WiFiには接続できているのに、利用中にWiFiが途切れてしまうと悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。動画を視聴したり、ブラウザで検索をしたりする際にネットにつながらなくなると、とても不便です。
この記事では、WiFiが途切れてしまう4つの原因とその対処法を解説します。
家電専門家のたろっささんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
家電ライター たろっさ
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。
個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。家電量販店時代に培った知識を活かし、IT通信の事情にも精通している。
はじめに、WiFiが途切れる原因を4つに分けて紹介します。
接続デバイスとは、WiFiに接続しているスマホやパソコンなどのことをさします。各デバイスに問題があるケースでは、「WiFiの設定で適切でない周波数帯を選択している」、「セキュリティソフトの干渉」、「デバイスの故障」などが挙げられます。
接続デバイスで設定できるWiFi(アクセスポイント)は、WiFiルーターの対応通信規格によっては、5GHz帯と2.4GHz帯の選択肢があります。なぜ2つの周波数帯が用意されているかというと、どちらにも向き・不向きな環境があるためです。
5GHz帯は、電波干渉が少なく安定した高速通信が可能で、動画の再生や大きなファイルのダウンロード・アップロードに優れています。しかし、遠くまで電波が届きにくく障害物に弱い性質があり、壁や家具などで遮られてしまうとつながりにくくなる傾向があります。
一方の2.4GHz帯は、遠くまで電波が届きやすく、壁や扉越しでも接続しやすい特徴があります。
ただし、汎用性が高く同じ周波数帯を使用するデバイスが多いため、電波干渉を起こしやすい一面があり、5GHz帯に比べると通信速度が遅くなる場合があります。環境によって適切な周波数帯は異なるため、ご自宅の環境に合わせて選択しましょう。
接続デバイスでセキュリティソフトが稼働している場合には、セキュリティソフトが通信を遮断しているケースも考えられます。危険な通信であると誤認識される場合や、情報漏洩などの危険性があるサイトにアクセスする際に一時的に遮断される場合もあるでしょう。
セキュリティソフトの仕様や、WiFiが途切れるタイミングをチェックしてみると良いかもしれません。
また、スマホやパソコンが故障していたり、一時的な不具合を起こしていたりすると、WiFiかどうかに関わらず、ネットにつながらないことがあります。
WiFiルーターが原因で、WiFiが途切れてしまうケースもあります。たとえば、長年の利用により経年劣化が進んでいる場合や、対応通信規格などのスペックが十分でなく、現環境の通信に対応できていない可能性などが考えられます。
また、現在の周波数帯が適切でない可能性もあります。接続デバイスの項目でご紹介したとおり、WiFiには5GHz帯と2.4GHz帯の2つの周波数帯があり、障害物や電波干渉を考慮して環境に適したほうを選択することが理想です。
古い通信規格では、2.4GHzと5GHzのどちらか一方しか選べないケースもあります。WiFiの通信規格は、新しいほど通信速度も速くなるため、可能であれば最新の通信規格に対応したWiFiルーターを購入しましょう。
契約しているインターネット回線の通信速度が遅い場合や、サービス側で何かしらのトラブルが発生している場合にも、WiFiが途切れることがあります。
インターネット回線の通信速度や安定性は、回線やプロバイダの混雑状況も影響します。
たとえば、集合住宅でひとつの光回線を各部屋でシェアする配線タイプの場合や、利用者数に対し設備が充実していないプロバイダの場合は、平日の夜や休日などアクセスの集中しやすい時間帯は通信速度が遅くなり、WiFiが途切れやすくなります。
ほかにも、回線事業者やプロバイダ側の設備故障などが原因で、ネットワーク障害が発生しているケースが考えられます。
WiFiルーターと接続デバイスの位置関係は、電波の届きやすさに影響します。
電波の到達距離は、屋内であれば半径数10メートルから最大100メートル程度です。WiFiルーターから送られる信号は円形に広がるため、部屋の隅にWiFiルーターを設置していると、離れた接続デバイスに電波が届きづらくWiFiが途切れてしまう可能性があります。
また、WiFiルーターと壁や障害物を挟んで通信している場合も、電波が届きにくくなります。素材によっても電波の伝わりやすさは異なります。
電波はプラスチックやガラス越しでは透過し、木製の壁やパーティション、本などを通すと減衰し、金属やコンクリートに対しては反射してしまう性質があります。
たろっささん
WiFiが途切れる原因は多々あり、必ずしも上記に当てはまらないこともあります。
しかし、接続に関するトラブルのほとんどは大別すると上記の4つに集約でき、それぞれに解決できる可能性の高い対処方法があります。
中には個人の努力では難しいものもありますが、まずは自分の状況がどれに近いかを考えながら確認していってみてくださいね。
WiFiが途切れた時はどうすれば良いでしょうか。原因別の対処法をそれぞれ解説します。
接続デバイスが原因でWiFiが途切れてしまう時は、次の3つの項目を試してみて下さい。
接続デバイスの再起動では、稼働中のソフトウェアやアプリを一括でOFFにして、クリアな状態から接続し直すことが可能です。何らかの軽微な不具合であれば、再起動で解決することもあります。
続いて、WiFiルーターの対応通信規格を確認し、周波数帯を選択できるタイプかチェックしてみましょう。選択できる場合は、接続デバイスのWiFi設定画面を開き、2.4GHzで接続している場合は5GHzを、5GHzの場合は2.4GHzに切り替えて試してみて下さい。
セキュリティソフトをインストールしている場合は、一度OFFにして様子を見ましょう。通信状況が改善された場合はセキュリティソフトが原因である可能性が高いため、仕様の確認や設定の見直しを行うことをおススメします。相性が悪いと感じる場合には、別のセキュリティソフトに切り替える方法も有効です。
WiFiルーターが原因でWiFiが途切れてしまう時は、次の3つの項目を試してみて下さい。
はじめに、WiFiルーターを再起動してみましょう。一時的な不具合が解消され、通信状況が改善する場合があります。
次に、WiFiルーターに接続しているケーブルに問題がないか確認して下さい。破損したり、経年劣化が進んだりしている場合には交換が必要です。
また、WiFiルーターには「ファームウェア」と呼ばれるハードウェアを動かすためのソフトウェアが組み込まれています。
このファームウェアが古いバージョンだと、何らかの障害が発生する可能性があります。ファームウェアのバージョン確認や更新方法はWiFiルーターによって異なるため、メーカーの公式サイトや取扱説明書に従って進めて下さい。
インターネット回線が原因でWiFiが途切れてしまう時は、次の3つの項目を試してみて下さい。
通信制限は、スマホやタブレットなどでモバイル回線を利用している時に発生する可能性があります。
通信制限がかかる条件は2パターンあり、契約している月々の通信量をオーバーしたか、短期間で大量の通信(回線事業者によって設定は異なります)を行った場合です。通信制限がかかってしまう方は、回線の契約を今一度チェックしましょう。
回線事業者やプロバイダ側のネットワーク障害が疑われる場合は、公式サイトや公式SNSなどで障害情報をチェックしましょう。なお、通信障害はこちら側で対処できるすべがないため、復旧を待つしかありません。
契約しているインターネット回線に問題がある場合は、プランや回線事業者の変更、回線タイプの見直しを考えると良いでしょう。
WiFiルーターと接続デバイスの位置関係が原因でWiFiが途切れてしまう時は、次の3つの項目を試してみて下さい。
WiFiの電波は、WiFiルーターを中心に球体状に広がります。そのため、隅々まで電波を飛ばしたい場合は、家の中心に配置することが理想的です。WiFiルーターの設置場所を変えられる時は試してみましょう。
難しい場合は、接続デバイスを利用する位置を変えてみます。壁や障害物のない位置で接続を試してみましょう。
また、WiFiルーターのなかには、可動式アンテナが搭載されていて、電波の向きをカスタマイズできるタイプもあります。
平屋やマンションのような横長の住宅、3階建ての縦長の住宅であっても、アンテナを倒して特定の方向へ電波を送り、接続しやすい環境を構築できます。
お手持ちのWiFiルーターひとつで住宅全体のカバーが難しい場合は、買い替えを検討しても良いでしょう。
お手持ちのWiFiルーターが「メッシュWiFi」に対応しているなら、メッシュWiFi対応のWiFiルーターを新たに購入すると、電波をさらに遠くまで効率的に広げられます。メッシュ対応のWiFiルーター同士は電波を送受信し合い、環境の変化に応じて最適な接続先を自動調整してくれます。
WiFiルーターがメッシュWiFiに非対応で、新たに揃えて購入することが難しい場合は、中継器を購入すると良いでしょう。
接続先の自動調整機能はありませんが、特別な機能がなくても広い範囲をWiFiでカバーできます。
たろっささん
WiFiが途切れる場合の対処法はしっかりと原因を切り分けできていることが重要です。
ルーター無しで問題なく接続できるけどルーターを入れると繋がらなくなるのであればルーターに原因がある可能性が高いですし、特定の機器だけ接続できないのであれば接続できない機器に問題がある場合が多くなります。
このようにしっかり切り分けをし、その上で対処法を試してみてください。
この記事では、WiFiが途切れてしまう4つの原因と、その対処法を紹介しました。
今すぐできる対処法では、接続デバイスやWiFiルーターの再起動、設置場所や利用場所の変更などが挙げられます。
それでも解決せず、WiFiルーターやインターネット回線に問題がある場合は、「UQ WiMAX」をご検討下さい。
据え置きタイプのホームルーターは、コンセントにさすだけですぐにWiFiの準備が整います。通信速度の速さや、より安定した通信環境を求める方におススメです。
また、最新のホームルーターである「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」の最大接続可能台数は、WiFiで32台、有線LANポートも2カ所あります。
モバイルルーターの「Speed Wi-Fi 5G X12」は、ポケットや鞄に入れて好きな場所へ持ち運べる点がメリットです。旅行中や外出先でも、常にご自身を中心としたWiFi環境を構築できます。接続デバイスの設定状況は、スマホアプリ※1から簡単に確認できます。
下記に記載しているUQ WiMAXの最新モデルは、どちらもau 5G回線を中心に、3つのネットワークでつながりやすいWiFi環境を構築します。
工事が不要であるため、「光回線の穴あけ工事が許可されない賃貸契約」や「工事着手から利用開始まで数週間~数ヵ月かかる状況」、「引っ越す可能性があり、うかつに工事ができない」などでお困りの方にもおススメです。
項目 |
Speed Wi-Fi HOME 5G L13 (ホームルーター) |
Speed Wi-Fi 5G X12 (モバイルルーター) |
---|---|---|
通信規格 | 5G(sub6/NR化) 4G LTE WiMAX 2+ |
5G(sub6/NR化) 4G LTE WiMAX 2+ |
最大通信速度 受信最大/送信最大(Mbps)※3 |
4.2Gbps/286Mbps※2 | 3.9Gbps/183Mbps※2 |
WiFi通信規格 | 2.4GHz:IEEE802.11b/g/n/ax 5GHz:IEEE802.11a/n/ac/ax |
2.4GHz:IEEE802.11b/g/n/ax 5GHz:IEEE802.11a/n/ac/ax |
最大接続可能台数 | WiFi:32台 有線LAN:2台 |
WiFi:16台 USB:1台 |
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
Speed Wi-Fi 5G X12
たろっささん
UQ WiMAXの利点はやはり契約後、時間がかからず使用できるという点です。
また、接続するための機器も本体のみで済むため、万が一ネットに接続できないというトラブルが発生した場合に原因の切り分けが簡単というのもポイント。
スマホのテザリングなどと違い、ほぼ無制限でデータ容量を使用できるというのもメリットです。
みなさんもこれを機会に、ぜひともUQ WiMAXを手にとってみてくださいね。