WiFiルーターを初めて設定するにあたり、何から準備すればいいのか疑問に思う方もいるかもしれません。
ルーターの設定は、回線、ONU/モデム、LANケーブルなど必要なものが一式揃っていると確認した上で、流れを理解してから取り掛かるとスムーズに進められます。
この記事では、WiFiルーターの設定で事前に準備すべきものや、セットアップ・設定の手順を解説します。
WiFiルーターのセットアップ・設定に必要なものとして、主に下記の5つが挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
WiFiルーターをセットアップしてネット環境をつくるためには、事前にインターネット回線の契約が必要です。インターネット回線の種類は、主に下記が挙げられます。
回線の種類 | 特徴 |
---|---|
光回線 |
|
モバイル回線 |
|
CATV |
|
ADSL |
|
たとえば、光回線の申し込みから利用開始までの流れは下記です。
契約する光回線サービスの公式サイトから申し込み
申し込み内容の確認のための連絡を受ける
工事日程を調整する
開通工事を実施(当日に立会いをする)
機器の接続などの初期設定をして利用を開始する
申し込み後に開通工事が実施され、利用者自身で機器の接続などを完了すると、インターネット回線の利用を開始できます。
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インターネット回線の種類や光回線については、下記記事で詳しく解説しています。
「ONU」は光回線で利用される通信機器で、光ファイバーを伝わる光信号とパソコンやスマホで利用されるデジタル信号を相互に変換するためのものです。ONUは開通工事の際に工事担当者によって設置されるので、利用者自身での購入・準備は不要です。
一方、「モデム」はADSLや一部のCATVで設置される機器です。ADSLの電話回線や、CATVの同軸ケーブルを組み合わせた回線では、回線を伝わるアナログ信号とデジタル信号を相互に変換するためにモデムが必要です。
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ONUやモデムは下記記事で詳しく解説しています。
WiFi環境の導入のためには「WiFiルーター」の設置も必要です。光回線などでは契約する事業者からレンタルできる場合もありますが、基本的には利用者自身で購入します。
WiFiルーターの役割としては、主に下記が挙げられます。
たとえば、ONUに直接パソコンをLANケーブルで接続する形でも、1台までならネットに接続できますが、複数機器を接続する際はルーターが必要です。また、WiFiによる無線接続でスマホやパソコンをネットに接続する際も同様にルーターが必要です。
なお、WiFiルーターを選ぶなら、WiFi規格、通信速度、対応する家の広さ、機能面などがチェックポイントです。特に速度を重視するなら、Wi-Fi 6以上の規格に対応するルーターがおススメです。
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Wi-Fi 6は、下記記事で詳しく解説しています。
ONU/モデムとルーターを接続したい時や、ルーターとパソコンやゲーム機などを有線接続したい場合、LANケーブルが必要です。
LANケーブルには、カテゴリーと呼ばれる下記の規格が存在し、数字が大きい規格ほどより高速な通信に対応します。自宅でネットを楽しむなら、カテゴリー6やカテゴリー6Aなどがおススメです。
最大通信速度 | 伝送帯域 | |
---|---|---|
カテゴリー5 | 100Mbps | 100MHz |
カテゴリー5e | 1Gbps | |
カテゴリー6 | 250MHz | |
カテゴリー6A | 10Gbps | 500MHz |
カテゴリー7 | 600MHz | |
カテゴリー7A | 1000MHz | |
カテゴリー8 | 40Gbps | 2000MHz |
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LANケーブルのカテゴリーは、下記の記事で詳しく解説しています。
ルーターの設定は、スマホやパソコンからブラウザを経由して設定画面にアクセスして行います。また、初期設定完了後に、実際にWebページが開けるか確認するためにも、スマホやパソコンが必要になるので手元に準備しましょう。
WiFiルーターのセットアップ・設定の手順を、光回線を例に見ていきましょう。開通工事が完了した後に、下記の手順で進めていきます。
まずは、ONUとWiFiルーターをLANケーブルで接続しましょう。WiFiルーターには、「LANポート」「WANポート」と呼ばれる2種類のLANケーブルの差込口があります。
差込口の種類 | 概要 |
---|---|
WANポート | インターネット回線側の差込口(ONU/モデムの接続で使用する) |
LANポート | パソコンやゲーム機など自宅の機器と接続する側の差込口 |
ONUとWiFiルーターを接続する際は、差込口のそばに「WAN」や「INTERNET」と記載された「WANポート」を使用します。
一方で、パソコンやゲーム機などをルーターに有線接続する際は「LANポート」を使用します。
なお、WANは、「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」の略で、ネットのような広域ネットワークを指します。反対に、LANは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の略で、自宅などの限られた範囲のネットワークを指しています。
つまり、WiFiルーターから考えて、ONUとの接続はネット側の接続となるため、差込口としてはWANポートを使用します。
スマホやパソコンでWiFi接続設定を開き、SSID(ネットワーク名)を選択後にパスワードを入力して、ルーター(WiFi)に接続します。
スマホ、パソコンでのWiFiへの接続方法は下記のとおりです。
機器の種類 | 接続方法 |
---|---|
スマホ |
iPhone:「設定」>「Wi-Fi」からSSIDを選択して接続 Android:「設定」>「ネットワークとインターネット」>「インターネット」からSSIDを選択して接続 |
パソコン |
Windows 11:通知領域にあるネットワークのアイコンをクリック後に、WiFiパネルの「>」をクリック。WiFiネットワークの一覧から、SSIDを選択して接続 Mac:メニューバーのWiFiアイコンをクリック。WiFiネットワークの一覧から、SSIDを選択して接続 |
SSID・パスワードは本体の底面や側面に貼られたシールや、WiFiルーターに同梱されているSSID・パスワードが記載されたカードなどで確認できます。
なお、Androidは機種によって操作方法が異なる可能性があります。詳しくはメーカーの公式サイトで確認しましょう。
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WiFiの接続方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
スマホやパソコンでWiFiルーターの設定画面にアクセスし、初期設定を行います。
WiFiルーターの設定画面へのアクセスはブラウザなどから可能です。WiFiルーターに接続したスマホやパソコンで設定画面にアクセスします。
また、ルーターの製品によっては、アプリから初期設定ができるものもあります。ルーターの初期設定の手順は、取扱説明書などで確認できます。
WiFiルーターのセットアップ・設定に必要なものは、インターネット回線、ONU/モデム、WiFiルーター、LANケーブル、スマホ/パソコンの主に5つです。
開通工事が完了した後に、ルーターとONU/モデムの接続、WiFi接続設定、ルーターの初期設定を順に進めていきます。ぜひ設定方法を理解して、自宅にWiFi環境を構築しましょう。
なお、自宅にWiFi環境をつくるなら、コンセントにさすだけで簡単に利用を始められるUQ WiMAXの5G対応ホームルーターがおススメです。
最新ホームルーターの「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」はコンセントにつなぐだけで、下り最大速度4.2Gbps※1・上り最大速度286Mbps※1対応の通信環境の導入が可能です。QRコード※2での接続にも対応し、スマホの接続設定も少ない手間で完了できます。
また、Wi-Fi6※3や2.5GBASE-T※4の有線接続にも対応し、無線でも有線でも高速な接続が可能です。4Kなどの高精細な動画閲覧やネットゲームも快適に楽しめます。
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
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インターネット回線を見直したい方は、ぜひ「UQ WiMAX」をご検討ください。