ネットフリックスは、映画やドラマ、アニメなどの幅広いコンテンツを視聴できるストリーミングサービスです。しかし、動画が途中で止まったり読み込みが遅かったりと、通信状況によっては快適に視聴できない場合があります。
ネットフリックスには、公式サイトが公開している通信速度の目安があるので、まずはお使いのデバイスの通信速度と比較してみましょう。通信速度が遅い時は原因を絞り込み、簡単にできる対処法から試していくことをおススメします。
本記事では、ネットフリックスの通信速度の目安に加えて、快適に視聴できない時に考えられる原因と対処法も紹介します。
家電専門家のたろっささんにポイントも伺ったので、ぜひ参考にしてください。
この記事を監修した方:
家電ライター たろっさ
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの家電ライター。学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。
個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテストなどで表彰された経験も。家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物すべてに精通。家電で分からないことはなく、現在は家電ライターの業務を通して「すべての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力。家電量販店時代に培った知識を活かし、IT通信の事情にも精通している。
ネットフリックスで映画やドラマなどを視聴するには、下りの通信速度(ダウンロード速度)がある程度必要です。
ネットフリックスの公式サイトでは、推奨されるインターネット回線の通信速度が次のように公開されています。
画質 | 解像度 | 推奨速度 |
---|---|---|
高画質(HD) | 720p | 3Mbps以上 |
フルHD(FHD) | 1080p | 5Mbps以上 |
超高画質(UHD) | 4K | 15Mbps以上 |
快適な視聴に必要な通信速度は、選択する画質によって変わります。画質が高いほど推奨速度も増加するため、鮮明な映像を楽しみたい方は高速大容量通信に対応したネット環境でアクセスすることが理想です。
また、ネットフリックスが採用するストリーミング形式は、デバイスに動画をダウンロードしてから再生するのではなく、リアルタイムでデータを受信しながら再生する配信方法です。
そのため、通信速度が速いことに加えて安定した通信を維持できなければ、遅延が発生してしまう可能性もあります。
たろっささん
インターネット回線は瞬間的な速度も大事ですが、それよりも重要なのが接続の安定性です。
最大速度が速くても通信が不安定であれば結果的にストリームが途中で止まってしまい、ストレスを感じることに繋がりかねません。安定した通信が出来ているかどうかは速度チェックサイトなどで確認するようにしましょう。
なお、ストリーミングサービスに関してはほとんどがDL(下り)速度のため、UP(上り)速度はあまり重要視されていません。
通信速度が遅い、もしくは通信状況が不安定な状況だとネットフリックスを快適に視聴できません。ここでは、4つの主な原因を解説します。
自宅のWiFiを利用して接続する際、デバイスでインターネットを閲覧する時の実速度は、通信環境によって変動します。インターネット回線の通信速度は十分でも、中継する通信機器や利用環境、回線の混雑状況などによって低下することもあります。
自宅に構築できる回線にはさまざまな種類があります。回線の通信速度は、回線の種類(伝達方法の特質)によっておおよその通信速度が決まっていて、各通信会社が提供する料金プランによって決定されます。
ネット環境の改善でまず行いたいことは、現在契約している回線の料金プランの通信速度や特性の確認です。
「ネットフリックスの高画質の推奨速度くらいまで上げようと試行錯誤していたけれど、そもそもその速度が出ない契約だった」ということも考えられます。
また、契約している回線の通信速度は十分なはずなのに、契約回線の特性によって安定性が欠けているケースもあるかもしれません。
たとえば、集合住宅タイプの光回線でひとつの回線を各戸でシェアする配線方式では、利用者数の多い時間帯は大幅に通信速度が落ちることもあります。
また、回線事業者が公開している最大通信速度は技術規格上の最大値であり、利用環境や回線状況によっては実速度と異なる可能性もあります。
前章でご紹介したとおり、インターネット回線の通信速度は、中継する通信機器の性能によって減速することもあります。
具体的な通信機器は、WiFiルーターとLANケーブルが挙げられます。固定回線では、回線事業者が設置する光回線終端装置(ONU)やモデムの先に、WiFiルーターやLANケーブルをつないで利用するご家庭が多いかと思います。
WiFiルーターとLANケーブルには、それぞれ「WiFi規格」と「CAT(カテゴリー)」という規格があり、それぞれ最大通信速度などが異なります。古い規格のものは通信速度が遅く、本来のインターネット回線の最大通信速度を下げてしまうケースもあります。
例1:光回線で最大通信速度5Gbpsを契約→WiFiルーターが古いWiFi規格のWi-Fi 4(IEEE 802.11n)で最大通信速度が600Mbpsまで減速
例2:光回線で最大通信速度10Gbpsを契約→LANケーブルが古いCATのCAT6で最大通信速度が1Gbpsまで減速
そのため、契約しているインターネット回線の通信速度に合わせて、WiFiルーターやLANケーブルの規格を選択する必要があります。「WiFi規格」と「CAT(カテゴリー)」の最大通信速度の一覧表は、後半の対処法で一緒にご紹介しています。
スマホやタブレット、ノートパソコンでWiFiを利用して視聴している場合は、WiFiルーターの設置場所も確認しましょう。WiFiルーターから発せられるWiFi電波は届く範囲に限りがあり、離れた距離で利用していると通信状況が悪くなることがあります。
また、WiFiはWiFiルーターとデバイス間で電波を送受信している性質上、壁や家具などの障害物があると電波が届きにくくなります。加えて、電波の到達に影響を与える材質もあります。
スマホやタブレットでモバイル回線を利用して接続している場合は、通信速度制限がかかっていて、一時的に通信速度が落ちている可能性もあります。
通信速度制限は、「料金プランの月々のデータ通信量をオーバーした」場合か、「携帯電話会社が定めている短期間での大量データ通信」に該当した場合に、携帯電話会社によってかけられます。
例えばUQ WiMAXでは、WiMAX 2+ご利用時に通信速度制限がかけられた場合、最大通信速度が概ね1Mbpsまで低下します※1。
なお、通信速度制限時の最大通信速度は契約している料金プランによって異なります。詳しくは、契約している携帯電話会社の料金プランの説明をご確認下さい。
上記の原因を踏まえて、ネットフリックスを快適に視聴できない時の対処法を4つご紹介します。
おおもとの回線の通信速度に原因がある場合は、契約している通信会社で料金プランを変更するか、回線の乗り換えを検討するとよいでしょう。
例:光回線の最大通信速度5Gbpsの料金プラン
→光回線の最大通信速度10Gbpsの料金プランに変更
WiFiルーターやLANケーブルの規格は、最新であるほど通信速度が速く安定しています。
新名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|
Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 46Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯 |
Wi-Fi 6 | 2.4GHz帯/5GHz帯 | ||
Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
- | IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
- | IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
- | IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
- | IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
名称 | 規格名 | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
---|---|---|---|
カテゴリ8 | 40G BASE-T | 40Gbps | 2000MHz |
カテゴリ7A | 10G BASE-T | 10Gbps | 1000MHz |
カテゴリ7 | 600MHz | ||
カテゴリ6A | 500MHz | ||
カテゴリ6 | 100BASE-TX | 1Gbps | 250MHz |
カテゴリ5e | 1000BASE-T | 100MHz | |
カテゴリ5 | 100BASE-TX | 100Mbps |
ただし、WiFi規格もLANケーブルのCATも、必ずしも最新規格である必要はありません。
基本的には、自分が契約しているインターネット回線の通信速度に適していれば十分です。WiFi規格やLANケーブルのCATの通信速度やそのほかの性能、価格を比較しながら決定しましょう。
WiFiの電波が届きづらいと感じる時は、WiFiルーターの設置場所を変更してみましょう。WiFiの電波は円形状に広がるため、家の中心の床から1~2mの高さに設置することが理想です。
理想の場所への設置が難しい場合は、なるべく障害物が少なく、デバイスを利用する場所から見える範囲に設置して下さい。
金属製の棚や水槽の近くは、電波が反射・吸収されてしまう可能性があるため避けましょう。
また、電化製品はWiFiで使われる周波数帯(2.4GHz帯)と同じ周波数帯が利用されているため、電波干渉が起こりやすくなります。2.4GHz帯に接続している場合は、電化製品の近くも避けたほうがよいでしょう。
設置場所の変更が難しい場合は、デバイスをWiFiルーターに近い位置に持って行って視聴してみましょう。
スマホやタブレットでモバイル回線を利用して接続している場合は、月々のデータ通信量がより多い料金プランへ変更するのもひとつの選択肢です。月額料金は高くなりますが、データ通信量の上限がない料金プランも存在します。
データ通信量をオーバーした際の通信速度制限にかかりたくない方は、自宅にWiFi環境を構築する方法として、光回線やホームルーター・モバイルルーターを契約する手もあります。
たろっささん
とくにLANケーブルの規格が引っかかって速度が出なくなっているということは意外にも多くあります。
1G回線なのに100Mbps以下しか出ないという場合はどこかにCAT5のLANケーブルを使用していないかという点を疑ってみてください。
一箇所でも使用していると速度に大きな影響が出ます。
本記事では、ネットフリックスの視聴に適した通信速度の目安に加え、快適に視聴できない時に考えられる原因と対処法をご紹介しました。
ネットフリックスは、高画質で長時間動画を視聴する性質上、高速大容量通信を維持できるネット環境が必要です。通信速度が遅い回線や、月々のデータ通信量の制限があるモバイル回線では、ストレスなく作品を楽しむことは難しいかもしれません。
そこで、上記2点を改善するUQ WiMAXのホームルーターがおススメです。3つのネットワークでつながるWiFiに自動接続し、月々のデータ通信量の制限なし※2でネットフリックスを視聴できます。
「Speed Wi-Fi DOCK 5G 01」は下り最大通信速度3.5Gbps※3、上り最大通信速度286Mbps※3で、移動中や外出先でネットフリックスを楽しみたい方におススメです。
また、「Speed Wi-Fi HOME 5G L13」の場合、下り最大通信速度4.2Gbps※3、上り最大速度286Mbps※3は、ネットフリックス高画質の推奨速度以上をマークしています。
Speed Wi-Fi DOCK 5G 01
Speed Wi-Fi HOME 5G L13
さらに、UQ WiMAXでは、上記2機種をご利用のお客様へ「WiMAX +5G Netflixパック」を提供中です。
「ギガ放題プラスS」※4プランとネットフリックス※5に新たに加入すると、通常月額料金6,336円/月のところ、「WiMAX +5G割」(682円/月割引)の適用で、13カ月間5,654円/月とおトクに利用できます。
この機会にネット環境を改善したい方は、ぜひUQ WiMAXをチェックしてみて下さい。
たろっささん
UQ WiMAXであれば、動画視聴サービスが満足に使用できない原因の上位である「速度制限に引っかかってしまう」ということがほぼありません。
原則ほぼ使い放題になっているため、思う存分Netflixも利用することが出来ます。
皆さんも是非この機会にUQ WiMAXを契約し、速度制限に引っかからない回線で思いっきり楽しんでみてください。