ご自宅のWiFiの通信速度が速いのか、遅いのか気になっている方もいらっしゃるでしょう。本記事では、WiFiの通信速度の計測方法や利用目的ごとの通信速度の目安を紹介します。
あわせて、WiFiの通信速度が遅い時に考えられる原因と対処法も紹介します。
家電専門家の伊藤さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
ITライター 伊藤浩一
月間30万PVを超えるブログを運営。発信力が強みのITライター。ブログ「伊藤浩一のモバイルライフ応援団」主宰。
モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマートフォンシーンの盛り上げを行い、アクセス数は月間30万を超えるブログとなっている。WEBニュースへの寄稿、モバイル関連書籍の執筆など多方面で活動している。
はじめに、WiFiの通信速度について押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
ネットの通信速度は、1秒間にどれくらいのbit(情報量の最小単位)を送受信できるかを示す「bps(ビーピーエス)」で表されます。
bpsとは、bit per second(ビット・パー・セカンド)の略で、数値が大きいほど通信速度が速いことを意味します。
また、1,000bps=1kbps(キロビーピーエス)、1,000kbps=1Mbps(メガビーピーエス)、1,000Mbps=1Gbps(ギガビーピーエス)と換算でき、WiFiの通信速度でよく登場するのは、MbpsやGbpsなどの大きな値です。
ネットの通信速度には、「上り速度」と「下り速度」の2種類があります。
上り速度は、デバイスからネット上のサーバーへデータを送信するときの速度で、アップロード速度とも呼ばれています。
ブログやSNSへの投稿、メールの送信、クラウドストレージへのファイル送信などを行う時の通信速度が該当します。
一方の下り速度は、ネット上のサーバーからデバイスへデータを受信する時の速度で、ダウンロード速度とも呼ばれます。
動画の読み込みやWebサイトの閲覧、メールの受信、クラウドストレージからのファイル受信などが挙げられます。
一般的には、下り速度のほうが需要が高いため、通信速度の目安を考える場合は、「下り速度を中心に考えます。
回線事業者やWiFiルーターのWebサイトでは、「下り最大通信速度」や「上り最大通信速度」の記載があります。ただし、上記はあくまで「理論値(ベストエフォート)」である点も覚えておきましょう。
理論値とは、すべての環境が最善に整っている状態で計算した際の、理論上の最大通信速度をさします。
実際にはさまざまな要因が通信速度に影響を与えるため、私たちが体感する「実測値」が理論値に達することが保証されているわけではありません。
WiFiの通信速度の計測は、ネット上にある回線の通信速度を計測できるWebサイトを利用することでも可能です。デバイスとサーバー間の応答速度などを基準に、回線のおおまかな通信速度を計測できます。
計測方法は上記のWebサイトにアクセスするだけ、または計測ボタンを選択するだけであり、数秒~数分間で調べられます。
無料で回線の通信速度を計測できるサイトの例は、次のとおりです。
上記以外にも通信速度を計測できるWebサイトは複数あります。また、スマートフォンの場合は、通信速度の測定アプリが提供されており、手軽に通信速度を測定できます。通信速度の測定データがアプリ上に記録されるので、速度の比較に役立ちます。
続いて、ネットの利用目的ごとに快適な速度の目安を紹介します。
それぞれ必要なデータ量は異なり、テキストのみのメールの送受信であれば1Mbps以上、オンラインゲームなどの大容量・高速通信が必要なコンテンツでは、100Mbps以上の通信速度が求められます。
伊藤さん
スマートフォンで通信する場合、WEBやSNSアプリで快適に操作するためには、5Mbps以上の速度が必要となります。
また、YouTubeなどに動画をアップロードする場合、4Kで撮影した動画は一分程度の長さでも、データ容量が1GB近くなるので、上りの速度が30Mbps以上ある方がアップロード時間を短縮できます。
WiFiの通信速度は、さまざまな要因に左右されます。ご自宅のWiFiが遅い時の原因や対処法を7つ紹介します。
WiFiの通信速度が遅い根本的な原因は、加入している回線の場合があります。
固定回線(光回線やケーブルテレビ回線)も、モバイル回線(ホームルーターやモバイルWiFiルーター)にも、それぞれの回線事業者が設ける回線網の種類や料金プランに違いがあります。
固定回線の場合は、回線契約にあわせてプロバイダ契約も必要であり、プロバイダの通信設備(インフラ)が充実していなかったり、混雑しやすい接続方式を採用していたりすることもあります。
対処法としては、回線やプロバイダの変更や、より通信速度が速い料金プランへの加入が挙げられます。
WiFiには、「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 5」などの通信規格があり、通信速度やつながりやすさに違いがあります。ご自宅のWiFiルーターが対応する通信規格をチェックしてみましょう。
新しい通信規格であるほど通信速度は上がりますが、一方で古い通信規格では、最近の大容量コンテンツを快適に利用できない可能性があります。
数世代前の古い通信規格を利用している場合は、新しいWiFiルーターに買い替えることも検討しましょう。
WiFiの周波数帯は、「2.4GHz帯」と「5GHz帯」が設けられています。このうち、2.4GHz帯は家電などでも利用される汎用性の高い電波であるため、電波干渉が起こりやすくなります。
どちらの周波数帯も利用可能な通信規格を利用している場合は、「5GHz帯」へ切り替えて同様の現象が起こるか試してみましょう。
電波は、壁や金属、ガラス、湿気を含むものなどが近くにあると、反射したり、吸収されたりする性質があります。WiFiルーターの設置場所によっては、電波が届きづらくなります。
WiFiルーターは、周りに障害物がなく、床から1~2mの高さがあり、できるだけ家の中心になるように意識して置くとよいでしょう。
WiFiルーターは、製品ごとに同時に接続できるデバイスの推奨台数が定められています。ご自宅のWiFiルーターの取扱説明書や公式サイトをチェックし、実際の接続台数と比較してみましょう。
より多くのデバイスを接続する場合は、推奨接続台数の多いWiFiルーターへの買い替えがおススメです。
長年利用しているものや、真夏などの機器が熱暴走を起こしやすい環境では、WiFiルーターがうまく動作しない可能性もあります。
上記の場合は、ルーターを再起動し、改善するか試してみましょう。状況が改善しない場合、古いWiFiルーターは新しいものに買い替える、熱暴走の可能性があるなら設置場所を変更するなどの手段が有効です。
回線やWiFiルーターに問題がない場合は、スマホやパソコンなどWiFiに接続するデバイスに不具合が起きている可能性もあります。
デバイスの設定の見直しやトラブルシューティングを行い、問題がある場合は買い替えを検討するとよいでしょう。
伊藤さん
WiFiルーターのファームアップデートが提供されている場合、アップデートすることで不具合が解消することがあります。
WiFiルーターの説明書を参照して、WiFiルーターの設定画面よりアップデーターを適用しましょう。
また、接続しているデバイスが大容量データの送受信を行っている場合、他のデバイスでの接続速度が遅くなる場合があります。
接続しているデバイスが、大容量のデータのやりとりをしているかどうか、確認しましょう。
WiFiの通信速度を知るための項目には、速さの単位や上り速度・下り速度、理論値・実測値などがあります。
また、快適なWiFiの通信速度は、ネットの利用目的ごとに異なります。利用するコンテンツの目安と実測値を比較し、適切な通信速度が出ているか確認することをおススメします。
WiFiの通信速度が遅いときは複数の原因が考えられるため、確認できる項目からチェックし、対処法を試してみましょう。
WiFiルーターに原因がありそうなときは、買い替えもおススメです。UQ WiMAXでは、5Gにも対応したホームルーターやモバイルルーターを豊富に取り扱っています。
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WiMAXは高速モバイルインターネット「WiMAX 2+」と高速ワイドエリア「au 4G LTE」、さらに5G対応次世代回線「au 5G」の3つのネットワークを使っているので、日本全国で高速ネットの利用が可能です。さらに地下鉄や地下街などのエリアも拡大中です。
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