格安SIMという言葉を耳にしたことはあっても、実際どういったものかは知らない方がいるかもしれません。
この記事では、月額料金の安さが魅力的な格安SIMについてまとめました。あなたにピッタリの格安SIMを見つけられるように、格安SIMを選ぶ理由や選ぶ際のポイントなどを解説します。
ITライター 伊藤浩一さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
ITライター 伊藤浩一
月間30万PVを超えるブログを運営。発信力が強みのITライター。ブログ「伊藤浩一のモバイルライフ応援団」主宰。
モバイルユーザーとしてレビューを毎日掲載しながら、日本のスマホシーンの盛り上げを行い、アクセス数は月間30万を超えるブログとなっている。WEBニュースへの寄稿、モバイル関連書籍の執筆など多方面で活動している。
格安SIMとは、携帯キャリアの毎月の利用料金に比べて、安い料金で利用できるSIMカードのことです。
auなどの大手通信会社は自社で通信設備(インフラ)を持っているMNO(Mobile Network Operator)です。格安スマホや格安SIMを提供する通信会社はMNOから通信設備(インフラ)を借りており、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼びます。
SIMカードは、電話番号を特定するためにスマホのなかに入っているICカードをいいます。このICカードにより、個々の電話番号が特定できるようになるため、スマホで電話やメールが使えるのです。
SIMカードはスマホをはじめ、ケータイやタブレットなど、さまざまな機器で利用されており、さし替えればほかの端末を使用したり機種変更したりすることができます。
格安SIMと格安スマホは、どちらも月額料金を抑えている通信サービスを指します。
ただし、格安SIMは通信サービスを提供するSIMカードのみの契約で、格安スマホは格安SIMと低価格で提供されるスマホがセットになっている通信サービスを指す傾向があります。
そのため、格安SIMに申し込むとスマホはご自身で用意する手間が発生するので注意しましょう。
伊藤さん
格安SIMは、大手キャリアの通信回線を利用して安価な料金プランを提供しているサービスとなります。
格安SIMでは独自に安価な端末も用意されている場合が多く、SIMと端末のセットで格安スマホという呼び方も行われています。
MNOはアンテナや基地局などの通信設備(インフラ)に自費で投資しており、その分の費用が通信料に加えられています。
一方、格安SIMを提供するMVNOは、MNOのインターネット回線や通話回線をレンタルして通信サービスを提供しており、自社で基地局や通信ケーブルなどの通信設備(インフラ)を持ちません。
格安SIMが安い料金を実現できる理由は、MNOの通信設備(インフラ)を借りることで、設備の設置費用や維持管理費用がかからないためです。
また、利用者が自分でSIMカードをセットするなどセルフサービスを前提としており、実店舗がない格安SIMもあります。
格安SIMの大きなメリットは「月額利用料の安さ」ですが、ほかにも利点があります。それぞれ詳しく解説します。
格安SIMの月額料は、携帯キャリアと比べると安く設定されています。スマホの利用者は、携帯代の月額が6,000円、7,000円の方も少なくありません。なかには、1万円を超える方もいます。
しかし、格安SIMに変更すれば、契約する料金プランにもよりますが携帯の月額料金を抑えられる場合があります。
そのため格安SIMは、できる限りスマホの維持費を抑えたいという方におススメです。
格安SIMは、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)と呼ばれる、他社に乗りかえても同じ電話番号をそのまま使える制度に対応しています。
MNPの手続きは基本的にWebで可能です。MNP予約番号の発行手続きや必要書類の準備などが必要ですが、そこまで複雑な手続きではありません。忙しい方でも気軽に電話番号の引き継ぎ作業を行えます。
格安SIMは、SIMカードを入れ替えるだけで簡単に乗りかえができるため、新しく機種を購入し直す必要がありません。
新しく操作方法を覚える必要がなく、下取りなどに出す手間も省けるため、気軽に乗りかえが可能です。
なお、現在のスマホを大手通信会社で購入し、2021年9月30日以前に発売された機種の場合、SIMロックがかかっている可能性があります。
SIMロックがかかっている端末は、ほかの通信会社で利用できません。今使用しているスマホを継続して利用したい時は、事前にSIMロック解除の手続きを行いましょう。
格安SIMは、月々のデータ容量ごとに料金プランが設定され、シンプルで分かりやすい傾向があります。体系の異なる料金プランから、自分に合ったプランを見極めることに苦手意識がある方にもおススメです。
伊藤さん
格安SIMは、多様な料金プランがありますので、ユーザーの用途に合わせて最適なプランを選択することで、大幅な節約につながります。
毎月の通信量を把握してMNPを積極的に活用することで、無駄のない契約が可能になります。
携帯キャリアよりも手頃な価格で利用しやすい格安SIMは、その分デメリットがないか心配になるところです。
たしかに格安SIMにはデメリットも存在しますが、通信会社によってはデメリットを感じさせない場合もあります。格安SIMを選ぶ際、通信会社の選択はとても大切な要素です。
格安SIMの通信会社によって異なりますが、キャリアメールが利用できない場合があります。キャリアメールとは通信会社が発行しているメールサービスで、基本的には契約している通信会社と紐づいており、解約すると利用できません。
そのため、前の通信会社でキャリアメールを使用していても、キャリアメールを利用できない格安SIMに乗りかえてしまうと、キャリアメールが利用できません。
なお、携帯キャリアによっては、キャリアメールを引き続き使用可能になるオプションサービスもあります。
例えば、乗りかえる前の通信会社がauであれば「auメール持ち運び」※1サービスを使うことが可能です。
1メールアドレスあたり330円/月でほかの通信会社に移行したあとでもauメールアドレスを使用したメールの送受信や迷惑フィルター機能などが利用できるサービスです。
なお、フリーメールで構わないという方もいますが、ネット銀行などの取引ではセキュリティの観点からキャリアメールを推奨する場合があります。そのため、必要に応じてメールアドレスの引き継ぎを行うと便利です。
移行の際は、携帯キャリアの契約を解約後31日以内に申し込む必要があるなど、申込期間が制限されている場合があるため、提供条件のチェックが必要です。
格安SIMは携帯キャリアの回線をレンタルしているため、通信速度が安定しないことがあります。しかし、通信環境や通信時間帯によって通信が不安定になる場合があるというだけで、常に通信速度が遅い状態というわけではありません。
UQモバイルは、au回線を使用しています。そのため混雑時でも比較的つながりやすいのが特徴です。
格安SIMは実店舗数が少なく、対面でのサポートが受けづらいこともデメリットのひとつです。そのため、格安SIMの契約はネットでの申し込みやチャットサポートなどが基本です。
ただし、最近は格安SIMでも実店舗を構えている通信会社が増えてきています。たとえば、UQモバイルは日本全国に2,700店舗以上の取扱店を展開しており、新規お申し込みをはじめ、機種変更などに対応可能です。
キャリアが独自で提供しているオプションに加入している場合は、格安SIMに乗りかえることでそのオプションを使えなくなる可能性に注意しましょう。
オプションは通信会社ごとに提供されているため、すべての通信会社で利用できるわけではありません。現在加入中のオプションを確認し、乗りかえを検討している格安SIMでも類似のオプションが提供されているか、事前に確認しましょう。
伊藤さん
格安SIMは、コスパ良く運用できる半面、大手通信キャリアの店舗で受けられるようなサービスが提供されていない場合があります。スマホの運用に慣れているユーザーはランニングコストが安くなるため、おすすめです。格安SIMは有料のサポートを用意している場合もありますので、初心者の方はサポートを選択しましょう。
UQ mobileをご検討の方、
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格安スマホ、格安SIMを選ぶ時に事前に知っておくべきポイントについてまとめました。
データ利用料や料金の安さだけで選ぶとかえって損をしてしまうこともあるため、後悔しないように正しい選び方を紹介します。
ご自身が毎月使用しているデータ量を調べて、それにあったプラン内容で契約します。
データ通信のみ、または通話はアプリの通信で済ませてしまう方は音声通話なしでの契約もOK。
SIMのみの契約であれば、現在お使いのお手元の端末そのままでも乗りかえ可能。その際は、対応機種をご確認ください。
SIMカードにはいくつか種類が存在します。ご自身の端末のSIMサイズを事前に確認することが大切です。
格安SIMを契約する手順を順番に解説します。なお、実際の手順は格安SIMの通信会社によって異なる場合があるので注意しましょう。
格安SIMの料金プランは通信会社によって異なります。そのため、格安SIMの料金プランの月額料金や月額データ容量、通話料金、オプションサービスなどを比較して、ご自身のスマホの利用頻度やライフスタイルに合った格安SIMを選択しましょう。
格安SIMによっては、契約時に新しいスマホを購入すると、今使用しているスマホの下取り特典やポイント還元のキャンペーンが適用される場合があります。
SIMのみを契約することも可能なため、今使用しているスマホの継続利用と新しいスマホの購入のどちらがご自身にとっておトクか、見極めると良いでしょう。
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SIMカードの入れ替えについて下記記事で詳しく解説しています。
格安SIMの申し込みで必要なものは次のとおりです。
本人確認書類には、運転免許証やマイナンバーカードなどの各通信会社が指定する書類が必要です。
本人確認書類は顔写真付きの身分証明書が一般的ですが、公的料金領収書や住民票などの補助書類とあわせて提出することにより、健康保険証や住民基本台帳カード(写真なし)の利用が認められるケースもあります。
格安SIMを選んだら、公式サイトやオンラインショップにアクセスしてお申し込みをしましょう。なお、格安SIMのなかには、店頭での申し込みが可能な場合があります。オンラインでの申し込みが不安な方は、店舗がある格安SIMを選ぶと良いでしょう。
通信会社や料金プランによりますが、物理SIMを選んだ場合はSIMカードが到着するまで待ちます。郵送では到着までに数日かかる場合があるので、すぐに格安SIMに乗りかえたい方は、eSIMを検討しましょう。
eSIMはスマホに埋め込まれているSIMカードのことで、プロファイルと呼ばれるデータをダウンロードすれば、SIMカードの書き換え作業が完了します。物理SIMと違って到着するまで待つ必要がなく、UQモバイルの場合は最短45分※2で乗りかえることができます。
ただし、eSIMが埋め込まれていないスマホでは利用できず、eSIMを取り扱っていない通信会社では申し込めません。
到着した物理SIMを自分のスマホや携帯電話にさし込み、あるいはeSIMでプロファイルをダウンロードしたら、SIMカードの開通手続きを行います。
物理SIMの場合はSIMカードをスマホにさし込んで、通信会社から指定された番号へ電話をかければ開通手続きは完了です。
eSIMの場合は決められた手順でプロファイルをダウンロードしたら、あとは通信会社から指定された番号へ電話をかけるだけです。
SIMカードのセットアップや開通手続きは公式サイトやマニュアルなどで確認できるので、ひとつずつ進めていきましょう。
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格安SIMについて下記記事で詳しく解説しています。
別の通信会社から格安SIMに乗りかえる場合は、データ移行やアプリのダウンロードなどを行います。また、乗りかえたことで電話番号やキャリアメールなどが変更になったら、対応や手続きが必要なので注意しましょう。
また、格安SIMに乗りかえる際にスマホを買い替えているなら、ご自宅のWiFiと接続する必要もあります。
以上で、格安SIMへの契約は完了です。格安SIMの料金プランに基づいた通信や通話ができるようになるので、試してみましょう。
UQモバイルの「トクトクプラン」は「自宅セット割」(1,100円/月割引)※3・「au PAY カードお支払い割」(187円/月割引)適用で、基本使用料が1GBまで990円/月※4・1GB超~15GBまで2,178円/月※4と、データ使用量に合わせられるのでおススメです!
また、格安SIMのご利用金額を試算できる料金シミュレーションを使用すると、最短1分で初期費用や月額費用をチェックできます。
UQモバイルのSIMカードは、ご利用中のスマホにそのまま乗りかえ可能で、iPhoneやAndroidをはじめ、さまざまなスマホに対応しています。開通手続きもご自宅で簡単に行えるため、手軽に格安SIMに移行できます。
また、各携帯キャリアのキャリアメール引き継ぎオプションを追加することで、使用中のキャリアメールを引き続きUQモバイルで利用可能です。
なお、UQモバイルで提供している独自のメールサービスは、「○○○○@uqmobile.jp」のメールアドレスが220円/月で利用できます。
ぜひ、UQモバイルをご検討ください。
伊藤さん
UQモバイルは、auのサブブランドという位置付けのため、格安SIMの中でも安定した通信品質です。ユーザーサポートの情報もホームページに公開されていますので、初めて格安SIMを利用するユーザーも安心して利用ができます。
また、auを利用しているユーザーの乗りかえ先としては、利用しやすい格安SIMとなります。
iPhone 15
iPhone 14
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