月末になると、スマホの速度制限に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、速度制限による影響や解除方法、解除する時の注意点を解説します。
UQ WiMAXが実施した速度条件の変更についても解説しているので、速度制限に悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。
また、IT家電専門家のたろっささんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
家電ライター たろっさ
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。
個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。家電量販店時代に培った知識を活かし、IT通信の事情にも精通している。
速度制限とは、各通信会社が定める条件を満たした場合に通信速度が低下する仕組みです。
速度制限によりネット利用の快適さが損なわれますが、一部のユーザーがネットを過剰に利用して他のユーザーが迷惑を被るのを防ぐ効果が期待できます。
各通信会社がユーザーに提供できるデータ容量には上限があります。多くのユーザーが制限なしにネットを利用すると、ネット全体のデータ容量が逼迫するでしょう。
結果としてネット全体の通信速度が落ちてしまい、普通に使っているユーザーまでネットが使いづらい状態に陥りかねません。
データ通信量の逼迫を防ぐために、各通信会社がデータ通信に上限や基準を定めて、基準を超過すると通信制限がかかるようにしているのです。
スマホの契約だけでなく、モバイルルーターやホームルーターでもデータ通信量の上限がある契約の場合、速度制限が設けられています。
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WiFiルーターの速度制限については下記の記事をご覧ください。
速度制限の条件や制限内容は、契約するサービスごとに異なります。
具体的な速度制限の条件として、「月間データ容量を超過した時」や「一定期間内に大量の通信をした場合」などがあります。
速度制限がかかるとデータ通信の速度が低速化し、通信量の大きなコンテンツを快適に楽しむことが難しくなります。
「月間データ容量を超過した時」は、契約した料金プランの月間データ容量を超過した場合に、一般的に月末まで速度制限がかかります。
「一定期間内に大量の通信をした場合」では、直近3日間のデータ利用量が基準を超過した場合に当日から翌日にかけて速度制限を実施するケースが多いです。
速度制限の条件や解除タイミングは、各通信会社・契約した料金プランによって異なります。詳細は各通信会社の公式サイトでご確認ください。
実際に速度制限がかかると、データ通信が制限され、通信速度が遅くなります。アプリなどのダウンロードに時間がかかったり、動画のストリーミング再生が低画質でしかできなかったりするでしょう。
特に、画像が多く使われているWebページは、開く時間がかかる場合があります。
ただし速度制限がかかっていても、通信が一切できなくなるわけではありません。LINEのメッセージやメールのやりとりのみならば、かろうじてできる場合もあるでしょう。
解除までLINEのメッセージやメールしか使わない方は、無理に追加でデータ容量を購入する必要はないかもしれません。
スマホで速度制限がかかった場合の影響を、シーンごとに確認していきましょう。
電話やメールともに問題なく使用できるでしょう。ただしデータ通信によって通話を行うLINEのようなアプリの場合は、通話が不安定になる可能性があります。
またメールであっても、画像や動画を添付すると読み込みに時間がかかる場合もあるでしょう。速度制限中は、電話は電話番号を使った音声通話のみ、メールやLINEはテキストのやり取りだけに留めたほうが良いかもしれません。
ページの読み込みに時間がかかる場合があります。特に画像や動画が埋め込んであるページは要注意です。さらにX(旧Twitter)などのSNSも画像が表示されない、表示に時間がかかるなどの不具合が生じるでしょう。
ネットを使用できないわけではありませんが、少なからずストレスを感じる可能性があります。
高画質な動画のストリーミング再生やダウンロードは、むずかしくなると考えてもいいでしょう。できたとしても、画質が粗い・途中で停止する・時間がかかるなど、スムーズな利用からはほど遠いかもしれません。
速度制限中に動画の視聴やダウンロードをする場合は、のちほど紹介する改善策を検討しましょう。
たろっささん
速度制限がかかってしまうと128kbpsなどにネットの通信速度が制限され、動画の低画質視聴でもままならないことが多くなります。
なお、最近では元々中速(1Mbps前後)で通信速度が制限される代わりに使い放題というプランを提供している事業者も増えてきています。
UQモバイルが提供するトクトクプランとコミコミプラン+の場合、速度制限になっても最大1Mbps※1で使えるため、ネットサーフィンやSNSでの使用が中心の方はこちらでも充分でしょう。
月間データ容量を超過して速度制限がかかった場合は、データ容量を追加購入することで解除できる通信会社が多い傾向にあります。
直近のデータ利用量過多による速度制限は、一般的にデータ容量の追加購入に関わらず実施されます。この場合は自動的に解除されるタイミングまで待つ必要があります。
速度制限の解除タイミングや解除要件などは契約している通信会社の公式サイトでご確認ください。
データ容量の購入方法は契約している通信会社によって異なりますが、マイページからの申し込みが一般的です。
例えばUQモバイルの場合、データ容量はMy UQ mobileアプリ※2やデータチャージサイト※3で購入できます。
月間のデータ容量を超過してしまって速度制限がかかり、「SNSの画像がなかなか読み込めない」「動画配信サービスの動画を再生できない」など不便に感じた時は、データ容量の追加購入を検討してみてはいかがでしょうか。
速度制限にかかってしまったものの、翌月の解除まで待てない方のために、データ容量を追加購入して解除する方法を紹介しました。
データ容量の追加購入はあくまで有料であり、詳しい手順が通信会社によって異なる点には注意しましょう。通信会社のホームページなどで確認することをおススメします。
さらに通信制限を回避するためのスマホアプリなども登場していますが、インストールや利用には注意しましょう。
街中の公衆WiFiに自動で接続してくれますが、暗号化されていないWiFiも多く、セキュリティー面での不安があるからです。
公衆WiFiは使用するのに規約の同意が必要な場合があるにもかかわらず、通信制限回避アプリを使うと確認しないまま公衆WiFiにつながって規約違反になる恐れがあります。
なお、データ容量を追加購入したからといって、月々のデータ容量の上限が増えるわけではありません。
もし、頻繁に月々のデータ容量を超えてしまって速度制限がかかる場合は、料金プランの変更や通信会社の乗り換えも選択肢のひとつです。
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Wi-Fiの特徴や接続方法については下記記事で詳しく解説しています。
速度制限が解除されるまで待つのも選択肢のひとつです。
ただしスマホのように月末まで長く待つ場合もあるため、速度制限が自動的に解除されるまでにネットを快適に使用するコツを押さえておきましょう。
すでに紹介しましたが、追加でデータ容量を購入することがもっとも手軽な方法かもしれません。1GBから追加できるのが一般的で、必要最低限のデータ容量を購入することがポイントです。
通信会社のホームページをチェックして購入しましょう。
スマホに速度制限がかかっていたとしても、WiFiを経由すれば制限されていない状態での通信が可能です。
家にネット環境が整っている場合は、無線LANルーターを使って電波を飛ばして通信速度を気にせずに使用できます。
また、無料で使える公衆WiFiが街中に増えてきました。セキュリティリスクはありますが、通信量の節約や速度制限が解除されるまでの選択肢として利用する方もいます。
公衆WiFiを利用する場合は、怪しいSSIDのネットワークに接続しないほか、利用規約を守るなど注意して活用しましょう。
通信の速度制限を未然に防ぐための方法も確認しておきましょう。スマホの設定見直しやモバイルルーターの活用などで、スマホのモバイルデータ通信が抑えられます。
なお、Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
今月使えるデータ容量がわずかしか残っていなくて、いざという時のためにデータ容量を残しておきたいと考えているのであれば、モバイルデータ通信をオフにして、WiFi環境でのみ通信を行うことをおススメします。
モバイルデータ通信をオフにしておけば、うっかり残りのデータ容量を消費してしまうことは避けられます。
iPhoneの場合は、「設定」>「モバイル通信」からオフにできます。Androidの場合は「設定」の「ネットワークとインターネット」などからモバイルデータ通信をオフにできます。
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モバイルデータ通信について詳しくは下記の記事をご覧ください。
アプリのバックグラウンド更新は、アプリを使用していない間も、常に最新状態に保つための機能です。自動的にデータ通信が行われるため、バックグラウンド更新が不要であれば機能をオフにしておきましょう。
iPhoneの場合は、「設定」>「一般」>「App のバックグラウンド更新」の順にタップすると、一括でのバックグラウンド更新のオフ、個別でのバックグラウンド更新のオフなどの設定ができます。
Androidの場合は、「設定」の「ネットワークとインターネット」などの項目で「データセーバー」をオンにすると、バックグラウンド更新をオフにできます。
位置情報の取得の際にもモバイルデータ通信を使用することがあります。今月使えるデータ通信量がわずかであれば、位置情報をオフにするのも方法のひとつです。
iPhoneの場合は、「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「位置情報サービス」から、「位置情報サービス」をオフにできます。
Androidの場合は、「設定」>「位置情報」から位置情報の設定をオフにできます。
通信会社によってはスマホの通信速度を制限し、契約しているプランのデータ容量の消費を抑えて通信できるサービスが提供されています。
例えば、UQモバイルの「ミニミニプラン」のみ「My UQ mobileアプリ」から節約モード※4をオンにすることで、通信速度が制限される代わりにデータ消費をせずに通信が可能です。
なお、「コミコミプラン+」や「トクトクプラン」は節約モードが利用できない代わりに、月間データ通信量を使い切っても最大1Mbps※5で通信可能です。各プランの詳細を確認してご自身に合ったプランを選びましょう。
モバイルルーターを活用すると、外出中にもWiFiに接続して通信が可能です。自宅でも外出先でもスマホをモバイルルーターに常時接続しておけば、スマホのデータ容量の消費が抑えられます。
特に一人暮らしなどの場合は、WiFiの契約にモバイルルーターを選ぶと、トータルの通信費としては節約しやすくなる可能性があります。公衆WiFiの利用はセキュリティの面で不安な方にもモバイルルーターはおススメです。
たろっささん
速度制限を未然に防ぐ方法はなるべくデータ利用量の節約を行うというのが一般的ですが、一番早いのは使い放題のWiFiを使用することです。
もちろん公衆WiFiなどはセキュリティのリスクがありますが、自宅であればWiFiを活用することでかなりのデータ容量節約が見込めます。
速度制限の心配を減らしてネットを利用するための選択肢として、データ容量の追加購入や公衆WiFiの利用といった方法を紹介しました。
ただし、データ容量の追加購入はその都度手続きが必要で、購入のための費用がかかります。また、公衆WiFiにはセキュリティの不安があり、ご自身でWiFiを用意しようと思った方も多いのではないでしょうか。
そんな方におススメなのがUQ WiMAXです。UQ WiMAXなら工事不要で、ルーターを受け取ったらすぐにネットの利用が可能です。プロバイダ契約などの面倒な手続きは必要ありません。
また、対応エリアでは5Gの高速通信が可能です。自宅に置くならホームルーター、持ち運ぶ機会が多いならモバイルルーターをご検討ください。
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
Speed Wi-Fi 5G X12
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ホームルーター・モバイルルーターの仕組みや特徴については下記記事で詳しく解説しています。WiFiルーターを導入するならどちらにするべきかの参考にしていただければと思います。
WiMAX +5Gのプランとして「ギガ放題プラスS」※6プランをご用意しております。
「WiMAX +5G割」の適用で、割引前4,950円/月※7が、13ヵ月間は利用料金が4,268円/月※7までおトクになります。
また、WiMAX +5GルーターとUQモバイルのセットでのご利用もおススメです。対象のインターネットサービス、またはauでんきにご加入で、家族全員※8スマホのご利用料金が割引になる「自宅セット割」が適用されます。
スマホの通信速度制限を回避するためにWiFi環境を導入しようとお考えの方は、スマホとセットでおトクに使えるUQ WiMAXをご検討ください。
たろっささん
UQ WiMAXは月額がお手頃価格でありながらもデータ容量が使い放題※9というのが大きなメリットです。
また、工事なども必要ないため契約して端末を家に持ち帰り、すぐに使用を始めることができるのもポイントです。
月にデータが足りなくてデータ容量をわざわざ購入することが多い人はぜひともUQ WiMAXを利用し、通信費の節約を検討してみてくださいね。