iPhoneの機種変更は、事前準備やデータ移行のやり方を知っておくとスムーズに進められます。
ただし、アプリによっては個別の引き継ぎ設定が必要な場合があるため、事前に確認しておきましょう。
本記事では、iPhoneからiPhoneへの機種変更、iPhoneからAndroidへの機種変更について解説します。
IT家電専門家のたろっささんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
家電ライター たろっさ
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。
個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。家電量販店時代に培った知識を活かし、IT通信の事情にも精通している。
iPhoneを機種変更する際にやっておきたい事前準備を順番に解説します。
iPhoneの機種変更にあたってまず確認しておきたいのが、Apple Account(旧称:Apple ID)です。
iCloudやApp Store、Apple MusicなどAppleの各種サービスを利用するために必須で、メールアドレスまたは電話番号とパスワードでログインします。
現在使用中のiPhoneで「設定」アプリを開き、最上部に表示されている自分の名前をタップすると、登録されているApple Accountを確認できます。
ただし、パスワード自体は確認できないので、忘れてしまった場合は下記の手順で再設定しましょう。
「設定」アプリを開く
「[ユーザ名]」をタップする
「サインインとセキュリティ」をタップする
「パスワードの変更」をタップする
画面の案内に従って、パスワードをリセットする
変更後のパスワードは忘れないようにする必要がありますが、紙に書く・メモアプリに保存するなどの場合は、他人に見られたり不正アクセスされたりしないよう、管理方法に注意しましょう。
機種変更前後のiPhoneでiOSのバージョンが大きく異なると、機種変更で失敗する可能性があります。
そのため、下記の手順で古いiPhoneのiOSをアップデートしておきましょう。
「設定」アプリを開く
「一般」をタップする
「ソフトウェアアップデート」をタップする
最新のバージョンがあれば選択する
なお、iPhoneの種類によっては最新のiOSにアップデートできない可能性があります。
通信エラーや操作ミスでデータ移行が失敗する可能性があるため、機種変更前にはバックアップの作成が欠かせません。
写真や連絡先、アプリを守るためにも、下記の手順でバックアップを作成しておきましょう。
「設定」アプリを開く
「[ユーザ名]」をタップする
「iCloud」をタップする
「iCloudバックアップ」をタップする
「今すぐバックアップを作成」をタップする
iCloudとはApple社が提供するクラウドサービスです。ネットを通じてバックアップを作成できますが、データ量によっては時間がかかるので、iPhoneをWiFiに接続し、充電しながら行うと良いです。
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iCloudやiPhoneのバックアップ作成については、下記の記事で詳しくまとめています。
iPhoneの機種変更の基本的な手順は、主に下記のとおりです。
本人確認書類を用意する
新しいスマホを購入する
携帯電話会社を乗りかえるなら機種や料金プランを選択する
SIMカードの入れ替えやeSIMの登録を行う
データ移行を行う
機種変更時に携帯電話会社を乗りかえる場合は、下記のうちいずれかの本人確認書類が必要です。
次は、オンラインショップや窓口で新しいスマホを購入し、料金プランを選択して契約を結びましょう。
新しいスマホを手に入れたら、SIMの開通手続きが必要です。SIMカードの場合はさし替えを、eSIMの場合はWebサイトまたは電話でeSIM回線の切り替えを実施します。
最後に、iPhoneから新しいスマホへデータ移行すれば、機種変更は完了です。新しいスマホの初期設定を行い、利用を開始しましょう。
たろっささん
物理SIMを利用する場合、昔はSIMカードのサイズに色々な種類がありましたが、最近はほとんどがnanoSIMサイズになります。かなり小さいため、紛失などには十分注意しましょう。
また、キャリアによってはSIMカードを返却するように求めているところもあるため、外したSIMカードの台紙などはそのまま保管しておいたほうが無難です。
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SIMカードの入れ替えについては、下記の記事で詳しくまとめています。
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iPhoneからiPhoneへの機種変更とiPhoneからAndroidへの機種変更のやり方を順番に解説します。
iPhoneからiPhoneへ機種変更する場合、データ移行のやり方は以下の3種類です。
データ移行のやり方 | 手順 |
---|---|
クイックスタート |
|
iCloud |
|
iTunes |
|
おススメの方法はクイックスタートです。古いiPhoneと新しいiPhoneを近づけるだけでデータ移行が始まり、Apple Accountとパスワードを入力する必要がありません。
バックアップの作成も不要なため、iPhoneからiPhoneへスムーズに機種変更したい方はクイックスタートを活用しましょう。
iPhoneからAndroidへ機種変更する場合、データ移行にはケーブルを使う方法がおススメです。ケーブルの場合、写真や動画だけでなく、メッセージ(SMS、MMS、iMessageなど)やGoogle Playにある無料アプリ、iTunes以外の音楽(DRM フリー、デバイスに保存した音楽)など多くのデータを一度に移行できます。
iPhoneからAndroidへ機種変更する手順は、下記のとおりです。
両方のスマホを十分に充電しておく
古いiPhoneのFaceTimeとiMessageをオフにする
新しいAndroidの電源を入れる
新しいAndroidのSIMを有効にしてGoogle アカウントでログインする
画面の案内に従って両方のスマホをケーブルで接続する
移行するデータを選択する
データ移行が完了するまで待つ
iPhoneからAndroidへ移行する場合、Lightning - USB-C ケーブルまたはUSB-C - USB-C ケーブルが必要です。
ケーブルを持っていない場合は、Google社公式のデータ移行アプリ「Android Switch」を活用し、写真や連絡先などを移動します。
古いiPhoneで「Android Switch」アプリをインストールして、WiFiで新しいAndroidと接続してデータを移行しましょう。
なお、Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
たろっささん
データ移行を行う際は、まず十分な時間と余裕を持って行いましょう。仕事に使用しているスマホなどを移行する場合、その間メールやSNSなどをスマホで使用できないため、急な連絡に備えて別の手段を用意しておく必要があります。
また、データ移行はあくまでも自己責任の範囲内で行うため、データのバックアップなどは確実にしておきましょう。
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iPhoneからAndroidへの機種変更については、下記の記事で詳しくまとめています。
クイックスタートやケーブルによる移行を利用すれば、多くの写真や動画、連絡先、インストール済みアプリを新しいスマホへ引き継ぐことが可能です。
しかし、すべてのアプリが完全に元通りになるわけではありません。
LINEやApple Pay、二段階認証アプリなどは、データ移行前に事前設定をしておかないと、機種変更後にデータが消えてしまう可能性があります。
次項より、注意が必要なアプリのデータを引き継ぐ方法を解説します。
LINEの場合は、事前にバックアップを作成しておかないと、過去のトーク履歴を失う可能性があります。
下記の手順でバックアップを作成しておきましょう。
LINEのバージョンを最新にしておく
「LINE」アプリを開く
「ホーム」をタップする
「設定」をタップする
「バックアップ・引き継ぎ」をタップする
「トークのバックアップ」をタップする
「今すぐバックアップ」をタップする
バックアップ完了後、「引き継ぎを行う」、あるいは「閉じる」をタップする
トーク履歴をバックアップしたら、下記の手順でiPhoneからiPhoneへの引き継ぎを行います。
クイックスタートでデータ移行する
新しいiPhoneでLINEを開く
新しいiPhoneの「本人確認する」をタップする
電話番号を入力する
SMSに届いた認証番号を入力する
パスワードを入力する
LINEの引き継ぎには登録してある電話番号とパスワードが必要になるため、事前に確認しておきましょう。
なお、iPhoneからAndroidへの機種変更では、直近14日間のトーク履歴しか引き継げないなどの制限があるため、注意が必要です※1。
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LINEの引き継ぎ方法については、下記の記事で詳しくまとめています。
LINEのように特別な引き継ぎ手続きが必要なSNSは少なく、X(旧Twitter)やInstagram、Facebookなどの主要SNSアプリは、機種変更後に新しいスマホで再ログインすれば利用を再開できます。
ただし、ログイン時に「ユーザー名または登録済みのメールアドレス・電話番号」と「パスワード」を求められるので、機種変更前にログイン情報を確認しておきましょう。
Apple Payとは、Appleデバイスを利用した決済サービスです。「ウォレット」アプリにクレジットカードや交通系ICカードを登録しておけば、iPhoneをかざすだけで決済が完了します。
iPhoneからiPhoneへ機種変更する際、Apple Accountが同じであれば、Apple Payに登録していたクレジットカードやデビットカードの情報は自動的に新しいiPhoneにも反映されます。
ただし、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードは1台のiPhoneにしか紐付けできないため、下記の手順で事前に削除しましょう。
手順 | |
---|---|
iPhoneから削除する |
|
Apple Watchから削除する |
|
機種変更後、改めて交通系ICカードを「ウォレット」アプリに登録しましょう。
二段階認証アプリとは、Webサービスやクレジットカードの支払い時に、IDとパスワードに加えて、一時的な認証コードを生成するアプリです。
重要なセキュリティを担っているだけに、アプリによっては通常のデータ移行では引き継がれない可能性があります。
たとえば、「Google Authenticator」アプリは機種変更時に古いスマホでQRコードを表示させ、新しいスマホでスキャンしないと、引き継ぐことができません。
二段階認証アプリによって引き継ぎの有無や手順が異なるので、事前にアプリや連携サービスの公式サポート情報を確認しましょう。
iPhoneの機種変更をスムーズに進めるなら、事前準備とデータを移行するやり方を確認しておくと良いです。
また、携帯電話会社によって料金プランが異なるので、機種変更時には乗りかえも検討してみましょう。
UQモバイルの「トクトクプラン2」は月間データ容量の上限が30GBです。「自宅セット割」(1,100円/月割引)※2・「au PAY カードお支払い割」(220円/月割引)適用で、基本使用料4,048円/月※3のところデータ利用量が5GBまで1,628円/月※3・5GB超~30GBまで2,728円/月※3と、使った分にあわせて料金が変動します。
また、UQモバイルでは、機種代金の一部を残価として据え置き、25カ月目までにスマホを返却すると残りのお支払いが不要になる「スマホトクするプログラム」があります※4。
iPhone 16eはA18チップを搭載し、Apple Intelligenceにも対応しているため、日常の操作やAI機能を快適に利用できる機種です。機種変更でiPhoneを選びたい方や、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。
iPhone 16e
iPhone 15
iPhone 14(認定中古品★)
iPhone 14 Pro(認定中古品★)
UQモバイルでは、使った分にあわせて料金が変動する料金プランがあり、高額なスマホをおトクに購入できる仕組みもあるため、料金プランの見直しやスマホの買い替えを考えている方におススメです。
たろっささん
UQモバイルは格安スマホキャリアの中でも珍しく実際の店舗を用意しており、操作が分からないから都度聞きたい、プランの相談をしながら決めたいという方には特におすすめ。
月々の利用料金を抑えたいけれどスマホに関して自信がないといったスマホ初心者の方は一度UQモバイルで相談をしてみるとよいでしょう。
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