応し、お互いのセット利用に問題がないか確認が必要です。
MVNOの特徴を説明してきましたが、なかにはMNVOへの乗り換えはまだまだ不安に思われる方もいるかもしれません。それならばUQモバイルに乗り換えてはいかがでしょうか。
MVNOのような格安な料金設定でありながら、MNOのため安定した通信品質が特徴です。au回線を利用しているほか、au Styleやauショップ(一部店舗を除く)でもUQモバイルはサポートが受けられる※2点はMNOならではの強みといえます。
オプションサービスも充実で、格安スマホでもキャリアメールが220円/月で利用できます※3。
UQモバイルの「トクトクプラン」は自宅セット割※4・au PAY カードお支払い割適用で、基本使用料3,465円/月※5のところ1GBまで990円/月※5・1GB超~15GBまで2,178円/月※5と、使った分で料金が変動するのでおススメです!
自宅セット割※4の適用条件や対象となるサービスなど詳細ページでご確認ください。
べろりかさん
格安SIMを選ぶ際は、利用料金やサポート体制などを比較し最適な方法を選択しましょう。
UQモバイルなら、格安な料金設定でありながら安定した通信品質に加え、サポート体制も充実。乗り換え先に迷ったらUQモバイルがおススメです!
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