一人暮らしで電気を契約する時、20アンペア、30アンペア、40アンペアなどから契約するアンペア数を選択する必要があります。
ご自身にとって最適なアンペア数がわからない方、そもそもアンペア数とは何かわからない方もいるでしょう。
本記事では、アンペアの意味や一人暮らしでよく使われる契約アンペア数の目安、契約アンペア数を変更する方法などを紹介します。
さらに、家電コンサルタントの大岩俊之さんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
家電コンサルタント 大岩俊之
家電製品総合アドバイザー。スマートマスター。理系出身の元営業マン。電子部品メーカー・半導体商社・パソコンメーカーなどで、自動車部品メーカーや家電メーカー向けの法人営業を経験。
その後、セミナー講師として活動する傍ら、家電製品の裏事情を知る家電コンサルタントとして活動開始。TBSラヴィット!や東海地区のテレビ番組に「家電の達人」として出演した経験を持つ。
現在は、家電製品アドバイザー資格試験のeラーニング講師も務める。
電気を契約する時には「アンペア(A)数」をしっかり検討しましょう。
アンペアとは、電流を表す単位で、電気が流れる量を示します。「電圧」(電気を押し出す力。単位はV[ボルト])と「電力」(電気が仕事をする力。単位はW[ワット])からアンペアは計算可能です。
電流(A)=電力(W)÷電圧(V)で計算できるほか、100Vの場合100Wで1Aぐらいが目安とされています。
契約アンペア数が大きいほど同時に使用できる電気の量が増えます。
また契約アンペア数に応じて基本料金も高くなっていく仕組みです。「auでんき」の「でんきMプラン(東京)/でんきMプラン(東京D)」の場合、下記のような料金体系になっています。
auでんき「でんきMプラン(東京)/でんきMプラン(東京D)」
基本料金(1契約単位。税込表示)※1
| 10A | 311.74円 |
|---|---|
| 15A | 467.62円 |
| 20A | 623.49円 |
| 30A | 935.24円 |
| 40A | 1,246.99円 |
| 50A | 1,588.74円 |
| 60A | 1,870.49円 |
簡単にいえば使った分だけ加算される料金です。使用した電気の量(kWh)によって三段階で料金が変わり、「kWh×単価」で計算できます。
auでんきの「でんきMプラン(東京)/でんきMプラン(東京D)」の場合、下記のような単価設定になっています。
auでんき「でんきMプラン(東京)/でんきMプラン(東京D)」電力量料金(1kWh単位。税込表示)※2
最初の120kWhまで
29.79円
120kWh超過300kWhまで
36.39円
300kWh超過分
40.48円
電気料金のコストのうち、燃料費は経済情勢(為替レートや原油価格など)の影響を大きく受けることから、電気をつくるために必要な燃料の価格変動に応じて、電気料金を調整するための仕組みです。
平均燃料価格に基づいた各月の燃料費調整単価(プラスの時もマイナスの時もあります)に、1ヵ月の使用電力量を乗じて計算します。
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力の買取りに要した費用を、電気をご使用のすべてのお客さまに、電気のご使用量に応じてご負担いただくものです。
契約するアンペア数は、生活スタイルや使用する家電製品に合わせた選択が重要です。アンペア数が適切でない場合、下記のような問題が起こる可能性があります。
契約アンペア数が多いとブレーカーが落ちる心配は少なくなりますが、基本料金が高くなるため、電気代も高くなる傾向にあります。
電気の基本料金は、毎月使用した電力量とは関係なく、契約したアンペア数を基準に計算されるためです。たとえば、20Aで十分な一人暮らしの世帯で50Aを契約すると、毎月余計な電気代がかかります。
無駄な電気料金の発生を抑えるためには、実際の使用量を確認し、契約内容を適切に見直すことが大切です。
契約アンペア数を超えて電気を使用すると、ブレーカーが落ちて停電状態になります。
ブレーカーを戻すと電気の使用を再開できますが、頻繁にブレーカーが落ちると生活が不便になるほか、電化製品の故障リスクを高める可能性もあるため、注意が必要です。
総務省統計局が発表しているデータ(2024年)によると、一人暮らしの平均的な電気代は6,756円※3です。
また、データから年代や性別による違いがあるほか、季節によっても金額が変動していることが分かります。季節ごとでの推移は下記の通りです。
季節ごとの平均的な電気代(世帯区分:単身世帯)(税込表示)
| 年間平均額(2024年)※3 | 6,756円 |
|---|---|
| 冬(2024年1~3月期)※4 | 7,150円 |
| 春(2024年4~6月期)※4 | 5,839円 |
| 夏(2024年7~9月期)※4 | 6,771円 |
| 秋(2024年10~12月期)※4 | 6,356円 |
契約するアンペア数を考える上で、電気製品がそれぞれどの程度のアンペア数を使うのかチェックしておくことが重要です。
代表的な電気製品のアンペア数をまとめました。ただし、機種によってアンペア数は異なるため、利用する製品の表示を確認するのをおススメします。
主な電気機器のアンペアの目安
| 冷蔵庫(450Lクラス) | 2.5A |
|---|---|
| IHジャー炊飯器(5.5合/炊飯時) | 13A |
| 電子レンジ(30Lクラス) | 15A |
| インバータエアコン(冷房時おもに10畳用平均) | 冷房5.8A(起動時14A)・暖房6.6A(起動時20A) |
| 掃除機 | 弱2A・強10A |
| テレビ | 液晶42型2.1A |
| ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg) | 洗濯時2A・乾燥時13A |
| ヘア―ドライヤー | 12A |
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一人暮らしでかかる電気代や節約方法について、下記記事でも詳しく解説しています。
契約するアンペア数を考える時は、同時に使用する電気製品のアンペア数を合計しましょう。
たとえば、冷蔵庫、電子レンジ、照明器具を同時に利用するとします。前の章の目安に従って計算すると、冷蔵庫2.5A+電子レンジ15A+照明器具1Aで、合計18.5Aが必要です。この場合、20A以上の契約が望ましいと言えるでしょう。
なお、夏場や冬場は常時エアコンを使用する方も多いと思われるため、20アンペアではブレーカーが落ちてしまう可能性があります。
自分の生活スタイルに合わせて、同時に使用する電気製品が少ない場合は20アンペア、多い場合は30アンペアでの契約がおススメです。
大岩さん
家庭で使用する電気製品には、常時使用する冷蔵庫、照明器具、夏のエアコンや冬の暖房器具に加え、瞬間的に使用する電子レンジ、ドライヤーなどがあります。
15アンペアでは、足りなくなることがあるので、一人暮らしには20~30アンペアがおススメです。
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一人暮らしにおいて、電気代に限らずどのような費用がかかるのか?という疑問をお持ちの方は下記記事も参考にご覧ください。
契約アンペア数の変更は、現在の契約アンペア数を確認後、変更の申し込みを行い、取り替え工事に立ち会う流れです。それぞれ詳しく確認しましょう。
まずは、契約アンペア数や契約内容を確認します。契約アンペア数は、契約書類、分電盤(ブレーカー)、検針表、請求書などから確認できます。
電力会社に契約アンペア数の変更を申し込みます。
なお、電気料金プランの変更もしたい方は、同時に申し込めない場合があるため注意が必要です。
また、現住所の契約アンペア数を変更する、あるいは引越し先の契約アンペア数を変更するなど、ケースによって手続きが異なるため把握しておきましょう。
申し込み後、アンペアブレーカーの取り替え工事が実施されます。屋内にあるアンペアブレーカーの取り替え工事は、立ち会いが必要で20分程度かかります。
アンペアブレーカーの取り替え工事は基本的には無料ですが、一部有料になる場合があるため事前にあらかじめ金額を確認しておきましょう。
契約アンペア数を変更する前に把握しておくべき注意点を3つ紹介します。事前に確認しておくとトラブル防止にもつながるため、ぜひ参考にしてください。
契約アンペア数を変更すると、1年間は再度変更できなくなる場合があります。
アンペア数を変更する場合は、そのアンペア数で適切なのかを十分に確認した上で、変更を進めましょう。
賃貸の場合は、大家さんや管理会社に契約アンペア数の変更許可をもらいましょう。
集合住宅では、利用できる電気容量が制限されている場合があります。契約アンペア数を変更したい場合は、事前に許可をもらってから変更申し込みを進めていく必要があります。
建物によっては変更できない場合もあるので、変更する前によく確認しておきましょう。
賃貸の場合は、原状回復義務があり、場合によっては退去時には契約アンペア数を元に戻す必要があります。
大家さんや管理会社に契約アンペア数の変更許可をもらう際に、退去時の対応についても確認しておくとよいでしょう。
大岩さん
賃貸の場合、建物の電気最大容量を超えてしまうなどで、大家さんから許可が出ないことがあります。
また、契約アンペア数を変更できたとしても、退去時に元に戻す必要があるかもしれません。アンペア数を変更する際は、原状回復方法の確認も必要です。
契約するアンペア数を考える時は、電気代にも目を向けましょう。
アンペア数を大きくすれば基本料金が上がり、電気を使うほどに電力量料金×電気使用量の額が膨らみます。
節約する方法を4つまとめました。すぐに実践できるものも多いので、ぜひ試してみてください。
使用する電気の量を減らすようにしましょう。電気やテレビをつけっぱなしにしたり、冷蔵庫を長く開けたりしていないか注意して改めれば電気のムダを省けます。
電化製品はコンセントにさしているだけで電気を消費しています。「待機電力」と呼ばれるもので、コンセントを抜けば回避可能です。使う時だけ通電できる節電タップを使用すれば手間が減るでしょう。
消費電力の少ない家電製品を使えば電気代の節約につながります。
新たに家電を購入するとなると、一時的に購入費用がかさむ可能性は高いでしょう。
しかし、月々の電気代が減るため長期的に考えてみれば大幅な節約につながります。また、場合によっては新品を購入するのではなく、リースで借りて購入費用を抑えることも可能です。
2016年4月1日に電力の小売事業参入が全面的に自由化され、さまざまな会社が電気契約のプランを提供し始めました。
なかでも通信会社は、スマホとのセット利用によって月々にかかる費用をおトクにできるプランなどを展開しています。
プランだけでなく、電力会社ごとの見直しが節約につながる可能性にも目を向けましょう。
一人暮らしの方が電気を契約する時のアンペア数は20~30A程度がおススメだと紹介しました。しかし、使い方によってはアンペア数が多すぎて割高になる場合もあるでしょう。
計算方法も紹介しましたので、契約前にご自身の使い方をもとにアンペア数を検討してみるのがおススメです。
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電気やスマホと合わせて、ネットの契約の見直しも考えている方は、UQ WiMAXを検討してみてはいかがでしょうか。
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また、電気代以外にも一人暮らしでは節約可能な生活費があります。通信費もそのひとつです。通信費の相場や節約方法は下記記事でも詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
大岩さん
一人暮らしには20~30アンペアがおススメです。電気代がかさむこともあるため、毎月の固定費を見直しましょう。
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