「Wi-Fi 6」は、従来の規格に比べてさらに高速通信に対応するほか、通信を快適にする機能や特徴がいくつも追加されています。
Wi-Fi 6とはどのようなものなのか、通信環境の見直しやルーターの買い替えにあたって気になっている方もいるかもしれません。自宅のWiFiをもっと快適にしたい、通信環境を改善したい方には、Wi-Fi 6は選択肢のひとつでしょう。
この記事では、Wi-Fi 6の概要やWi-Fi 5との違い、Wi-Fi 6を利用するメリットと注意点、Wi-Fi 6対応の確認方法などを紹介します。
また、たろっささんにポイントも伺ったため、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:家電ライター たろっさ
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。
個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。家電量販店時代に培った知識を活かし、IT通信の事情にも精通している。
Wi-Fi 6は、2019年9月にスタートしたWi-Fi 5に次ぐ新たな通信規格です。最大通信速度は9.6Gbpsまで向上し、周波数帯は2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しています。
Wi-Fiの通信規格の種類は下記のとおりです。
| 策定時期 | 規格名 | 名称 | 最大通信速度 | 周波数 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | IEEE 802.11be | Wi-Fi 7 | 46Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
| 2020年 | IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6E | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
| 2019年 | Wi-Fi 6 | 2.4GHz帯/5GHz帯 | ||
| 2013年 | IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
| 2009年 | IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
| 2003年 | IEEE 802.11g | - | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
| 1999年 | IEEE 802.11b | - | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
| IEEE 802.11a | - | 54Mbps | 5GHz帯 |
WiFiの通信規格は、IEEE 802.11としてIEEE(米国電気電子学会)が策定しています。Wi-Fi 6の規格名は「IEEE 802.11ax」で、Wi-Fi 6を拡張した規格である「Wi-Fi 6E」も、IEEE 802.11axを基にしています。
なお、「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 5」「Wi-Fi 4」という名称はWi-Fi Alliance(ワイファイ アライアンス)によって名付けられており、新名称で呼ばれる機会も増えています。
Wi-Fi 6とWi-Fi 5の主な違いは、下記のとおりです。
Wi-Fi 6とWi-Fi 5では最大通信速度が異なります。実際の通信速度は利用環境によって影響を受けるものの、一般的には最大通信速度が速いほど、通信速度も速い傾向があります。
Wi-Fi 6は最大通信速度が9.6Gbpsで、Wi-Fi 5よりデータの送受信にかかる時間が短縮されるため、高画質な映像コンテンツの視聴やテレビ会議などがスムーズになります。
また、Wi-Fi 6とWi-Fi 5では、利用できる周波数も異なります。Wi-Fi 5では5GHz帯のみの対応ですが、Wi-Fi 6では2.4GHz帯と5GHz帯の2つの周波数に対応しており、状況に応じて周波数の切り替えが可能です。
Wi-Fi 6を拡張した規格として、2020年に「Wi-Fi 6E」が登場しました。新たに6GHz帯が追加されたことが最大の特徴で、電波干渉が少なく、利用できるチャンネル数も2.4GHz帯と5GHz帯のみの時と比べて増加しています。
2024年には、「Wi-Fi 7」がリリースされました。帯域幅は160MHzから320MHzへ拡大し、複数の周波数帯を同時に使う「MLO」などの技術で通信速度が向上しています。ただし、対応機器はまだ普及の途上で、今後の広がりが期待される段階です。
また、次の規格として「Wi-Fi 8」(IEEE 802.11bn)の策定も進んでいます。最大通信速度の向上よりも通信の安定性や信頼性を高めることに重点が置かれており、正式なリリースは2028年頃になる予定です。
5Gは「第5世代移動通信システム」と呼ばれ、外出先や移動中でもスマホなどで広く使えるモバイル通信の回線です。一方、Wi-Fi 6は、自宅やオフィスなど屋内向けの無線LAN規格です。
外出中は5G、自宅やオフィスに着いたらWi-Fi 6と使い分けることで、生活のさまざまなシーンを快適な通信でカバーできます。
たろっささん
少し前まではWi-Fi 6に対応している機器が少なく、対応のルーターなどを用意しても手持ちのデバイスでは活用しきれないケースが多くありました。しかし、2026年8月現在ではWi-Fi 6対応デバイスはとても多く、現在ではスタンダードと言っても過言ではありません。
古いルーターなどを利用している方はインターネット速度の向上が見込めるため、是非とも導入してみるとよいでしょう。
Wi-Fi 6で通信するメリットとしては、主に下記の点が挙げられます。
Wi-Fi 6の最大通信速度は、9.6Gbpsに対応し、Wi-Fi 5の6.9Gbpsから約1.4倍向上しています。
また、帯域幅はWi-Fi 5の80MHzから、Wi-Fi 6では160MHzに倍増し、実測での速度の向上に寄与しています。自動車の通行に例えると、車線の数が増えて渋滞なく通行できるイメージです。
Wi-Fi 6では、複数端末と同時通信する技術として「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」が新たに採用され、OFDMA対応の機器で機能が利用できます。
従来は一度の通信で1つの端末に通信していたため、複数端末との通信では順番待ちが発生していました。OFDMAによる通信では、一度に複数端末と同時に通信でき、順番待ちによる混雑が解消されています。
端末との通信のタイミングを調整して消費電力を抑える「TWT(Target Wake Time)」の技術も、Wi-Fi 6では採用されています。
TWTに対応したスマホなどでバッテリー消費が抑えられ、バッテリー駆動時間を延ばすために役立ちます。
Wi-Fi 6で5GHz帯と2.4GHz帯の両方が利用できるのは、5GHz帯のみのWi-Fi 5との違いのひとつです。
家庭用としてはWiFi専用で電波干渉が少ない5GHz帯と、障害物に強く遠くまで届きやすい2.4GHz帯を状況に応じて切り替えて使用できます。
Wi-Fi 6には、新しいセキュリティ規格「Wi-Fi CERTIFIED WPA3(以下WPA3)」が組み込まれています。
WPA3は、WPA2の後継となるセキュリティ規格です。WPA3には、WPA2で存在した脆弱性を解消するために、SAE(Simultaneous Authentication of Equals)ハンドシェイクが採用されています。
SAEハンドシェイクにより、誤ったパスワードによるログイン試行が一定回数続くと、自動的にブロックします。
高速通信が可能なWi-Fi 6も、利用する際は事前に確認しておきたい注意点が2つあります。
Wi-Fi 6で通信するには、子機となるスマホやパソコンもWi-Fi 6の規格に対応している必要があります。Wi-Fi 6対応のルーターを利用する場合でも、すべての端末でWi-Fi 6が利用できるわけではない点に注意しましょう。
スマホやパソコンなど端末側のWiFi規格への対応状況は、各製品の公式サイトや取扱説明書の製品仕様のページから確認できます。
LANケーブルにもカテゴリと呼ばれる規格があり、カテゴリの数字が大きい新しい規格ほど、より高速な最大通信速度に対応しています。
| 規格名 | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
|---|---|---|
| CAT8 | 40Gbps | 2000MHz |
| CAT7 | 10Gbps | 600MHz |
| CAT6A | 500MHz | |
| CAT6 | 1Gbps | 250MHz |
| CAT5e | 100MHz | |
| CAT5 | 100Mbp |
最大9.6Gbpsに対応するWi-Fi 6の性能を引き出すなら、機器同士(ルーターとONUなど)を接続するLANケーブルの規格は、CAT6A以上がおススメです。
LANケーブルの規格は、LANケーブル自体に印字されている場合が多いので、手持ちのケーブルの規格を確認して、必要に応じて買い替えを検討しましょう。
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LANケーブルの種類や見分け方については、下記記事で詳しく解説しています。
たろっささん
Wi-Fi 6を最大限利用するためにはルーター、LANケーブルの他にインターネットの回線自体を10G対応にするなど、抜本的な対応が必要になります。
理論値近い最大速度を体感したいという方はこちらも確認しましょう。
手持ちの機器がWi-Fi 6に対応しているかどうかは、メーカー公式サイトの仕様表や取扱説明書、機器のパッケージなどで確認できます。
「Wi-Fi 6対応」の記載や、正式名称の「IEEE 802.11ax」、「Wi-Fi CERTIFIED 6」のロゴなどがあれば、Wi-Fi 6に対応しています。
機器によっては本体や画面上の操作で調べる方法もあるため、ルーター・パソコン・スマホに分けて紹介します。
ルーターは、本体の背面や側面のシールに「IEEE 802.11ax」と記載されている場合があります。本体に表示が見当たらなければ、シールに記載された型番などをもとに、メーカー公式サイトの仕様表や取扱説明書を確認しましょう。
パソコンはメーカー公式サイトの仕様表や取扱説明書のほか、画面上の操作で対応状況を確認できます。
OSがWindows 11のパソコンで確認する手順は、下記のとおりです。
スタートメニューを開き「設定」を選択する
「ネットワークとインターネット」を選択する
「プロパティ」を選択し「プロトコル」の項目を確認する
Macの場合は、下記の流れで確認できます。
画面左上のAppleメニューを選択する
「このMacについて」「システムレポート」の順に選択する
「ネットワーク」にある「Wi-Fi」を選択し「PHYモード」の項目を確認する
「プロトコル」や「PHYモード」の欄に「802.11ax」と表示されていれば、Wi-Fi 6で通信できています。
なお、OSにより手順が異なる場合があります。
スマホは本体の設定画面から直接確認できないケースも多いため、使用中の機種名で検索し、メーカー公式サイトの仕様表で確認しましょう。目安として、iPhoneであれば、iPhone 11以降のモデルはWi-Fi 6に対応しています。
Wi-Fi 6より前の規格でも十分に使えるのではないかと、利用を迷っている方もいるかもしれません。Wi-Fi 6は、特に下記の方におススメです。
データ通信量の大きい用途で使う方や、日常的にストレスなく使いたい方は、Wi-Fi 6によるWiFi環境を導入しておくと、より快適に通信できます。
また、現状そこまで高速通信を求めていない方も、ルーターの買い替えやインターネット回線を見直すタイミングで、Wi-Fi 6の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
Wi-Fi 6では、従来の通信規格に比べて通信速度が大きく向上し、新たな機能と特徴がいくつも追加されました。自宅の通信環境を見直したいと考えているなら、ぜひWi-Fi 6の利用を検討しましょう。
Wi-Fi 6による通信環境を導入するなら「UQ WiMAX」がおススメです。
UQ WiMAXではWi-Fi 6※1対応のホームルーター、モバイルルーターを提供中です。工事不要で快適なインターネット回線を導入できます。
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01は、下り最大速度3.5Gbps※2・上り最大速度286Mbps※2のモバイルルーターで、外出先でもWiFiを使いたい方におススメです。
5,400mAhの大容量バッテリー搭載で約9時間つながる※3ため、外出先でもネットを長時間楽しむことができます※4。
また、Speed Wi-Fi HOME 5G L13は、下り最大速度4.2Gbps※2・上り最大速度286Mbps※2に対応する5G対応ホームルーターです。
コンセントにつなぐだけで、すぐに高速の通信環境を自宅に構築できます。Wi-Fi 6のほか、2.5GBASE-Tによる高速な有線接続※5にも対応しています。
Wi-Fi 6対応の通信環境をつくるなら、UQ WiMAXのホームルーターやモバイルルーターの利用も検討してはいかがでしょうか。
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01

Speed Wi-Fi HOME 5G L13

たろっささん
UQ WiMAXの最大のメリットは何と言ってもお手軽さです。契約して端末を持ち帰り、コンセントに挿せばすぐに使用を開始することが出来ます。
対象料金プランは使い放題※6のため、データ容量を気にせず※7Wi-Fi利用できるので、データ容量の不足に悩んでいる方にもおすすめです。