スマホの調子が悪い原因のひとつにメモリ不足が考えられます。メモリが不足していると動画やゲームアプリなどを快適に楽しむことが難しくなるので、解消する方法を知っておくと良いでしょう。
この記事では、スマホのメモリが不足した時の影響や、解消する方法などを解説します。格安SIMブロガーのべろりかさんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
べろりか@格安SIMブロガー
神奈川県在住、東京都内で働く副業サラリーマン。私立大学を卒業後、新卒で家電量販店に入社し、携帯電話の担当者として勤務。
トップ販売員やエリア責任者など、約10年間スマホ業界に携わっており、数多くのお客様のスマホ&固定回線の見直しを経験。
現在はこれまでの経験を活かし、格安SIMを通して家計の節約になるような情報発信をしている。
スマホは高機能・多機能化を続けてきたといえます。スペックが上がるのに比例して、処理する情報量も大きくなってきました。
画像や動画のファイルサイズが大きくなり、使っているうちに「メモリ」がいっぱいになる可能性が高くなったともいえるでしょう。
メモリがいっぱいになり容量が不足すると下記のような影響が出る可能性があります。解消する方法をのちほどまとめますので、困っている方は参考にして解消を試みましょう。
「メモリ」は一時的にデータを保存する作業領域で、単位は「GB(ギガバイト)」です。「Random Access Memory」の略称である「RAM(ラム)」で呼ばれることもあります。
ストレージが長期的にデータを保存する記憶領域であるのに対し、メモリはあくまで一時的にデータを保存する作業領域です。メモリ容量が大きいほど、複数のアプリやWebサイトを開いた時もスムーズに動作してくれます。
ストレージは、データを長期的に保存する記憶領域で、こちらも単位は「GB(ギガバイト)」です。「Read Only Memory」の略称の「ROM(ロム)」で呼ばれることもあります。メモリとストレージの主な違いは、下記のとおりです。
メモリ | ストレージ | |
---|---|---|
容量 | 小さい(4GB~12GB程度) | 大きい(64GB~1TB程度) |
役割 | 記憶領域 | 作業領域 |
ストレージがデータを長期的に保存するための「記憶領域」であるのに対して、メモリは一時的にデータを保存して処理するための「作業領域」の役割があります。
メモリとストレージの違いは、作業机をイメージするとわかりやすいかもしれません。
メモリは、作業をするための「机の上」に例えられます。机の上が広い(=メモリが大きい)ほど、同時に作業できる仕事量が増えます。
対するストレージは、机の引き出しに例えるとわかりやすいです。引き出しの容量が大きい(=ストレージが大きい)と、保管できるデータやファイルの量や数が増えます。
またデータやファイルをストレージに保存すれば、多く保存できるのに加えて、スマホ本体への負担が減り処理が安定する効果も期待できるのです。
机の上に置いているものを引き出しにしまっておけば、作業がしやすくなるのと同じだとイメージしてみましょう。
スマホの動作が重い場合には、メモリ不足だけでなく、「SoC」の性能不足の可能性も考えられます。SoCはスマホの頭脳ともいわれる部品で、全体の計算処理をする「CPU」や画像処理をする「GPU」が含まれます。
負荷の大きな作業でSoCの性能を超えるオーバーワークになると、動作が重くなったり、アプリが落ちてしまったりすることがあります。スマホの動作が遅い時は、メモリ不足だけでなく、SoCの性能不足も疑ってみることが必要です。
べろりかさん
スマホのメモリ(RAM)とは、短期的な記憶領域のことで、スムーズな動作に重要です。
ストレージ(ROM)やCPUも重要で、データの保存や処理に重要な役割を果たしています。
スマホの不調解消のために、それぞれの違いを理解しておきましょう!
Androidの場合、「開発者向けオプション」をオンにすると、メモリの容量や平均使用量が確認できます(機種によって方法が異なることがあります)。
「設定」>「デバイス情報」に進む
「ビルド番号」の項目を7回タップする
PINコード入力後、「開発者向けオプション」がオンになる
「システム」>「開発者向けオプション」に進む
メモリに関する項目で、容量や平均使用量を確認
また、Androidのメモリ容量は、各機種の製品ページにあるスペック・仕様のページから確認も可能です。
一方、iPhoneは、各機種のメモリ容量は公開されておらず、設定などからメモリ容量を確認する方法はありません。
スマホのメモリ不足は、さまざまな不具合につながる可能性があります。解消する方法の代表例を下記にまとめてみました。試して不具合の解消にチャレンジしてみましょう。
ただし詳しい手順や操作方法は、スマホの機種やOSによって異なります。メーカーのホームページや取扱説明書なども参考にしながら、作業を進めるのがおススメです。
不要なアプリを終了することで、メモリ不足が解消できる可能性があります。
起動中のアプリの一覧を表示後に、終了するアプリを上にスワイプすると終了できます。
Androidで「◀」「●」「■」のマークのナビゲーションを設定している場合は「■」からアプリの一覧を表示できます。ジェスチャー操作の設定にしている場合は、画面の下部を上にスワイプするとアプリの一覧を表示できます。
iPhoneは、Androidのジェスチャー操作と同様に、画面下部を上にスワイプしてアプリの一覧を表示し、アプリを上にスワイプすると終了できます。
ただし、iPhoneでのアプリの終了は、Apple公式サイトによるとアプリが反応しなくなった時のみ推奨されています。
機種によっては、ストレージの一部を仮想的にメモリとして使用してメモリを拡張できる機能があり「仮想メモリ」などと呼ばれることもあります。
メモリの拡張機能をオンにすることで、仮想的にメモリの拡張が可能です。
例えば、XiaomiのRedmi Note 13 Pro 5Gの場合は、「設定」の「追加設定」の項目から、メモリ拡張の設定ができ、通常の8GBにプラスして8GBを拡張できます。
根本的な解決策として、メモリ容量が大きい機種に買い替える方法もあります。
スマホのメモリ容量は、メーカーや携帯電話会社のサイト内の各機種のスペック・仕様のページから確認できます。現在使用しているスマホとメモリ容量を見比べて、より容量の大きな機種に買い替えをしましょう。
メモリ不足の解消方法とあわせて、ストレージ不足の解消方法も確認しておきましょう。
ストレージ不足の時は、下記のような解消方法があります。
まずは、写真や動画、不要なアプリなどを削除して空き容量をつくることを考えてみましょう。特に写真や動画を削除する時は、GoogleフォトやiCloudなどのクラウドストレージにバックアップをすると、本体から削除しやすくなります。
AndroidのSDカードをセットできる機種は、SDカードにデータを移してストレージのデータを削除したり、SDカードを内部ストレージ化してストレージを拡張したりできます。
そのほか、キャッシュを削除して空き容量をつくる方法もあります。
Androidは「設定」>「アプリと通知」から各アプリの「ストレージ」の項目に進むとキャッシュを削除できます。
iPhoneは一覧から削除する方法はありませんが、例えばSafariは「設定」>「Safari」>「履歴とWebサイトデータを消去」からキャッシュなどの削除が可能です。
ストレージについてもメモリと同様に、日常的に不足して悩むことが多いなら、スマホ自体の買い替えも検討してみましょう。
べろりかさん
スマホのストレージ不足を解消するためには、写真・動画・アプリを削除して空き容量を確保しましょう。SDカードやクラウドストレージにバックアップをすると、安心して削除できます。
また、日常的にスマホのストレージ不足で悩む場合は、ストレージの大きい機種への買い替えがおススメです。
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メモリは一時的にデータを保存する作業領域で、机に例えるとストレージがファイルを収納する「引き出し」であるのに対し、メモリは「机の上の作業スペース」にあたります。
メモリが大きい機種ほど、アプリやWebページをたくさん開いた時もスムーズに動作が可能です。
メモリ不足の時は、アプリを終了する、メモリの拡張機能を使うといった方法のほかに、スマホの買い替えも選択肢です。日常的に動作が遅い時は、メモリや性能の不足も疑われるので、特にしばらく機種変更していない方は買い替えも含めて検討しましょう。
Galaxy S23 FE
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メモリ不足でスマホを買い替える際は、UQ モバイルをご検討ください。
べろりかさん
メモリ不足の影響や解決法を確認し、最適なメモリ容量に合った機種を選ぶことが重要!
メモリの大きな機種を選ぶことで、処理速度向上や同時起動アプリの増加が期待できます。
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