スマホは日々進化しています。便利な機能が増えるのはありがたいことでしょう。しかし犯罪に巻き込まれる危険があり、また悪用される手口も日々変わっているため注意が必要です。
最近では中学生がスマホを持つのも珍しくはありません。使い方を間違えれば危険が迫ることも理解して、お子さまはスマホを使えているでしょうか。
今回は中学生がスマホを持つ時のルールについて情報をまとめました。保護者の責務も求められているので、スマホデビューに向けて親子・ご家庭でしっかりルールを検討しましょう。
「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」※1で中学生(n=1,259)の98.6%がネットを利用しているとの結果が出ました。さらに79.9%がスマホで利用しているとも明らかになっています。
中学生がスマホでインターネットにアクセスするのが普通になりつつあるとも捉えられますが、トラブルが生じる危険性が大きくなることを心配している保護者もいるでしょう。
なかには「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律(青少年インターネット環境整備法)」※2をご存じの方もいるかもしれません。「青少年」(18歳に満たない者)の「保護者」(親権を行う者若しくは後見人又はこれらに準ずる者)には、下記のような責務が科されているのです。
(保護者の責務)※2
保護者の責務を果たすうえでスマホルールを設けることは効果的です。先の内閣府の調査では、インターネット利用に関する家庭のルールの有無を尋ねた結果も掲載されています。中学生のお子さまのいる保護者のうち「ルールを決めている」との回答は83.7%でした。
ただし小学生から高校生までの保護者(n=3,269)を対象にすると77.2%にまで下がります。学校種が上がるにつれて「ルールを決めていない」との回答が増える傾向があります。
ルールは必要ですが、お子さまの成長に合わせてルールの変更・緩和が進んでいく実態が伺えます。この理由についても後ほど解説をしていきましょう。
中学生のスマホルールを設けるのが効果的なのは、さまざまなトラブルの回避につながるからといえます。トラブルの代表例を具体的にチェックしておきましょう。
ネットやスマホを使えば楽しいゲームや動画などが手軽に利用できます。しかし次第に利用がやめられなくなり依存する場合があるのです。
勉強が手につかず成績が低下したり、睡眠不足や視力の低下などの健康被害につながったりしかねません。
またゲームなどにハマりすぎて過度な課金をする危険もあります。
安全なサイトと有害サイトの区別は中学生には難しいかもしれません。個人情報が抜かれ迷惑メールや不正請求がくる場合があります。ウイルスに感染してスマホが正しく動作しなくなる可能性もあるでしょう。
また広く使われていて安全そうに思われるフリマアプリやオークションサイトでも偽物を買わされる被害などが起きています。大人でも細心の注意が必要で、中学生ならばなおさら警戒しなければなりません。
学校の友達などと気軽につながれてSNSは便利な面もあります。しかし文字によるコミュニケーションは難しく、いじめや犯罪にまで発展したケースは珍しくありません。
また何気なく撮ってアップロードした写真が、著作権や肖像権を侵してしまう危険もあるでしょう。もちろんSNSへの依存も警戒しなければなりません。
ネットでは知らない人物と簡単に出会えます。会ってもいない人物に自分の情報を伝えすぎると、身元がバレたり弱みを握られたりして犯罪につながるかもしれません。
年齢や身分などを偽った「なりすまし」もあるため、ネットで知り合った人を簡単に信用しないようにお子さまに注意喚起をする必要があるでしょう。
危険を回避するためにスマホルールを設けようと思われた方も多いのではないでしょうか。ルールを作る時のポイントをまとめてみます。
家庭ごとで事情が違う点も考慮しつつ、参考にしながら親子でルール作りをしてみましょう。
ルールの必要性をお子さまに伝えるのが重要です。先述したような危険回避の重要性をしっかりお子さまに伝えましょう。中学生はまだまだ経験不足な面が多いです。成長がゆっくりで警戒心が薄いお子さまには特に丁寧に説明をしてあげましょう。
また精神年齢が高く自立しているように見えるお子さまにも注意は必要です。当人の認識の甘さなどがあるかもしれません。ただし自立心が出てきて保護者から指示されるのを良く思わないお子さまも出てくる頃です。ルールを設けつつも自由を認める姿勢を示し、お子さまの自尊心を尊重してあげましょう。
個人情報とは、生存する個人に関する情報で、氏名や生年月日、住所、学校名、電話番号、メールアドレス、顔写真などの特定の個人を識別できる情報を指します。
SNSやネット上に公開した何らかの情報が、他の情報と照合することで個人を特定できてしまうと、トラブルに発展する場合があります。
最近はSNSに投稿した写真に写った個人情報から住んでいる場所や行動範囲を知られてしまうケースがあります。
個人情報が流出するとお子さまだけでなく、家族全員がトラブルに巻き込まれる可能性もあります。そのため、お子さまにスマホを与える場合は、個人情報を不用意に書き込むリスクを伝えましょう。
ルールを作る際は、お子さまの話を聞くことが重要です。先にお子さまの話を聞いてから、保護者でルールの雛形や基本方針を定めると情報の整理がスムーズに行えるでしょう。お子さまの意見をもとにスマホを持つ目的や理由を明確にすると、お互いの意思確認がしやすくなるはずです。
最後に改めて話しあってお互いの合意のもとで適用するとお子さまの意思も尊重できます。なかには金銭的・犯罪的な問題を起こさない限りは自由にさせるご家庭もあるでしょう。精神年齢が高く自立したお子さまの場合は当てはまるかもしれません。
ただし、万が一にでもトラブルになった時にお子さまが保護者に相談しやすい雰囲気・関係性を作る努力は保護者側に求められます。それこそスマホを活用した親子間のコミュニケーションを日頃から図るのが得策かもしれません。
また祖父母などご夫婦以外にも保護者がいる場合は、保護者全員でルールを話し合うのをおススメします。特にルールをこまかく設定する時は重要です。保護者ごとで言うことが違うとお子さまも困ります。
全員が同じルールを共有しておけば、お子さまも守りやすく、自由に使わせてくれる保護者に頼ってルールの変更や緩和を求めてくるケースも防ぎやすいです。
ルールとセットで、ペナルティも考えておきましょう。「1日没収」や「成績が上がるまで利用時間の制限を増やす」など、いくつかのペナルティが考えられます。友達との関係性や非常連絡などのメリットを損ねないように、親子で話し合って決めます。
なかには解約まで考えておくのが有効な場合もあります。スマホに依存してしまって、健康面まで悪影響が出た場合はスマホをお子さまから物理的に離すのが大事です。最初からルールにしていなくても、お子さまの利用状況を見ながら改訂する手があります。
お子さまにルールを設けておきながら、保護者が気にせず使っていませんか。お子さまのルールと一緒に、保護者のルールも考えて設けてみるのをおススメします。
家族みんなでルールを守っていると、「自分だけ」と不満に思うお子さまもいなくなるはずです。
お子さまがSNSを使用してトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
しかし、中学生のSNSの利用率は高く、周囲の友達が利用していてコミュニティを形成している可能性があり、輪に入れないと疎外感を覚えるかもしれません。
そのため、SNSの使用を許可する場合は、LINEやX(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどの使用するSNSを厳選し、使い方に関する注意点をこまかく設定しましょう。
SNSはコミュニケーションツールとして優秀なため、正しく使えばネットリテラシーを身に付ける機会にも繋ります。
ペナルティの箇所で軽く説明しましたが、ルールの見直しも定期的に行いましょう。
進級・進学などの成長のペースに合わせて検討するのがおすすめです。
先の内閣府の調査でも、学校種が上がるにつれてルールの緩和傾向が見られました。ほかにも転校・部活動・習い事・オンライン授業など日常生活において何か変化があれば見直すタイミングかもしれません。
学校や他の保護者同士で情報交換を行いながら、利用を考えましょう。
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作り方だけでなく、ルールの具体例もまとめておきます。こちらもお子さまの成長具合やご家庭の事情によって異なります。参考にしながらご家庭ごとでのルールを考えてみましょう。
夜21時まで・1日2時間までなど時間を切り口に考える方法があります。
また利用できる時間以外の時の管理方法も考えておきましょう。保護者が預かる・リビングで充電するなどが一般的かもしれません。
使用場所も確認しておきましょう。また反対に使用してはいけない場所を考えておくのもおススメです。リビングや自分の部屋のみで使用可能・風呂やトイレでは使用不可などと考えてみましょう。
自宅以外の学校・塾・その他についても検討してみると良いかもしれません。
場所と似ていますが、場面にも着目してみましょう。仮にリビングであっても食事中は使用不可、自分の部屋であっても勉強中は使用不可などとルールを決められます。
「ながらスマホ」と一括りにされる機会もあるとおり、何かをしながらスマホを使うのは禁止としてもいいかもしれません。
もちろん「歩きスマホ」や自転車に乗りながらの利用は厳しく制限しましょう。
スマホは無料で利用できるSNSアプリやゲームアプリが豊富にあり、際限なくダウロードしてしまう可能性があります。
アプリに夢中になると、勉強や家族で過ごす時間が疎かになるケースがあるので、ダウンロードするアプリの数を決めましょう。
たとえば、ゲームアプリは1つと決めて、ほかのアプリをダウンロードしないようにルールを決めると良いです。ダウンロードするアプリの数を決めておくことで、お子さまが使用するアプリを把握できるメリットがあります。
さまざまな危険を回避するためのルールも必要です。たとえば学習面への影響をケアするために、宿題や準備が終わるまで使用不可・試験期間中は使用不可としてもいいでしょう。
またネット被害やSNSトラブルを避けるルールはこまかく設定した方が安全につながります。たとえば、下記のようなルールをご家庭で考えてみましょう。
特にカメラの使用は注意が必要です。見られて困る動画や画像を送らないのはもちろん、そもそも撮らないと決めてもいいかもしれません。
さらに悩みや困ったことがあったらすぐ保護者に相談するルールを設けましょう。
いくらしっかりしたお子さまでもスマホで失敗することがあります。お子さまを守り、ご家庭の負担を減らすためにもお子さまから話しやすい環境づくりやルールの設定に保護者は努めると良いでしょう。
毎日でなくとも、時より発生する変化・変更に対応するルールも考えておくと後々困りません。
たとえばアプリのダウンロードを保護者の許可制にするのは一般的なルールでしょう。
またテストの成績が落ちた場合のペナルティを決めるのも立派なルールです。スマホをきっかけに良い方向ならばともかく、悪い方向にお子さまが変化している場合は当初ルールになかったとしても利用を制限できるようにしましょう。
お子さまを危険から守るためにスマホには便利な機能があります。
インストールなどが国から推奨されているものもあるほどです。今回は「あんしんフィルター for au」について紹介しますが、通信会社ごとで名称や仕様が異なります。ホームページなどで調べて利用してみましょう。
お子さまにとって有害だと思われるサイトへのアクセスをブロックします。UQモバイルユーザーも無料でご利用いただける「あんしんフィルター for au」ならWiFi接続時もフィルタリングは有効です。
「あんしんフィルター for au」ならアクセス許可を個別にカスタマイズできます。制限中のサイトのアクセス許可も変更可能です。
小学生・中学生・高校生・高校生プラスの4段階でパッケージされた設定をそのまま利用しても良いでしょう。
2021年9月2日以降に、UQモバイルを新規ご契約されたお客さま、機種変更と同時に対象プランへプラン変更をされたお客さまは、「あんしんフィルター for au」をご利用できます。
中学生がスマホを持つ時のルールの重要性とともに、スマホ利用によって発生する危険も確認できたでしょうか。さらにもうひとつ、費用面での負担が発生する点も見逃してはなりません。
UQモバイルには18歳以下とそのご家族がおトクなUQ親子応援割があります。
18歳以下のお子さまと家族※3を対象に、月間データ容量33GB※4と1回10分以内の国内通話かけ放題※5がセットになった「コミコミプラン+」の基本料金が適用条件を満たした翌月から1年間割引されます。
余ったデータ容量は翌月にくりこしが可能※6なのでデータ容量を無駄なく活用できます。保護者もお子さまもギガたっぷりでおトクな割引を受けられるため、お子さまのスマホデビューにおススメです。
また中学生であれば保護者の「お下がり」を使って端末代を抑える場合もあります。UQモバイル対応機種であれば、保護者の「お下がり」のスマホにさしてあるSIMカードをさし替えれば乗りかえもすぐにできます。電源を切って、ピンをさして、SIMを入れるだけの3ステップです。
もちろん先ほど説明した「あんしんフィルター for au」で安心・安全なスマホデビューをサポートしています。UQモバイルで安全かつおトクにスマホデビューを果たしてはいかがでしょうか。
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