YouTubeが重い時の主な原因
YouTubeが重い時の原因は、「通信に何らかの不具合が起きている」もしくは「通信速度が遅く読み込みに時間がかかっている」のどちらかであると言えます。
さらに細かく分析すると、次の5つに分けられます。当てはまる項目がないか、順番にチェックしてみましょう。
YouTube側にサーバー障害が発生している
ひとつ目は、YouTube側でサーバー障害が起きている場合です。このケースでは、動画の読み込みがずっと終わらない、再生が止まったきり再開できない、アクセスそのものができなくなる可能性があります。
YouTubeは障害情報をおおやけにしていないため確認は困難ですが、SNSなどを確認し、同時刻に多くの方が同様の状況になっている場合は、ひとつの可能性として考えられるでしょう。
この場合、ユーザー側で特にできることはないため、時間を置いて再度接続を試してみましょう。
モバイル回線の通信速度制限がかかっている
スマホやタブレットのモバイル回線で通信している場合は、携帯電話会社による通信速度制限がかけられている可能性があります。通信速度制限は、携帯電話会社が定めるデータ通信量の上限を超えた際に通信速度が低下する仕組みです。
料金プランで設定された月ごとのデータ通信量を超過した場合、翌月になりデータ利用量がリセットされるまでは、追加でデータ通信量を購入しない限り規制は解除されません。
動画のダウンロードはデータ通信量が多いため、気づかないうちに通信速度制限がかかるケースも少なくありません。今一度、契約している携帯電話会社の規約をチェックしてみましょう。
スマホやパソコン自体が重い
視聴しているスマホやパソコンで多くの処理を同時に行っていたり、不要なファイルが溜まっていたりする場合にも、YouTubeアプリやブラウザアプリが重くなる可能性があります。
以下はスマホやパソコンが重い時に考えられる具体的な要因です。
- アプリやソフトウェアをたくさん起動している→メモリの使用量が増えて動作が重くなる
- 不要なファイルが溜まっている→ストレージの空き容量が少なくなり動作が重くなる
パソコンの場合は考えられる要因がさらに多く、システムに詳しい方でも特定がむずかしい傾向にあります。以下はその一例です。
- 起動ドライブの空き容量が少なくシステムが使用できる領域が少ない
- ハードディスクのデータが断片化していて読み込みに時間がかかっている
- 視覚効果がパフォーマンスに負担をかけている
この記事で紹介する基本的な対処法で改善されない場合は、原因次第ではパーツの交換や増設、パソコン本体の買い替えが推奨されるケースもあります。
Wi-Fiルーターの性能が適していない
自宅の固定回線やWiFiを利用して接続している場合は、中継するWiFiルーターの性能によって通信速度が低下している可能性も考えられます。
WiFiルーターは、有線LANと無線LANの最大通信速度や最大接続可能台数がモデルによって異なります。一般的に新しいモデルほど通信速度は速く、高額なものほど多機能な傾向にあります。一方で、古いWiFiルーターを利用している場合には注意が必要です。
たとえば、WiFiの通信速度やつながりやすさはルーターの対応するWiFi通信規格によって決定されますが、ルーターが古いWiFi通信規格にしか対応していない場合には、いくら速い回線を契約しても古いWiFi通信規格以上の通信速度は出ません。
また、WiFiルーターに最大接続数以上のデバイスを接続していると、通信速度は大幅に低下してしまいます。最大接続数はモデルによって異なるので、まずはメーカーの公式Webサイトなどでお手持ちのWiFiルーターの性能をチェックしてみましょう。
回線の限界やプロバイダで不具合が発生している
上記と同様に、自宅の固定回線やWiFiを利用して接続している場合は、回線の仕様により現状以上の通信速度を望めないか、プロバイダの不具合で通信状況が安定しないことも考えられます。
固定回線にはいくつかの種類と料金プランがあり、光回線かCATV回線(ケーブルテレビ回線)か、戸建てプランかマンション向けプランかなどでも通信速度が異なります。
たとえば、マンションタイプかつひとつの光回線を住民でシェアする方式では、マンションのネット利用者が多い時間帯は通信速度が低下してしまいます。
また、普段と同じように利用していて急に重くなった場合には、プロバイダの障害も考えられます。
契約している回線の仕様や料金プランの違い、プロバイダの障害情報などをチェックして、状況の把握をしてみましょう。
べろりかさん
YouTubeが重い時の原因がYouTube側のサーバーやプロバイダの障害の場合は、情報をチェックして改善を待つしかありません。
また、通信速度制限が原因の場合、料金プラン見直しが有効でしょう。