「一人暮らしの学生が必要な費用はいくらなのか?」「学生が仕送りなしで一人暮らしをする方法は?」などの疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
学生が一人暮らしを始める時は、初期費用や生活費などを知っておくことが重要です。
本記事では一人暮らしの学生が必要な費用や仕送りなしで暮らす方法を解説します。
また、一人暮らしの学生が抑えるべき費用として、固定費である食費や水道光熱費、通信費の節約方法についても紹介します。
さらに、IT系を専門にiPhoneや格安SIMなど、モバイル系の著作も多数ある向井領治さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
IT系ライター/エディター 向井領治
数社の勤務を経て1996年よりフリーランスに。単著共著あわせて62冊を執筆するとともに、編集を手がけた書籍も80冊以上。著書には、iPhoneやiPad、格安SIMなど、モバイル系も多数。
個人ではiPhone XRとmoto g30を使用。複雑なテクノロジーをユーザーからの目線で解説するよう、つねに心がけています。
下記の表は、全国大学生協連が発表した学生の経済状況※1を参考に、実家を離れて一人暮らしをしている学生の1ヵ月の生活費をまとめたものです。
支出の項目 | 1ヵ月の金額 |
---|---|
食費 | 24,130円 |
住居費 | 53,020円 |
電話代 | 3,460円 |
交通費 | 4,210円 |
教養娯楽費 | 13,270円 |
書籍費 | 1,540円 |
勉学費 | 1,430円 |
日常費 | 7,430円 |
その他 | 2,170円 |
合計 | 110,660円 |
一人暮らしをしている学生の平均的な生活費は1ヵ月あたり約110,660円です。住んでいる場所にもよりますが、住居費は支出全体の約4割を占めています。
収入は仕送りで67,650円、奨学金で20,640円、アルバイトで32,340円の合計120,630円を得ているので、1ヵ月あたり約10,000円の貯金や繰越が可能です。
向井さん
充実した一人暮らしの学生生活を送るには、やはりお金がかかります。
根本的に収入を増やしたり支出を減らしたりするのは簡単ではありませんが、ちょっとした工夫や見直しで改善できることも少なくありません。
学生が仕送りなしで一人暮らしをする方法は下記の通りです。
奨学金とは経済的な余裕がなく、進学にお金が必要な学生に向けて学費の付与や貸与を行う制度です。
日本学生支援機構が行っている奨学金には、返済が必要な貸与奨学金と、返済が不要な給付奨学金※2があります。
貸与奨学金は学費や生活費を借りる奨学金です。返済は卒業後ですが、借りた学生が働いて返済していく必要があります。
なお、日本学生支援機構の貸与奨学金には無利子で借りられる第一種奨学金と、有利子で借りられる第二種奨学金があり、申込資格や貸与額などが異なるので、自分に合ったほうを選択しましょう。
給付奨学金は返済が不要な奨学金で、日本学生支援機構の場合は世帯収入の基準を満たしており、「学ぶ意欲のある学生」を対象にしています。
支給額は世帯収入に応じて変動しますが、卒業後に返済する必要がないことは魅力的なポイントです。
経済的な理由で進学できない方は、日本学生支援機構の奨学金制度を検討してみましょう。
国の高等教育における修学支援制度のなかに、授業料等減免制度があります。授業料減免制度は、授業料や入学金の免除、または減免される制度のことです。
大学や専門学校などの入学金や授業料も対象の制度で、入学後3ヵ月以内の定められた期日までに申し込んでいれば、入学金や授業料の免除、あるいは減額をある程度受けられます。
なお、支援の対象となる条件は、世帯収入や資産の要件を満たしていることと、学ぶ意欲がある学生であることのふたつです※3。学生の成績は対象にならない可能性もあるので、興味がある方は日本学生支援機構のホームページを確認してみましょう。
全国大学生協連の発表によれば、一人暮らしにかかる生活費のなかで最も多くの割合を占めている費用は家賃です。
そのため、仕送りなしで一人暮らしする方は、一人暮らし向けの家賃の安い物件や、ルームシェアが可能な物件などを探すのもおススメです。
また、学校によっては安価に入居できる学生寮を設置している場合があります。学生寮なら、家具が揃っていたり、食事が家賃に含まれていたりするなど、一般的な一人暮らしよりもおトクになる場合もあるので、通う学校に寮があるか調べてみるのも良いでしょう。
学生が仕送りなしで一人暮らしをする方法として、家賃の安い物件を探すことは先述したとおりです。しかし、一人暮らしをスタートさせる場合には初期費用がかかります。生活費とは別に、部屋を借りるためのお金なども準備しておきましょう。
一人暮らしに必要な初期費用は、主に「賃貸契約に必要な費用」「引越し業者への依頼料」「家具家電を揃えるための費用」に分けられます。
たとえば、賃貸契約には敷金や礼金、前家賃や仲介手数料が必要で、費用全体の目安は家賃の3~7ヵ月分です。引越し業者への依頼料は2~10万円ほど、家具家電を揃えるためには10~30万円ほどが目安になります。
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新生活をはじめるための費用については、下記の記事でわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしの学生が抑えるべき費用は、主に食費や水道光熱費、固定費である通信費(スマホ代)です。それぞれの節約方法を順番に解説します。
全国大学生協連の発表によれば、食費は一人暮らしをしている学生の支出の約2割を占めており、家賃の次に金額が大きいです。
食費は家賃と違って日常生活で気を配っておけば、ある程度は節約できます。
例えば、自炊を中心とした生活にして、外食を減らしてみましょう。夕食や弁当などを自分で作ったり、食べない分は保存容器に入れて冷凍しておいたりすると、食費を抑えることができます。
水道光熱費とは主に水道代、電気代、ガス代の合計金額のことです。
契約している料金プランにもよりますが、水道光熱費は従量制料金となっています。
従量制料金は電気やガスの使用量に応じて料金が増えていく仕組みです。つまり、水道光熱費を節約するためには、水道や電気、ガスを無駄遣いしないことが重要になります。
例えば、「テレビは見ている時だけつける」「洗濯物はまとめて洗う」「使っていないコンセントを抜いておく」などの方法を試して、水道光熱費を節約してみましょう。
使用量を抑えているにもかかわらず水道光熱費が下がらない場合は、電力会社やガス会社の料金プランを比較して、乗り換えの検討をおススメします。
一人暮らしの費用を抑えるためには、交際費・娯楽費に使う金額をしっかりと自己管理することも大切です。
友人との付き合いなどでついつい使いがちになってしまう場合もあるので、あらかじめ「月にいくらまで」と決めておきましょう。想定外の出費があった時は、翌月の交際費・娯楽費を減らして調整する方法もおススメです。
ただし、過度に切り詰めすぎるとストレスとなってしまいます。収入とのバランスを考え、「使い過ぎない」ことを意識しましょう。
スマホにかかる通信費は料金プランにもよりますが、月額制のキャリアが多い傾向にあります。
従量課金制やデータ容量使い放題のプランもある一方、1ヵ月間で使用できる月額データ容量の上限が決まっている月額制のプランの場合は、スマホを使用していなくても同じ金額を支払うことになります。
通信費を節約する場合は、スマホの使用頻度やライフスタイルに合った料金プランを選びましょう。
インターネット回線によっては、スマホとのセット割があります。離れて暮らしていても割引の対象となる可能性もあるので、通信会社のスマホとインターネット回線のセット割を確認してみてください。
向井さん
食費や水道光熱費は相応の金額になりますが、いたずらに抑えようとすると生活の質に影響しかねません。
交際や娯楽にかかる費用も、大学生活を送る上で不可欠でしょう。節約の鉄則は、固定費の見直しから始めることです。
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工事不要のため賃貸住宅でも設置が可能で、ホームルーター1台でスマホやパソコンなどの端末が同時に複数台接続可能です。
また、モバイルルーターは外出先でもWiFi接続が可能なルーターのため、大学やバイト先で安定したネット接続が必要な時に役立ちます。
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一人暮らしは初期費用や月々の生活費など出費が多くなる可能性があります。
そのため、食費や光熱費を抑えたり、通信費がおトクなインターネット回線に乗り換えたりして、節約を行いましょう。
向井さん
多くの通信会社から多様なプランが提供されているので、固定費のなかでも通信費は見直しやすいです。
UQ WiMAXのモバイルルーターは工事不要かつポータブル。在学中から卒業後のライフスタイルの変化にも対応しやすいでしょう。
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