格安スマホをルーター代わりに使用すれば、外出先でも信頼できる通信回線が利用できるといったメリットがあります。
一方で、データ利用量や通信速度に関する注意点もあるため、格安スマホをルーター代わりに使用したい方は確認しておきましょう。
この記事では、格安スマホをルーター代わりに使用するメリットや注意点、方法などをわかりやすく解説します。
結論から言うと、格安スマホをルーター代わりに使用して、別の端末をネットに接続することは可能です。
スマホにはテザリング機能が備わっており、この機能を利用することで、モバイルルーターのように別の端末をネットに接続できます。
ただし、ネットに接続する際は、スマホに入っているSIMのモバイル回線を利用するため、スマホをルーター代わりに使用する場合、SIMもセットで契約する必要があります。
格安スマホをルーター代わりに使うメリットは下記のとおりです。
出先や旅行先などでは、ネット環境が整っていない場合があります。
カフェや公共機関に設置されているフリーWiFiを使用してネットにつなげる方法もありますが、セキュリティの観点から言えば、第三者に通信内容を盗み見されたり、ウイルスに感染して不正使用されたりするリスクがあるため、避けたほうがいいでしょう。
格安スマホがあれば、契約している格安スマホのモバイル回線を利用して安全にネットにつなげられます。
出先や旅行先で信頼できるネット環境を利用したいと考えている方は、格安スマホをルーター代わりに使用することを検討してみましょう。
パソコンやタブレットなどの端末には、単体でも通信機能を搭載した機種がありますが、通信機能を搭載すると、端末購入のコストが比較的高額になる傾向にあります。
また、通信機能を搭載した複数の端末でネットに接続するためには、端末ごとに通信会社との契約も必要です。
しかし、格安スマホをルーター代わりに使用すれば、通信機能を搭載した機種を購入する必要がないため、端末購入のコストを抑えられ、端末ごとに個別の契約を結ぶ必要もありません。
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格安スマホをルーター代わりに使う際の注意点は下記のとおりです。
格安スマホをルーター代わりに使用してネットで動画を見たり、ゲームアプリで遊んだりすると、契約しているモバイル回線でのデータ利用量が増えます。
データ利用量とは、モバイルデータ通信を使用してアップロード、あるいはダウンロードされるデータ量のことです。
その結果、プランによって月額料金の仕組みは異なりますが、データ利用量が一定以上に達すると、月額料金が高くなる可能性があります。
また、1ヵ月のデータ容量の上限に到達すると、通信速度が低下する可能性もあるため、使いすぎには注意しましょう。
格安スマホをルーター代わりに使用する場合、利用している回線はモバイル回線です。モバイル回線とは、電波を媒体としてネットにつなげる無線通信のことで、光回線のような固定回線に比べると、通信速度は不安定で遅い傾向があります。
そのため、格安スマホをルーター代わりにして高画質の動画を視聴したり、テレビ電話をしたりすると、映像や音声が乱れる可能性が高くなるでしょう。
また、テザリングは契約しているスマホのモバイル通信ができる範囲のみで使用可能なので、範囲外では使用できないことも覚えておいてください。
格安スマホをルーター代わりに使用する場合、下記の料金が発生します。
料金 | 概要 |
---|---|
通信料 | 格安スマホをルーター代わりにして ネットにつなげる際の格安SIMの月額料金 |
端末代 | 格安スマホの端末代金 |
オプション料金 | テザリングを利用するための月額料金 |
総務省が発表した「令和4年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」※1によれば、格安スマホの通信料と端末代の合計金額は、月額約3,000円~4,000円が多いです。
購入するスマホによっては月額料金が高くなり、モバイルルーターや光回線を導入するよりも出費が高くなる可能性があるので注意しましょう。
スマホや携帯電話会社によっては、テザリング機能に対応していない場合があります。
スマホにテザリング機能が搭載されていない場合は、テザリング機能対応の格安SIMを挿入してもルーター代わりに利用できません。そのため、格安スマホを購入する際は、テザリング機能に対応しているか事前に確認しましょう。
また、携帯電話会社によっては、オプションに加入しないとテザリング機能を利用できない場合があります。オプションの場合は、加入手続きを行ったうえで、オプション料金が発生する可能性があるため、申し込む際に確認しておくことが重要です。
なお、UQモバイルのスマホはテザリング機能に対応しており、追加料金やお申し込み不要でテザリング機能を利用できます。
格安スマホをルーター代わりにする方法を、iPhoneとAndroidに分けて順番に解説します。
iPhoneをルーター代わりにする手順は下記のとおりです。
まずは、iPhoneにSIMカードを挿入します。iPhoneは、機種によってSIMトレイの場所が次のように異なります。
SIMトレイの場所 | 機種※2 |
---|---|
本体左側面 | iPhone 15シリーズ iPhone 14シリーズ iPhone 13シリーズ iPhone 12シリーズ |
本体右側面 | iPhone 11シリーズ iPhone Xシリーズ iPhone 8シリーズ iPhone 7シリーズ iPhone 6シリーズ iPhone 5シリーズ iPhone 4シリーズ iPhone SE(第1、第2、第3世代) |
本体上部 | iPhone 3シリーズ 初代iPhone |
ペーパークリップかSIM取り出しツールをトレイの下の穴にさし込み、奥まで押し込むとトレイが出てきます。あとは、格安SIMカードの切り欠けの位置を確認してトレイに装着し、奥までさし込みましょう。
なお、携帯電話会社によっては購入時にSIMカードが挿入されている場合や、内蔵されているeSIMに直接書き込む場合があり、SIMカードを挿入する手間がかからない場合もあります。
SIMカードを挿入してiPhoneを起動したら、次の手順で初期設定を行いましょう。
基本的に画面の案内に従って進めていけば、初期設定は完了します。
iPhoneの初期設定が完了したら、次の手順で「インターネット共有」を許可すれば、iPhoneをルーター代わりにする準備が整います。
iPhoneでは、テザリング機能のことを「インターネット共有」と呼んでいます。
なお、「インターネット共有」が表示されない場合は、加入しているプランで利用できるか確認しましょう。
Androidスマホをルーター代わりにする手順は下記のとおりです。
なお、Androidスマホは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
AndroidスマホにSIMカードを挿入します。SIMカードの挿入方法は機種によって異なる可能性があるため、詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
SIMカードを挿入したら、初期設定を行います。やり方は契約している携帯電話会社によって異なり、UQモバイルの場合は次の手順で行います。
UQモバイルで販売している端末を購入した場合、APN設定を行う必要はありません。推奨されているアプリをダウンロードして設定を済ませれば、Androidスマホの初期設定は終了です。
UQモバイルでは初期設定やサービスについてのガイドをPDF形式でダウンロードできるので、設定方法がわからない場合やガイドをなくした場合は、活用してみましょう。
Androidスマホの初期設定が終了したら、次の手順で「アクセスポイント」をオンにします。
「アクセスポイント」アイコンが表示されていない場合は、ショートカットの編集アイコンをタップして表示するように設定を変更します。スマホの機種によっては「WiFiテザリング」となっている場合もあります。
「アクセスポイント」をオンにしたら、Androidスマホをルーター代わりにする準備は完了です。
先述したように、Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
上記の手順でルーター代わりになった格安スマホに、別のスマホやタブレット、パソコンなどを接続します。
接続する方法は次の3つで、やり方やメリット、デメリットが次のように異なります。
接続方法 | やり方 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
WiFi接続 | 端末と格安スマホを WiFiで接続する |
|
接続台数が多く、 同時にネットを利用すると データ利用量が増加する |
Bluetooth接続 | 端末と格安スマホを Bluetoothで接続する |
|
接続できるのは1台まで |
USB接続 | 端末と格安スマホを USBで接続する |
|
接続するためにはUSBが必要 |
おススメの接続方法は、WiFi接続です。大抵のスマホやタブレットで対応している接続方法で、端末とルーター代わりにしている格安スマホの距離が離れていても、通信が安定しやすいといったメリットがあります。
WiFi接続の手順は下記のとおりです。
WiFi接続の場合は、パスワードの入力を求められます。テザリング機能をオンにしている格安スマホのほうに表示されているため、確認しながら入力しましょう。
格安スマホをルーター代わりにしていると、次のようなシーンで役立つ可能性があります。
格安スマホをルーター代わりにして持ち歩けば、出先や旅行先で信頼できる通信回線でネットを利用できます。
また、自宅で固定回線が使用できない場合、格安スマホをルーター代わりにしてネット環境を構築することも可能です。
ほかにも、メンテナンスや通信障害などの理由で固定回線の通信速度が遅い場合に、予備として使用するといった使い道もあります。
格安スマホをルーター代わりにすると役立つシーンもあるので、検討してみましょう。
テザリング機能が使用できる格安スマホなら、ルーター代わりにしてネットに接続可能です。格安スマホをルーター代わりにすれば、外出時に信頼できる通信回線でネットに接続でき、端末のコストを抑えられるなどのメリットがあります。
しかし、格安スマホをルーター代わりに使用する場合、テザリング機能に対応している携帯電話会社から格安SIMをセットで購入し、月額料金を支払う必要があります。
格安SIMの通信料や格安スマホの端末代、テザリング機能のオプション料金などの月額料金が発生するため、支出を抑えたい方は携帯電話会社を比較しましょう。
UQモバイルでは、テザリング機能対応の格安スマホを販売しており、オプション料金や申し込みも不要です。
iPhone 15
iPhone 14
AQUOS sense9
Galaxy S23 FE
また、使い方に合わせて選べる3種類のプランがあります。格安スマホをルーター代わりにするなら「トクトクプラン」がおススメです。
「トクトクプラン」は、「自宅セット割」(1,100円/月割引)※3・「au PAY カードお支払い割」(187円/月割引)適用で通常月額料金3,465円/月※4のところ、データ利用量が1GBまでなら990円/月※4、1GB超~15GBまでなら2,178円/月※4と、データ利用量に応じて月額料金が変動する仕組みです。
データ利用量が少ない月は低額で済ませることができ、多い月は自動的に月額料金が切り替わるため、毎月のデータ利用量に差がある方や格安スマホをルーター代わりに使用したい方におススメのプランです。
格安スマホをルーター代わりにしたいと考えている方は、UQモバイルをチェックしてみましょう。
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