引っ越しが決まったものの、何から手をつければ良いかわからずに困っている方も多いのではないでしょうか。
なかでも、各種書類の手続きや住所変更手続きなどは、気づかないうちに期日が過ぎてしまっていたり、新居に引っ越すタイミングに間に合わなくなったりして慌てることも多く、「いつまでに何をやらなければならないのか」をすべて把握するのは大変です。
そこで、引っ越し時の手続きを漏れなくチェックできるよう、チェックリストとあわせていつまでにやるべきかの目安を解説します。また、引っ越しを機にインターネット回線を契約したい、あるいは乗り換えたい方におすすめのWiFiも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
さらに、IT系を専門にiPhoneや格安SIMなど、モバイル系の著作も多数ある向井領治さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
IT系ライター/エディター 向井領治
数社の勤務を経て1996年よりフリーランスに。単著共著あわせて62冊を執筆するとともに、編集を手がけた書籍も80冊以上。著書には、iPhoneやiPad、格安SIMなど、モバイル系も多数。
個人ではiPhone XRとmoto g30を使用。複雑なテクノロジーをユーザーからの目線で解説するよう、つねに心がけています。
引っ越しの手続きが本格的になってくる1~3カ月前までに行わなければならない手続きについて解説します。
チェックリスト
手続き | 目安の時期 | チェック |
---|---|---|
元の賃貸契約の解約 | 1カ月前まで (※ただし、契約内容による) |
|
転園・転校の手続き | 1カ月前 | |
粗大ごみの処分 | 1カ月前 | |
引っ越し業者の選定と見積もり | 2カ月前~ | |
電話回線の移設 | 2カ月前~ | |
ネット契約の変更 | 2カ月前~ |
賃貸物件を退去するには、前もって管理人もしくは管理会社に解約依頼をしなければなりません。
解約申請においては、申請期限が設けられていることもあり、一般的には「1ヵ月前までに解約申請をする」となっています。しかし、物件により異なる場合もあるためしっかりと規約を確認しましょう。
解約申請が遅れてしまった場合、引っ越し前の物件と引っ越し後の物件で、家賃(賃料)が二重になってしまう可能性もあります。
転園・転校の手続きは、幼稚園・保育園・小学校・中学校・高校によって、また、公立か私立かといった種別によって異なります。担当の先生または事務の方に確認し、どのような手続きが必要か相談しておきましょう。
なお、幼稚園・保育園の場合は、転園先で空きがあることを確認しておく必要があります。小学校・中学校・高校の場合は、在学証明書や教科書給付証明書が必要となるため、事前に準備しておきましょう。
大型家具・家電の処分は、自治体のルールに沿って処分しなければなりません。
処分できる日にちが決まっていたり、回収までに日数がかかってしまったりすることもあるので、早めの手続きが必要です。
特に、繫忙期の3~4月前後は申し込みが増えて混雑する傾向にあります。粗大ゴミの収集が間に合わないと、新居に運んでから処分するケースも出てくるため、注意が必要です。
引っ越しを依頼する業者も早めに決めておきましょう。
業者により料金やサービスが異なるため、複数の業者に見積もりを依頼し、料金やサービスの内容を比較してから決めるのもおススメです。
なお、繁忙期は希望する日程での予約が難しかったり、料金が高額になったりする可能性があるので注意しましょう。
引っ越しに伴って電話回線の移設手続きが必須になります。
NTTの場合、「116」に電話をするか、NTT(東日本または西日本)のホームページから移設手続きが行えます。電話回線の工事日程が混雑していることもあるので、早めの手続きがおススメです。
現在のネット契約を引っ越し先でも継続する場合は、プロバイダーに住所変更の手続きを依頼します。引っ越しに伴い新たに契約を結ぶ場合は新契約の申し込みや工事の申し込み、乗り換える場合はそれに加えて旧契約の解約手続きも必要です。
ネット工事は、繁忙期の場合待ち時間がかかってしまうこともあり、引っ越し日までに工事が間に合わないこともあります。
「工事が間に合わないかもしれない」「どの通信会社が良いのか分からない」といった方にはUQ WiMAXがおススメです。回線工事不要で、届いたその日からお使いいただけます。
わずか4ステップの簡単登録で、店舗では即日、ネットからのお申し込みの場合2~3日後に利用できる点が特徴です。
向井さん
スマホ手続きでできることが増えましたが、アカウント作成に身元証明や顧客番号が必要な場合や、申し込んだ作業が実行されるまで何週間もかかる場合があります。
手続きは簡単になっても、準備は早めが良いでしょう。
引っ越しまで2週間を切ると、いよいよ引っ越しの準備も大詰めを迎えます。自治体の役所でも手続きが行えるようになるので、確認していきましょう。
チェックリスト
手続き | 目安の時期 | チェック |
---|---|---|
転出届・転居届の提出 | 2週間前 | |
印鑑登録の変更 | 2週間前 | |
電気・ガス・水道の停止および開始手続き | 2週間前 | |
各種住所変更 | 1週間前 |
転出届・転居届は、元の住所が存在する市町村の役所で14日前(目安)から受付開始となります。市町村によって受付開始日は異なるため、余裕を持って事前に確認しておきましょう。
提出に必要な持ち物は、本人確認書類、国民健康保険証、マイナンバーカードあるいは住民基本台帳カード、印鑑登録証、申請書(役所の窓口にて記入)などです。自治体により必要なものには違いがあるので、事前に自治体のホームページで確認するか、窓口に問い合わせてみましょう。
提出した書類に不備がなければ、転出証明書が発行されます。転出証明書は引っ越し先の市区町村に提出する必要があるため、なくさないよう大切に保管しましょう。
引っ越しに伴い市区町村が変更になる場合、引っ越し前の自治体で登録していた印鑑登録は転出日以降に抹消されます。印鑑登録が必要な場合は、引っ越し先の役所で新たに印鑑登録の手続きを行いましょう。
印鑑登録の手続きには、申請書のほかにマイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類が必要です。また、登録する印鑑も準備しておきましょう。
電気やガス、水道などのライフラインの停止および開始の手続きは、それぞれ電力会社、ガス会社、お住まいの地域の水道局や市区町村役所で行います。手続きは、契約先の電力会社やガス会社、水道局への電話、もしくはWebから可能です。
停止手続きを怠ってしまうと、引っ越し前の家の料金を継続して支払わなければいけなくなる場合もあるので注意しましょう。
現在利用中のサービスは、個別に住所変更が必要となります。例えば、金融機関、クレジットカード、生命保険、携帯電話、NHK、新聞などのサービスです。
多くの場合、手続きはネットから可能です。手続きの方法がわからない場合は、各サービスの窓口に問い合わせてみましょう。
引っ越し当日から、引っ越し後に行わなければならない手続きもあります。
手続き | 目安の時期 | チェック |
---|---|---|
郵便物の転送設定 | 引っ越し後すぐ | |
転入届の提出 | 引っ越し後2週間まで | |
印鑑登録(別の市町村に引っ越しをする場合) | 引っ越し後2週間まで | |
国民年金・国民健康保険の住所変更 | 引っ越し後2週間まで | |
運転免許証の住所変更 | 引っ越し後2週間まで | |
マイナンバーの住所変更 | 引っ越し後15日まで | |
車庫証明の住所変更 | 引っ越し後15日まで | |
車検証の住所変更 | 引っ越し後15日まで |
郵便物の転送設定をしておくと、届出日から1年間、旧住所宛の郵便物が無料で新住所へと転送されます。
手続きは、転送届を郵便局の窓口に提出もしくはポストに投函する方法のほか、ネットで手続きする方法などがあります。
手続きの際は、運転免許証やマイナンバーカードなど住所がわかる本人確認書類を準備しておきましょう。
引っ越しをした後に、最初に行わなければならないのが転入届の手続きです。引っ越し後2週間以内に転入届の手続きを済ませなければ、最大5万円の過料(罰金)が課せられることがあります。
また、転入届の書類は、住所変更やさまざまな手続きをする際にも必要になるため、コピーを取っておくと後々便利でしょう。
転入届を提出する時は、本人確認書類、マイナンバーカードあるいは住民台帳カード、転出証明書などが必要となります。
転入届けの申請と同時に印鑑登録の申し込みも行いましょう。
本人が役所に行けない場合には、代理人に依頼することも可能です。(代理申請には委任状が必要になります)
引っ越し後の印鑑登録に必要なものは、本人確認書類と登録する印鑑です。代理人に依頼する場合は、委任状に加えて代理人の本人確認書類、印鑑を準備しましょう。
なお、同じ市区町村内で引っ越す場合は、転居届の受理と同時に印鑑登録の住所もあわせて変更されるため、別途手続きをする必要はありません。
さらに、国民年金、国民健康保険の住所変更についても役所の窓口で同時に行うことができます。
国民年金の住所変更の手続き方法は、「被保険者住所変更届」を提出する必要がありますが、組織に所属してそこから給料をもらっている方と自営業の方では手続きが異なる点に注意が必要です。なお、マイナンバーと基礎年金番号が紐づいていれば原則届け出不要です。
手続きの詳細をまとめると、下記のようになります。
勤務先に「被保険者住所変更届」を提出する
転居後の市区町村の国民年金担当課にて「被保険者住所変更届」を提出する(年金手帳と印鑑が必要)
運転免許証の住所変更は最寄りの警察署にて行うことができます。意外と忘れがちになる手続きなので、注意しましょう。
必要なものは、運転免許証と新住所を確認できる書類です。例えば、住民票の写し(コピー不可、マイナンバー(個人番号)が記載されていないもの)、マイナンバーカード(通知カード不可)、健康保険証、在留カード、消印付郵便物などが挙げられます。
マイナンバーの住所変更も必要になります。前述した手続きとあわせて役所で行えますので、一度にすべて済ませられるように準備しておきましょう。
必要なものは、マイナンバーカードと本人確認書類です。代理人に依頼する場合は、同世帯の代理人か法定代理人かによって必要な書類が下記のように異なります。
手続きするマイナンバーカード、同世帯代理人の本人確認書類、申請書
手続きするマイナンバーカード、本人分の本人確認書類(マイナンバーカードのほかに1点必要です)、法定代理人の本人確認書類、申請書、代理権が確認できる書類(戸籍謄本や登記事項証明書)
引っ越し前後で同じ自動車に乗る場合には、車庫証明の住所変更が必要です。新住所管轄の警察署にて手続きを行います。
手続きには、自動車保管場所届出書と保管場所標章交付申請書、保管場所の所在図・配置図、保管場所の使用権原を疎明する書類、使用の本拠の位置が確認できるものなどが必要です。
各書類は警察署の窓口で受け取れますが、警視庁のページでもダウンロードできます。手続きをスムーズにしたい場合は前もって準備しておくと良いでしょう。
車庫証明の住所変更の後に、陸運局にて車検証の住所変更手続きも必要です。手数料を支払うことで、ディーラーに代行手続きを依頼することも可能です。
必要書類は、自動車検査証、申請書、手数料納付書、変更の事実が確認できる書類、自動車保管場所証明書(車庫証明)です。
向井さん
手続きを行うだけでなく、手続きに必要なものの下調べや、やることリストの管理にもスマホが活躍します。
引っ越し中は必要なものをすぐに出せなくなるので、ノートアプリやカメラ機能を活用して情報を集めておきましょう。
本記事でご紹介した通り、引っ越しの際にはさまざまな手続きが必要になります。
特に郵便物の転送設定や各種住所変更、ネットの手続きなどは後回しにしがちな方も多いので、余裕をもって準備を進めておくと良いでしょう。
ネットの手続きについては、ネット開設工事が必要になった場合、繁忙期では待ち時間がかかる可能性もあるので注意が必要です。
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引っ越しを機にWiFiを契約する、あるいは乗り換えたい方はぜひUQ WiMAXをご検討ください。
向井さん
固定回線は工事の日程調整が必要な上に、当日まで工事費用が分からない場合もあります。
無線接続のUQ WiMAXは工事がそもそも不要ですから、最速で申込当日から利用可能。引っ越しを機に乗り換えて手間を減らすのも一案です。