一人暮らしの費用内訳は?
一人暮らしをする時に、「1ヶ月でどれくらいかかるの?」という点は気になるところです。
総務省が公表している「家計調査 家計収支編 単身世帯※1」によると、2021年の単身世帯における1ヶ月あたりの消費支出は、平均で155,046円※1となっています。
また、一人暮らしの費用内訳の代表的なものには、以下のような費用があります。
それぞれ、どのような費用でどれくらいの金額がかかるのか詳しく見えていきましょう。

- 家賃
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
- 教養娯楽費
- 被服費
家賃
家賃は一人暮らしで住むアパートやマンションを借りる時の1ヶ月にかかる費用です。家賃は物件の間取りや築年数、立地や地域によって大きく変わります。
一般的に、家賃は毎月の収入の約3分の1以内が適正といわれる金額です。例えば、月の手取り収入が20万円であれば66,000円程度、月の手取り収入が25万円であれば83,000円程度が家賃の目安と考えることができます。
食費
食費は、一人暮らしの食事にかかる食材や調味料などの購入費用です。総務省のデータ(2021年4月~12月期)によると、単身世帯の1ヶ月における食費の平均は37,000〜42,000円前後※2を推移しています。
食事は毎日を健康的に過ごすために欠かせないもの。一方、工夫することで節約できる部分でもあります。食生活のバランスを考えつつ節約の工夫も検討してみましょう。
水道光熱費
水道光熱費は、生活に必要な水道や電気にかかる費用のことです。一般的に、電気料金やガス料金、水道料金などが水道光熱費に含まれます。
総務省のデータ(2021年)によると、単身世帯の1ヶ月における水道光熱費の平均は11,383円※3でした。水道光熱費の目安は、お住いの地域や利用している会社により異なるので、11,000円程度と考えておきましょう。
通信費
通信費は携帯電話の料金やネットの利用にかかる費用です。総務省のデータ(2021年)によると、ネットを除く通信費の目安は6,000円程度※4です。
実際には、スマホなどの携帯電話のほかに、ネットを利用する方もいます。一般的なネット料金の平均は4,000円〜5,000円程度のため、スマホとネットをあわせた通信費は、6,000円〜11,000円程度と考えておきましょう。
自宅でネットも利用しようと思っている方は、11,000円程度と幅を持った予算設定にすることをおススメします。
教養娯楽費
教養娯楽費は教養や娯楽、趣味などにかかる費用です。一般的に、教養娯楽費には語学学習の月謝、旅行費、映画、音楽、ゲーム、書籍、漫画、スポーツなどで支払った費用が含まれます。
総務省のデータ(2021年4月~12月期)によると、単身世帯の1ヶ月における教養娯楽費の平均は17,000円前後※5です。
被服費
被服費とは、身に着けるものにかかる費用です。シャツやズボンなどの洋服、スニーカーやサンダルなどの履物などの費用があります。
総務省のデータ(2021年4月~12月期)によれば、単身世帯における1ヶ月の被服費の目安は5,000円程度※6です。
引っ越し費用はどれくらいかかる?
一人暮らしをする場合、マンションやアパートの賃貸借契約にかかる費用や引っ越し業者に支払う費用が必要です。ここでは、一人暮らしの引っ越しで必要な費用相場をご紹介します。

敷金礼金の相場
敷金とは、物件を借りる時に大家に預ける保証金の意味合いがあるお金です。また、礼金は謝礼として物件を借りる時に大家に支払います。敷金と礼金は、どちらも家賃の1ヶ月分が目安です。
なお、敷金は原状回復にかかった金額以外の部分は退去時に返還されますが、礼金は謝礼のため返還されません。そのほか、敷金や礼金が設定されていない物件もあります。
仲介手数料の相場
仲介手数料は、アパートやマンションを紹介してくれた業者に支払う手数料です。仲介手数料の相場は家賃の0.5ヶ月〜1ヶ月分です。
法律により仲介手数料の上限は家賃の1ヶ月+消費税と定められているので、それ以上の仲介手数料が設定されている場合には注意が必要です。
引っ越し業者の相場
引っ越し業者にかかる費用は、繁忙期・閑散期や土日・平日などの時期、引っ越しにかかる移動距離、荷物の量などで変わります。
引っ越しの費用を抑えたい場合は、運べる荷物は自家用車などで運ぶ、繁忙期を避けるなどの方法を検討すると良いでしょう。