iPhone 16eは、コストパフォーマンスに優れるiPhone 16シリーズの廉価版モデルです。発売前にはiPhone SE4の噂もありましたが、このiPhone 16eが新モデルとして登場しました。
一方、iPhone 14は最新のiPhone 16シリーズの2世代前にあたるモデルです。Apple公式での販売は終了していますが、一部店舗で新品や中古品の購入が可能です。
価格を抑えてiPhoneを購入したいとなると、iPhone 16eとiPhone 14の2機種で迷うこともあるかもしれません。
本記事では、iPhone 16eとiPhone 14の違いをスペックごとに比較して紹介します。家電専門家のたろっささんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
家電ライター たろっさ
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。
個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。家電量販店時代に培った知識を活かし、IT通信の事情にも精通している。
iPhone 16eとiPhone 14の主要スペックの比較表は、下記のとおりです。
項目 | iPhone 16e | iPhone 14 |
---|---|---|
発売日 | 2025年2月28日 | 2022年9月16日 |
サイズ | 71.5×146.7×7.80mm | 71.5×146.7×7.80mm |
重量 | 167g | 172g |
カメラ、SoC、画面(ディスプレイ)、バッテリー、機能、カラー・ストレージについて、それぞれスペックを比較していきましょう。
iPhone 16eは48MP Fusionのシングルレンズカメラ、iPhone 14は12MPのメインレンズ+超広角レンズのデュアルレンズカメラです。
iPhone 16e | 48MP Fusionカメラ(26mm、ƒ/1.6) (12MPの2倍望遠での撮影時は52mm、ƒ/1.6) 2倍の光学ズームイン、最大10倍のデジタルズーム |
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iPhone 14 | 12MPメイン(26mm、ƒ/1.5)+12MP超広角(13mm、ƒ/2.4) 2倍の光学ズームアウト、最大5倍のデジタルズーム |
iPhone 16eは、高画素のカメラセンサーを搭載し、標準撮影では2,400万画素での撮影が可能です。さらに4,800万画素(48MP)の中央部分を1,200万画素で切り出すクロップズームで、2倍の光学ズームを実現しています。
一方、iPhone 14は、望遠レンズがありませんが、メインレンズに加えて超広角レンズを搭載し、光学2倍ズームアウト(120°視野角)の超広角撮影が可能です。
カメラは、ズーム撮影を重視するなら「iPhone 16e」、超広角撮影を重視するなら「iPhone 14」がそれぞれおススメです。
SoCは、計算処理をする「CPU」や画像処理をする「GPU」など、さまざまな機能をひとつに集めたスマホの頭脳となるチップ部品です。iPhone 16e、iPhone 14はそれぞれ下記のSoCを搭載しています。
iPhone 16e | A18(6コアCPU・4コアGPU・16コアNeural Engine) |
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iPhone 14 | A15 Bionic(6コアCPU・5コアGPU・16コアNeural Engine) |
iPhone 16eは最新世代の「A18」を搭載していますが、iPhone 14の「A15 Bionic」は、3世代前のチップです。そのため、最新ゲームをプレイする際などは、iPhone 16eのほうがより優れた性能が期待できます。
どちらも6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイ(オールスクリーンOLEDディスプレイ)を搭載しています。Super Retina XDRディスプレイは、iPhone 11以降のモデルに採用されている有機ELディスプレイです。
解像度2,532×1,170ピクセル、最大輝度800ニト(標準)、ピーク輝度1,200ニト(HDR)といったスペックも、iPhone 16eとiPhone 14で共通しています。
各機種のバッテリーの持続時間は下記のとおりです。
iPhone 16e | iPhone 14 | |
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ビデオ再生 | 最大26時間 | 最大20時間 |
ビデオ再生(ストリーミング) | 最大21時間 | 最大16時間 |
オーディオ再生 | 最大90時間 | 最大80時間 |
バッテリーは製品仕様上、iPhone 16eの方が長持ちです。iPhone 16eは最大26時間、iPhone 14は最大20時間のビデオ再生が可能です。
iPhone 16eは、iPhone 16(ビデオ再生は最大22時間)と比較しても、製品仕様上のバッテリー持続時間は優れています。
機能の違いも見ていきましょう。iPhone 16eとiPhone 14の主な機能の違いとしては、主に下記が挙げられます。
iPhone 16eでは、Apple独自開発のAIプラットフォーム「Apple Intelligence」が利用できます。Apple Intelligenceは、OSに生成AIが溶け込んでいるイメージの機能で、日常的に使うアプリ・機能でAIによるサポートが受けられます。
Apple Intelligenceの機能としては、たとえば下記が挙げられます。
iPhoneでは、iPhone 16シリーズとiPhone 15 Pro/15 Pro MaxがApple Intelligenceに対応しています。iPhone 14では非対応のApple Intelligenceが、iPhone 16eでは利用可能です。
MagSafeは、iPhoneに内蔵されたマグネットで本体背面にカードケースやワイヤレス充電器などを装着できる機能です。マグネットなのでアクセサリーなどを容易に脱着でき、特に充電では位置合わせしやすいことも魅力となっています。
MagSafeは、iPhone 14は対応、iPhone 16eは非対応です。MagSafeのアクセサリーや充電器の使用を考えている方は、対応状況の違いには注意しましょう。
充電端子は、iPhone 16eがUSB-Cポート、iPhone 14はApple独自規格のLightningポートとなります。USB-Cポートは、ほかのガジェット類とケーブルを共有しやすく、ケーブルの本数を絞りやすいことがひとつメリットです。
iPhone 16eはホワイト、ブラックの2色、iPhone 14はミッドナイト、パープル、スターライト、ブルー、イエロー、(PRODUCT)REDの6色が選べます。
iPhone 16eはモノトーンでミニマル志向のシンプルなカラー展開です。iPhone 14は無印モデルでおなじみのカラフルなカラーバリエーションとなっています。
ストレージは、iPhone 16e、iPhone 14ともに128GB/256GB/512GBが選べます。
iPhone 16eと同様に廉価モデルに位置付けられるiPhone SE(第3世代)は、64GB/128GB/256GBの3モデル展開でした。iPhone 16eではストレージの一番小さいモデルでも128GBからとなっています。
たろっささん
iPhone 16eとiPhone 14の一番の違いは端子です。LightningとUSB-Cでは周辺機器の互換性が著しく異なり、USB-Cは汎用性が高いです。
また、現行モデルでLightning端子を使用している機器が無くなったため、Lightning端子対応の周辺機器が少なくなっているのが現状です。最新モデルに乗りかえる場合、周辺機器の互換性はチェックしましょう。
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ここからは、iPhone 16eとiPhone 14がおススメな方について、それぞれ見ていきましょう。
iPhone 16eは、下記の方におススメです。
処理の重い最新ゲームをプレイしたい場合などはiPhone 16eがより適しています。また、最新のAI機能「Apple Intelligence」を試してみたい場合も、iPhone 16eが選択肢です。
そのほか、バッテリー持ちを重視する方、USB-Cで手持ちの機器を統一したい方などにもiPhone 16eがおススメとなります。
iPhone 14は、下記の方におススメです。
iPhone 14では、iPhone 16eにはない超広角カメラが利用できます。また、MagSafeもiPhone 16eでは非対応の機能となります。
MagSafeとは、内臓の磁石を利用して磁器対応の充電アクセサリーやスマホケースを装着できる機能です。
超広角撮影やMagSafeを必須の条件で考えている方などは、iPhone 14を検討しましょう。
また、価格を抑えるために数世代前のiPhoneを中古で購入したいと考えているなら、iPhone 14は候補になるモデルです。最新モデルと比べると中古で手頃な価格で入手できることがあります。
たろっささん
製品の人気にもよりますが、iPhoneの場合、おおよそ2-3年以上前のものになると新品の購入はできない場合が多いでしょう。数世代前のiPhoneを購入したいなら、中古品も検討してみてください。
今回は、iPhone 16eとiPhone 14の違いを比較して紹介しました。
iPhone 16eは、最新のA18チップを搭載し、Apple IntelligenceやUSB-C対応など最新の機能を備えながら、コストパフォーマンスにも優れるモデルです。
一方、iPhone 14は、2世代前のモデルとはなりますが、充実した機能を誇り、超広角カメラやMagSafeに対応するなどiPhone 16eにはない機能もいくつか備えています。ご自身の重視するポイントに合わせて、最適なモデルを選択しましょう。
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また、料金プランは毎月35GBに1回10分以内の国内通話かけ放題※1が付いた「コミコミプランバリュー」、毎月30GBが使えて5GB以下の月は割引になる「トクトクプラン2」などが選べます。スマホの使い方にあわせて、料金プランを選択できます。
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たろっささん
iPhoneはほぼ毎年新しい端末が出ていますが、新しくなればなるほど性能や機能などが増え、より便利になります。
しかし、自分にとって重要でない部分がアップデートされることもあるため、新しいものより以前に発売された端末のほうが、価格と満足度が比例する可能性もあるでしょう。
今回の記事を参考に、自身に合ったiPhoneを検討してください。
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