コンセントにさすだけで使えるWi-Fiルーターを
「ホームルーター」と呼ぶ
コンセントから電源をとって利用するWiFiルーターは、一般的に「ホームルーター」と呼ばれ、「据え置き型WiFi」や「置くだけWiFi」とも呼ばれます。
ホームルーターはコンセントから給電するのに対して、モバイルルーターはバッテリー内蔵です。モバイルルーターは充電しておけば電源がない場所でも利用できるため、屋外で活用している方を見かける機会もあるのではないでしょうか。
モバイルルーターは持ち運びが出来る分、通信などはモバイル回線と同じで不安定になってしまうこともあります。
しかし、据え置きのホームルーターであれば通信も比較的安定する傾向にあります。以下で詳しく解説します。
コンセントにさすだけで使えるホームルーターは
Wi-Fi契約なしで使える?
コンセントにさすだけで使えるホームルーターは、機器だけを購入してWiFi契約なしで使えるのか気になっている方もいるかもしれません。
結論、ホームルーターは、機器だけを購入しただけでは通信できず、通信回線の契約が必須となります。コンセントにさして置くだけで利用できますが、契約していなければ通信は一切できないため注意してください。
ホームルーターの機器代や月額料金などを支払って利用することになります。中には一部SIMフリーのホームルーターも存在はしているものの、スペック自体が低めでモバイルルーターと大差が無いため、メリットがあまり享受できないと言っても過言ではありません。
コンセントにさすだけでWi-Fiが使えるホームルーターを
利用するメリット
コンセントにさすタイプのホームルーターを契約する前にメリットとデメリットを調べている方も多いのではないでしょうか。
ホームルーターやモバイルルーターを自宅で使用する場合、固定回線(光回線)とも比較して検討するのがおススメです。
各機器の実際の使い勝手は使用する環境などによっても異なるため、使用予定の機器の取扱説明書およびメーカーや通信会社のホームページなども参考にして確認しましょう。
ここでは、ホームルーターの代表的なメリットを5つご紹介します。
即日開通・工事不要・プロバイダ契約不要
ホームルーターは購入後にすぐに利用できるメリットがあります。コンセントにさすだけでWiFiの電波が発生するため、スマホなどの接続設定をすれば購入した当日から使用可能です。
固定回線(光回線)のように工事を待つ時間やプロバイダの契約もいりません。
解約や転居も手軽で安心
ホームルーターは登録住所の変更手続きのみで、転居先でもすぐに利用を再開できます。
解約時や転居時に撤去工事は必要なく、転居先での開通工事も不要です。引っ越しの多い方も安心して利用できます。
設定が簡単
設定が簡単なのもホームルーターのメリットです。接続方法は機種やOSによって異なりますが、スマホやタブレットの場合は、WiFiの設定画面を開いて接続するネットワークを検出してみましょう。
するとルーターの本体に書かれているSSID(ネットワーク名)が出てくるはずです。接続したいSSIDを選択し、同じくルーター本体に書かれている暗号化キーを入力すれば接続できます。
より便利に、WPSやQRコードなどで接続できる機種もあります。
LANケーブルやモデムなどが不要
固定回線(光回線)を利用する場合、契約や工事のほか、ケーブルの接続やモデムの管理などが必要です。
機械に詳しくない方の場合、慣れない作業に苦手意識を持つ方もいるのではないでしょうか。ホームルーターならコンセントをさせばWiFi通信が可能な状態になります。
配線も電源アダプタのみで、ケーブルが邪魔になったり部屋の美観を損ねたりすることがありません。
モバイルルーターよりスペックが高い(通信速度や最大接続台数)
モバイルルーターと比べると、通信面のスペックはホームルーターのほうが高くなります。
使用する環境やルーターの種類によって異なりますが、置き型で本体も大きいホームルーターのほうが大きなアンテナを備えており、通信が安定するといわれます。
またホームルーターのほうが最大接続台数も多いのが一般的です。
UQ WiMAXでも同様で、最新機種を比較してみると、モバイルルーターの「Speed Wi-Fi 5G X12」は最大17台(WiFi:16台/USB:1台)なのに対し、ホームルーターの「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」は最大34台(WiFi:32台/有線LAN:2台)まで同時接続ができます。
- ※5Gは一部エリアでの提供です。詳しくは以下をご確認ください。
対応サービスエリア(UQ WiMAX)
5G SA契約でご利用いただけます。5G SAは一部エリアで提供しています。
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モバイルルーターの特徴をより深く理解した上で比較したい場合、下記記事も参考にしてください。
ホームルーターのメリットについて、下記記事でも詳しく解説しています。
コンセントにさすだけでWi-Fiが使えるホームルーターを
利用するデメリット(注意点)
ホームルーターのデメリットもモバイルルーターや固定回線(光回線)との比較が重要になります。購入前にホームルーターのデメリットや注意点についてよく確認しておきましょう。
利用時には電源が必要で、持ち運びに不向き(自宅以外での利用が制限されている場合も)
「コンセントにさすだけ」はメリットではありますが、逆にコンセントがない場所ではホームルーターを使えない点も頭に入れておきましょう。
ホームルーターはモバイルルーターのようにバッテリーを搭載していません。
さらに、ホームルーターは自宅での据え置きを想定して作られているためモバイルルーターよりも本体重量があり、持ち運びには不向きです。
自宅などの登録された住所以外での使用を制限している通信会社もあるため、自宅から持ち出して複数の場所で使用したい方は各社の規定をよく確認しましょう。
速度制限がある
モバイルルーターも含めてですが、ホームルーターは速度制限がかかる可能性があります。通信会社ごとで違いはありつつも、「一定期間内に大量のデータ通信の利用があった場合、混雑する時間帯の通信速度を制限する場合がある」などのルールを設けています。
月間の使用量の上限が設けられていない場合に「データ容量無制限」などと紹介されているケースもあるかもしれません。しかし先に紹介したように、違った制限が設けられている可能性があるためしっかりチェックしましょう。
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速度制限がかかるとどのような影響があるのか、解除する方法については下記記事で詳しく解説しています。
固定回線(光回線)よりは通信速度が遅い
ホームルーターはモバイルルーターより通信が安定していたとしても、一般的には固定回線(光回線)には劣るといわれます。固定回線(光回線)は工事によって建物内に有線ケーブルを引き込むため通信が安定します。
ホームルーターは基地局から飛んでいる電波をキャッチする仕組みのため、有線ほどの品質で利用するのは難しいでしょう。
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光回線の方も検討したい方は、下記記事を参考にメリット・デメリットや回線の選び方を押さえておくのがおすすめです。
電波の入りやすさを考慮する必要がある
ホームルーターは電波の入りやすい場所に置く必要があります。先ほど紹介したとおり飛んでいる電波をキャッチする仕組みのため、電波が届かないところでは通信ができません。
下記のような点に注意しながら置き場所を考えてみましょう。
- 窓の近くや外からの見通しが良い
- 1~2m程度は床から離れている
- 電波を遮る障害物が周りにない
- 水回りや金属の近辺にくわえて電波が出る家電製品の近くは避ける など
また建物の構造によっても電波の状況は変わります。鉄筋コンクリートの分厚い壁で覆われている建物では電波が届きにくいかもしれません。条件に合致しない場合は固定回線を検討しましょう。
なお、建物内で電話が入りにくい、あるいはコンセントがない場所でも安定した通信をしたい場合は、WiFiの中継機の利用もおススメです。
中継機を利用すると電波が届きにくい部屋でも通信ができるようになる可能性があります。固定回線の工事ができない、固定回線の導入を避けたい場合には、ホームルーターと合わせて中継機を利用することも検討してみてください。
たろっささん
ホームルーターの一番のメリットは煩わしい設定が一切必要ないという点です。コンセントにさし、本体に記載されているSSIDとパスワードを入力するだけでインターネットを楽しむことが出来るため、機械が苦手な人でも楽に扱えるというのは大きなポイントです。
反面、本文でも若干触れていますが光回線などの固定回線には安定性や速度の面ではかないません。
モバイルルーターと比べて回線品質が優れていると言っても基本は無線になってしまうため、FPSやMOBAなどの対人ネットゲームなどではカクつきが起こったりラグが発生したりする可能性があります。
ゲームを中心に考えているのであれば固定回線の導入を検討しましょう。
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ホームルーターを設置する場所のおすすめや、電波が安定して届く距離などについて下記記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。