中古スマホのなかには、ネットワーク利用制限がかかっている赤ロムと呼ばれる端末があります。
赤ロムはSIMカードを挿入しても通話やデータ通信が利用できない可能性があるので、中古スマホを購入する時は注意しましょう。
この記事では、中古スマホを購入する前に赤ロムを確認する方法や、白ロム、黒ロムとの違いなどをわかりやすく解説します。
この記事を監修した方:
デジタル&家電ライター コヤマタカヒロ
1973年生まれ。90年代よりPC、Windows関連の記事を数多く執筆しており、現在はPC、デジタルガジェットから家電製品まで幅広い範囲で、製品レビューやビジネス関連のインタビューなどを中心に手掛けている。難しい話を専門的ではなく、一般の方が分かるように解説するスタンスでの執筆を心がけている。雑誌やWebサイトなどに連載多数。企業のコンサルタントやアドバイザーも務める。
赤ロムとは前の所有者が端末代金の分割支払いを正しく済ませていなかったり、契約上の不正が発覚したりした端末を指す言葉です。販売キャリアからネットワーク利用制限がかかっているため、通信・通話はできません。
古い携帯電話では契約データをROM(ロム)に記録しており、データが入っていない端末を通称「白ロム」と呼んでいました。赤ロムはこの契約に問題があり、ネットワーク利用制限がかかっている端末です。
このようなネットワーク利用制限がかかっている中古のスマホを購入してしまうと、SIMカードを挿入しても通話やデータ通信ができないので注意しましょう。
現在、白ロムはSIMカードが入っておらず、契約上の制限がかかっていない端末を指します。
前の所有者の端末代金支払いに問題がなく、ネットワーク利用制限がかかっていないため、SIMカードを入れれば通話やデータ通信が行えます。
次の表は、赤ロムと白ロムの違いを簡単にまとめたものです。
概要 | |
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赤ロム |
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白ロム |
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赤ロムも白ロムも、SIMカードは挿入されていない端末ですが、赤ロムはネットワーク利用制限がかけられているので、通話やデータ通信が利用できません。
中古スマホを購入する時は、ネットワーク利用制限がかけられていない白ロムを選びましょう。
黒ロムはSIMカード(eSIM含む)が挿入されていて、通話やデータ通信が行える状態の端末を指します。つまり、通信会社でSIMカードと一緒に購入したスマホは、基本的にすべて黒ロムです。
一方で、赤ロムはSIMカードが挿入されておらず、ネットワーク利用制限がかかっている状態の端末を指します。次の表は、赤ロムと黒ロムの違いを簡単にまとめたものです。
概要 | |
---|---|
赤ロム |
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黒ロム |
|
スマホショップなどで回線とスマホをセットで購入した場合、端末は黒ロムとなります。なお、携帯電話不正利用防止法により、黒ロムを販売できるのはMNOやMVNOなどの認められた通信会社のみです。
SIMカードがセットされている黒ロムをMNOやMVNO以外の業者や個人から購入すると携帯電話不正利用防止法に抵触する可能性があるので注意しましょう。
なお、白ロムや赤ロムはSIMカードがセットされておらず、単体では通話ができないため、個人から購入することが可能です。
中古スマホを購入する際に赤ロムと白ロムを見分ける方法は、製造番号を調べることです。
正式にはIMEI(端末識別番号)と呼び、電話番号や回線契約とは関係なく、端末が持つ固有の番号になります。
通信会社は販売したスマホに15桁の数字を割り振っており、通信会社の公式サイトでIMEIを検索すると、中古スマホのネットワーク利用制限の確認が可能です。
赤ロムかどうか確認する手順は下記の通りです。
なお、UQモバイルの場合は下記サイトよりご確認いただけます。
ネットワーク利用制限携帯電話機照会
IMEIを確認する方法は下記の通りです。
IMEIと通信会社がわかれば、中古スマホのネットワーク利用制限の有無を確認できます。そのため、中古スマホを購入する際に確認しておきましょう。
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赤ロムのリスクを避けるためのポイントは下記の通りです。
中古スマホは赤ロムのリスクがあるので、信頼できる業者で購入しましょう。
例えば、安心安全な中古端末の流通を目的としている一般社団法人「リユースモバイル・ジャパン(RMJ)」に加盟している業者はスマホを買い取る際に赤ロムかどうか、確認をしています。
万が一、RMJの正会員企業で購入したスマホが赤ロムだった場合は、例外なく保証が付くので安心です。
RMJでは中古販売業者が順守すべき「リユースモバイルガイドライン」を定めており、中古端末の状態の格付けや個人情報の処理が行われています。
中古スマホを購入する際は、RMJの認証を受けているような信頼できる業者で購入すると良いです。
SIMカードが挿入されていない白ロムや赤ロムは、単体では通話ができないのでMNOやMVNO以外の業者や個人が販売していても携帯電話不正利用防止法の対象外です。
そのため、フリマサイトでは、個人がスマホを販売しているケースがあります。赤ロムのリスクを避けるためには、フリマサイトでの購入を避けたほうが安心です。
なぜなら、個人から購入した中古スマホに端末代金が残っていて、前の所有者が支払わなくなったら、ネットワーク利用制限がかかってしまう恐れがあります。
購入した中古スマホが急に使えなくなった事例が報告されているため、フリマサイトで中古スマホを購入することはあまりおススメしません。
コヤマさん
基本的に端末を見ただけでは白ロムか赤ロムかは区別ができません。このため、中古スマホを購入する場合は、信頼できるお店や友人知人だけにしましょう。ネットオークションやフリマサイトでの購入はリスクが高いので避けましょう。
基本的に、赤ロムにかけられたネットワーク利用制限は解除できません。それでは、もし赤ロムを購入してしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。
下記では、赤ロムを購入してしまった場合の対処法を2つ紹介します。
購入した端末が赤ロムだった時は、店舗や出品者に相談しましょう。
店舗で購入した赤ロムは、同等の端末との交換または返品対応をしてもらえる場合があります。端末と同梱されている納品明細書など、購入した店舗が求める書類とともに、端末の交換または返品の手続きを行いましょう。
なお、赤ロムの端末内のデータは、原則保証されません。すでに端末を利用している場合は、クラウドストレージなどにバックアップすることをおススメします。
フリマサイトなど、個人間取引で購入した場合は返品できないか交渉しましょう。
フリマサイトにより違いはありますが、ネットワーク利用制限がかかる赤ロムの出品は禁止されている場合があります。出品時には、端末の初期化を推奨するケースが一般的です。
購入した端末が赤ロムであったことを出品者に説明し、ご自身の要望を伝えてみましょう。「出品者から連絡がない」「相談に応じてもらえない」場合は、フリマサイトの運営事務局に相談する方法も選択肢のひとつです。
赤ロムにかけられたネットワーク利用制限は、前の所有者が契約していた通信会社によってかけられています。そのため、別の通信会社と契約すれば、通常赤ロムの利用は可能です。
ただし、赤ロムにSIMロックがかかっている場合、別の通信会社では利用できません。ネットワーク利用制限がかかっている端末に対して、通信会社はSIMロックの解除を行っていないので注意しましょう。
あわせて読みたい記事
SIMロック解除については、下記の記事で詳しくまとめています。あわせてご確認ください。
コヤマさん
基本的に一度赤ロムになった端末は復活できません。このため、赤ロム端末を手にしないのが一番です。もし、入手したスマホが赤ロムだった場合は、Wi-Fiで利用しましょう。SIMフリーの場合、別のキャリア回線で利用できるかもしれません。
赤ロムとは、SIMカードが挿入されておらず、通信会社によりネットワーク利用制限がかけられている端末のことです。制限がかかっているので、SIMカードを挿入しても通話やデータ通信が利用できません。
赤ロムを販売することは法律で規制されていないので注意が必要です。
中古スマホを購入する時は、ネットワーク利用制限の有無を確認し、信頼できる業者から購入しましょう。
UQモバイルのオンラインショップでは、auが認定した高品質なリユーススマホ「au Certified(認定中古品★)」を販売しています。
バッテリー残量80%以上で、専門業者の厳しい品質検査をクリアし、データを完全に初期化した中古スマホのみを販売しているので安心して購入できます。
万が一スマホに不具合があった場合、購入日より30日間無償で交換できる保証も付いています。
iPhone SE(第3世代)やiPhone 13 miniなど、高品質な中古スマホを安心して購入できるので、赤ロムが心配な方はUQモバイルのオンラインショップがおススメです。
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また、UQモバイルの「自宅セット割」(最大1,100円/月割引)※2を活用すると、スマホの月額料金がおトクに利用できます。
「トクトクプラン」の場合、自宅セット割(1,100円/月割引)※2・au PAY カードお支払い割(187円/月割引)適用で、基本使用料3,465円/月※3のところデータ使用量が1GBまで990円/月※3・1GB超~15GBまで2,178円/月※3と、使った分で料金が変動するのでおススメです。
自宅セット割(最大1,100円/月割引)※2は最大10回線まで対象のため、家族全員のスマホのご利用料金がおトクになるので、スマホの通信費を節約したい方におススメです。
中古スマホを探していて、赤ロムを購入したくないと考えている方はぜひUQモバイルをご検討ください。
コヤマさん
誤って赤ロム端末を入手しないためにも、中古スマホを購入するときは、信頼できる業者を選ぶことが絶対です。安いからといってフリマなどに手を出すのはNG。返金や交換の保証がある、RMJの認証がある業者などを選びましょう。
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