Wi-Fi認証エラーとは?
WiFiは、インターネット回線に接続したルーターからの電波を、ネットを利用したい端末に届ける無線接続の技術であり、利用にはアクセスポイント(WiFiルーター)を指定する必要があります。
WiFi認証エラーとは、接続先のWiFiルーターを認識できない、WiFiルーターからの電波を受信できていないなど、何かしらの不具合が生じている状態です。
WiFi認証エラーになると、無線でネットにつなぐことができないため、ネット接続が必要なアプリの利用や動画の視聴などができなくなります。
Wi-Fi認証エラーになる主な原因
WiFi認証エラーになる主な原因を紹介します。
原因の把握は、対処法を実践するためにも必要なので、しっかり理解しておきましょう。
パスワードの間違い
パスワードが間違っていると、端末とWiFiルーターのWiFi接続ができません。というのも、誰でも利用できるフリーWiFiでない限り、一般的なWiFiの利用には、接続するWiFiルーターのパスワードやSSIDを端末側で入力する必要があります。
パスワードを間違って入力すると、認証ができないので注意しましょう。なお、認証に必要なパスワードは、「暗号化キー」「KEY」「PSK-AES」「WEPキー」「PASS」「セキュリティーキー」「WPA-PSK」などと記載されることもあります。
SSIDの間違い
SSIDとはWiFi通信を識別するために付けられたネットワーク名のことです。前述したように、WiFi接続には、SSIDも端末側で正しく入力しなければなりません。
SSIDやパスワードは、据置タイプのWiFiルーターであれば本体の表面や側面、持ち歩きタイプであれば本体操作画面などから確認できます。
SSIDやパスワードの入力ミスは、WiFi接続ができないケースでは珍しくないので、注意しましょう。
Wi-Fiルーターの不具合
WiFiルーターで一時的な不具合が生じている場合も、認証エラーの原因になります。
不具合が生じる主な原因は以下のとおりです。
- ファームウェアの更新で設定が変わった
- ルーターの長時間稼働により、機器の温度が上昇した
急にWiFiがつながらなくなった場合は、確認してみましょう。
配線の抜けや断線
WiFiルーターとモデム(ONU)は、LANケーブルでつながっています。
大本であるモデムとの接続ができていないと、そもそもネットと接続できないので、LANケーブルの抜けや断線でも認証エラーが起こるでしょう。
端末の不具合
WiFiルーターだけでなく、端末で不具合が生じている場合も、認証エラーになる可能性があります。
不具合の主な原因は以下のとおりです。
- ネットワークドライバーに不具合がある
- セキュリティソフトがWiFi電波の受信を妨げている
- 長時間稼働の熱による動作不良
他の端末で問題なくWiFiが利用できる場合は、エラーになっている端末に問題がある可能性が高いでしょう。
特定の周波数による干渉
WiFiの電波は、主に2.4GHz帯と5GHz帯が使われており、以下の特徴があります。
2.4GHz帯
床や壁などの障害物に強いが、電化製品でも使われている周波数のため、電波干渉を受ける可能性がある
5GHz帯
主にWiFiで使われている周波数のため、電波干渉は少ないが、障害物には弱い
特に2.4GHz帯の周波数を使用している場合は、テレビや電子レンジなど、電化製品の設置場所に注意が必要です。
向井さん
「いつも正常に接続できるのに今日だけ繋がらない」という場合は、問題は一時的なものである可能性が高く、機器の再起動で解決する可能性も高いです。
逆に、「今日買ってきた新しい端末が繋がらない」という場合は、パスワードの入力ミスや接続台数の超過など、基本的な設定や仕様が原因である可能性が高いと言えます。